異世界転生ルールブレイク

稲妻仔猫

文字の大きさ
43 / 131
第二章

第10話 偽りの魔法 その2

しおりを挟む
 武器を集めた後、少し離れて観察をしてみた結果。
 おおよそ、この大型のトカゲちゃんの攻撃パターンが分かって来た。

 初手の喉への一撃が相当なダメージだったらしく、動きがかなり遅くなっていたが、それでも油断は禁物である。

 ここで死んで、もう一回赤ん坊からやり直しなんて、正直勘弁である。有り体に言っても待ち疲れがヤバイ。
 今回だって、何度赤ん坊の時分に「ここは『一億年ボタン』の世界か?」と考えた事か。せっかくここまで大きくなったのに、本クエストに入る前に死に続けては、もう変な方向に悟りを開いてしまう。

 ともかく、コイツの危険な攻撃は爪と尻尾だ。
 爪は真正面に入らなければくらうことは無いと思っていたが、たまに90度くらいまでなら、ぐるっと回転しながら薙ぎ払ってくるパターンも見せた。くらえば致死量のダメージは免れない。つまり真横も危険地帯である。
 そして、こいつの長い尻尾は、もう無限軌道である。顔の前以外の270度くらいまでゆうにカバーしても余りある。

 つまるところ、完全に死角無しである。

 うーん、どうしようか。

 ゲームなんかでは、うおおっーと突っ込んで行って、相手が攻撃モーションに入ったら、盾でガード、あるいは回避アクションの無敵時間を使って避ける、みたいなことになるのだろう。
 しかし、実際にこういうのに相対してみると、そう簡単にはいかないのが身にみてわかる。
 実際の戦いには、HPみたいなご都合主義設定は無いのだ。どんなに鍛えても、どんなに体格が良くても、当たりどころが悪ければ即死。そういうものである。

 悩んだ末に俺は、ヤツの尻尾のリーチを縮めていく作戦を取った。

 丸まっている時は危険なので、ヤツの尻尾が伸び切った状態になった時に、そっと尻尾の先端に近寄り、先っぽの一メートルくらいを一気に切断する。
 当然、敵は暴れるので、距離を置き、落ち着くまで様子を見る。ついでに横にいた獣型の魔物をさくっと八つ裂きにする。
 再び近寄り、また先端の1メートル分を斬りつける。さすがに今度は太くて、一回では切り落とせなかったが、同じように二度、三度と繰り返して、尻尾を切断する。途中からは鍬《くわ》の方が早そうだったので、こちらも用途に応じて獲物を変えた。

 地味? しょうがないだろ! 9歳児じゃ、こちとら!
 リアルなゲリラ戦なんてこんなもんだろ!

 そしてついに、ヤツの尻尾を、ほとんど攻撃の手段としては機能しないくらいの短さにまで切り落とすことに成功した。

「部位破壊、完了!」

 テンションが上がってそう口にしたが、転がっている奴の尻尾から素材を剥ぎ取る気にはならなかった。

 もうこうなればこっちのものである。奴が回転しようにも、こちらも回転して、ずっと真後ろの位置をキープする。そして、後ろ足の腱を狙って……。
 ひたすら斬る、斬る、斬る、刺す、刺す、斬る。

 しばらくして、ようやくこいつの後ろ左足が機能しなくなった。もう回転はおろか、まともに動くことさえできない。つまり、いま敵の左サイドは完全に安地セーフティエリア

 そして俺は、獲物を槍に持ち替え、思い切り助走をつけて、トカゲの心臓にそいつを突き立てた。
 
 ぶじゃあああ!
 真っ黒な血が、槍を突き立てた傷から勢い良く噴き出す。

「ごがああああああ!!!」

 そしてトカゲは一度大きく叫び声をあげると、そのまま動かなくなった。
ふぅ。

「敵将、討ち取ったりー!」

 俺は、拳を空に突き上げて、そう叫んだ。

 ……いや、なんとなく。
 人間とは、一人でいると、不可解な行動を取ってしまうものだなあ。

 にしても結構時間がかかった。やはり、成長と、それに応じた筋肉トレーニングは必須だな。
 ついでに言えば、この戦闘スタイルだと、今後の対魔物戦は、両手剣の方が良さそうである。いずれは、どこかで切れ味の良いバスタードソードを仕入れなくてはいけないな。

 俺はそんな事を考えながら、残った畑仕事……ではなく、小型魔物の討伐に着手するのであった。


 ******


「もうすぐだ! 急げ!」
「「はい!」」

 全速力で馬を飛ばし続けたヴェローニとその一行は、ついに、ラピラの村の目前まで達しようとしていた。

「隊長! あれを!」
「ん? 全軍止まれ!」

 隊員の一人が、何かを見つけ、ヴェローニは停止の指示を出す。
 そこには、手綱を木の枝に括られた、一頭の馬がいた。

「これは、ルルの馬だ」
「そんな……坊ちゃん……。魔物に食われてしまったんでしょうか」

 騎士隊の一人が絶望的な表情でそう呟く。
 しかし、ヴェローニはそうは思わなかった。

(きちんと結ばれて、馬が固定されている。つまり、これはルルがやったことだろう。ルルはここに馬を置いて、歩きで村に向かったに違いない)

 ヴェローニはそう思ったが、それでも、その先の絶望的な展開の事を考えれば、今の騎士の言葉を否定できる根拠は何も無かった。

「と、ともかく、行くぞ!」

 ヴェローニはルレーフェの馬をそこに置いたまま、再び馬を走らせるのであった。

 ――5分後。

 ヴェローニとその一行が、ラピラの村の入口に到着した。

「な……なんだ……これは……」

 その光景を見たヴェローニは、自分の目を疑った。

 村の至るところに転がっている、小型魔物の死骸。動物型は首を切り落とされており、二足歩行型は、足と首を切り落とされている。

「う、うわあ、この魔物、みんな死んでんのか?」
「す、すげえ、三十体はいるぞ」

 慎重に村の中を進むが、左右に転がっている死屍累々の有様を見て、皆、思わず言葉を漏らしていた。

「あ……」

 そして、村の中心の広場に到着したその時。
 ヴェローニとその一行は、信じられないものを見た。

 無数に転がっている、小型魔物の死骸。入口付近の比ではない。下手をすれば百体くらいはいるかもしれない。
 その中心にある、剣や槍が突き立てられた、巨大な塊。
 そして……。
 その傍らで、返り血を浴びて真っ黒に染まった少年が座り込んでいた。

「ル……ルル?」

 そう声を掛けたヴェローニに、少年は顔を上げて振り向くと、立ち上がって言った。

「あ、兄上。少々手こずりましたが、終わりました」

 状況的に見て、あの置き手紙の通り、ルルは一人で、百体以上の魔物と、この大型魔物を倒したのだろう。
 ヴェローニはそう思った。
 しかし、状況的に見た事実が、あまりに常識からかけ離れていたため、ヴェローニは勿論、他の騎士たちにも、その事実を受け入れることは出来なかった。

 あ、あり得ない。こんなことは、どう考えても。

 小型一体を倒すのだって、下手をすれば数人掛かりだ。小型が十体以上で襲ってくれば、もう一個小隊でなければ対処できない。それでも無傷で倒すことは不可能だろう。
 それを、僅か9歳の少年が、これだけの敵を、たった一人で倒すことなど、いくら奇跡の神童とはいえ不可能だった。

 いや、たった一つの可能性を除いては。

 そして、きっとそれは真実なのだろう。
 なぜならば、この不可解な現象を説明できる可能性は、それしか残されていないのだから。

 心の中で、考えを巡らしたヴェローニは、その一つの結論を導き出したのであった。

 『ルレーフェはきっと魔法使いなのだ』と。


 ******


 俺の言葉を聞いて、ポカンと口を開けている騎士隊のみんな。
 まあ、そりゃそうだろう。
 状況的に見れば、俺一人で、『百体以上の小型と、一体の大型をった』という光景にしか見えないのだから。

 いや、事実そうなんだけどさ。

「ルル、無事で良かった」

 しかし、兄ヴェローニは、初めこそ顎が外れそうなほどに驚愕の表情を浮かべていたが、冷静さを取り戻して、俺にそう話しかけて来た。

(さすがは兄上。多分、行きついたに違いない。その可能性に)

 でないと、兄上のその冷静な発言は、説明がつかなかった。

「ルル、その、これは、その、お前がやったのだな?」
「はい」
「ひ、一人でか?」
「はい」
「……」

 後ろでざわついている騎士の面々とは対照的に、顎に手を当てて考え込む兄上。うん。想定通り。大丈夫そうだ。

 ちょうどその時である。村の奥、遥か前方から、小型魔物がやってくるのが見えた。
四体、いや五体か。
 これは、ちょうどいい。

「兄上、小型が五体、村に入ってきました」
「なに!? ……確かに、そのようだな」

 本来であれば兄上は、是が非でも「ルル、お前は下がれ! 我々が殲滅する!」というはずである。しかし、その言葉が出てこない。そして兄上は、わずかに逡巡した後、俺を見て言った。

「ルル、どうすれば良い?」

 うんうん、さすがは兄上だ。

「僕が行きます。皆は広場の端まで下がって、奴らの視界に入らないように」
「「ええ?!」」

 その言葉に騎士隊のみんなは驚いたが、兄上は努めて冷静に、俺の言葉を承諾した。

「分かった。皆、広場の端まで下がれ」

 奴らの嗅覚的には、あと五十メートルほど近づかれれば気づかれてしまうだろう。しかし、ここでみんなを広場の端まで下げれば、恐らく広場の入口まで接近されても気づかれはしないだろう。
 あとは、じっくりと兄上に目撃してもらう▪▪▪▪▪▪▪▪▪▪だけである。

 おっと、その前に。

「兄上、剣をお借りします。もう全部ボロボロになってしまって」
「あ、ああ」

 そう言って、兄上は俺に剣を差し出す。俺は鞘を取らずに柄を握ると、そのまま引き抜いた。
 そして、その剣を両手で掴み、いったん頭上に高く掲げると、額の前まで祈るように降ろした。

(さあ、ここだ、恥ずかしがらずに行くぞ!)

 俺は、ヴァルクリスの幼少時代の黒歴史を一瞬思い出したが、その記憶を頭から瞬時にかき消した。

魔法の呪文マジックワード、"不可視の魂インビジブルソウル"!!」

 俺はそう叫ぶと、何も起こらない▪▪▪▪▪▪▪のも気にせずに悠然と魔物に向かって歩き出した。
 俺の呪文のような言葉を聞いた兄上はやはりといった表情で、騎士隊の皆も何かを悟ったように、音もたてずにその光景を見守っていた。

 そして、俺は魔物五体の前に悠然と近寄り、

 バシュッ! バシュッ! ドシュッ!

 あっさりと三体の魔物の首を切り落とした。

(ヤバイ! めっちゃ切れ味が良い! この剣なら、あんなに苦労しなかったのに!)

 俺は、そんな俺の内心をおくびにも出さず、あっさりと、全ての魔物を葬った。そして、同じように悠然と歩いて兄上の元に戻ると剣を返した。

「ありがとうございました、兄上。助かりました」

 俺から剣を受け取った兄上は、それを無言で受けとり、鞘に戻そうとした。

 カッカッ、カンカンカッ、カカカッ。

 剣が鞘に上手く入らない。どうやらプルプル震えているようだ。

(お、おう、どうした、兄上??)

 その表情は、何と言うか、微妙だった。

 怒っている様にも見える、感激している様にも、悲しんでいるようにも見える。
 そう、正に、微妙なのだ。

「あ、あの……兄上?」

 そして俺がそう声を掛けた瞬間。
 兄上が、俺に跪いた。

 うおお!? どしたどした?

「聖女様と共に戦いに赴かれる定めを受けし救世主、魔法使いルレーフェ・ハーズワート様。我らが領地に産まれて下さったこと、感謝の念に堪えませぬ! これより我らハーズワート領主軍一同、あなた様に忠誠を誓うとともに、あなた様の指揮下に入り、指示に従う事をお約束いたします!」
「うおおおおお!!」
「ルレーフェ様!」
「ルレーフェ様!」
「魔法使い様、万歳!」
「ハーズワート公爵家、万歳!」

 う……。
 いやいや、確かにさ。
 兄上に「俺が魔法使いである」と誤解させる▪▪▪▪▪のが目的だったけどさ。
 こんな感じになるのは、ちょっと想定外なんですけど。

「あ、あの兄上……そういうのはちょっと」
「いえ!」
「い、いや、だからね、兄上」
「いえ!」
「いつも通りでお願いしたい……」
「いえ!」

 ブチッ!

 結局。
 公爵家嫡男でもある実の兄を、グーで殴って元通りにさせたのだった。

 まあ、上手く目的を果たせたし、成果は上々って事で。
 ひとまず良しとしよう。



(第11話『偽りの魔法 その3』へつづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

処理中です...