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第二章、動き出す歯車の音
手紙
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カツーンカツーン。
私達以外誰もいない廊下を歩く。
その廊下は心做しか冷たかった。氷で作られた部屋に入る方がまだ暖かいと思う、、、、。
「ルナちゃんは科学者が冷凍保存から解かれたことは知っているかい?」歩きながら私に質問する本部長。
「一応そのことは知っています。支部長が言っていたので、、、、」
支部長が東京支部の全隊員にそのことを報告した時は本当に驚いた。だって、二百年も冷凍保存されていた科学者が目覚めたなんて知ったら、、、、肝が据わってる人でも驚いて倒れるよ。
私の返答を聞いて、懐かしむように言った。「そうか、オウバイが支部長だったね」
本部長だから支部長の名前を知っていても可笑しくないけど、何だろう。懐かしみ方が友達っぽい。実は元相棒だった、、、的な?
なんて考えていたら本部長が止まった。止まったことに気付かなかったら衝突していた、危ない危ない。
「さて、着いたよ。君達は此処を情報室と呼んでいるのかな?」
本部長に連れて来られた部屋のプレートにか『中央管理室』と書かれているので、此処は恐らくオペレーターの仕事場なんだろう。よくミカとユウヒが「徹夜だぁ~!!ヤダ~」とか唸っているのをよく聞く。そしてそれを聞いたアサヒに「五月蝿い!」って怒られるのと、ソラに「研究員と比べたら楽だよ?」と正論を食らわされるのが紐付きで付いてくる。
中央管理室に入ると壁一面に貼り付けられた管理映像の数々。
そういや東京支部もあったような気がする。情報室はオペレーター以外入室禁止だからうろ覚えだけど、昔忍び込んだ時に見たのを思い出した。その後、支部長に怒られた。
本部長は白い部屋が映し出された画面のひとつを指差した。白い部屋にはボサボサ髪で白衣姿の男性がいた。
「この男性はヒイラギ。リピットを作り出し、廃墟の世界へ導いた科学者だよ」
ヒイラギと呼ばれた科学者は顕微鏡を見たり、よく分からない作業をしている。
しばらく科学者の行動を見ていると本部長が「ルナちゃんにはこの手紙を支部長に渡してくれないかな?」と言って、外套の懐から手紙を取り出した。
白い封筒だった。宛名も差出人も書かれていない。振っても何の音もしない。
私はそれを東京支部へ持って帰った。
私達以外誰もいない廊下を歩く。
その廊下は心做しか冷たかった。氷で作られた部屋に入る方がまだ暖かいと思う、、、、。
「ルナちゃんは科学者が冷凍保存から解かれたことは知っているかい?」歩きながら私に質問する本部長。
「一応そのことは知っています。支部長が言っていたので、、、、」
支部長が東京支部の全隊員にそのことを報告した時は本当に驚いた。だって、二百年も冷凍保存されていた科学者が目覚めたなんて知ったら、、、、肝が据わってる人でも驚いて倒れるよ。
私の返答を聞いて、懐かしむように言った。「そうか、オウバイが支部長だったね」
本部長だから支部長の名前を知っていても可笑しくないけど、何だろう。懐かしみ方が友達っぽい。実は元相棒だった、、、的な?
なんて考えていたら本部長が止まった。止まったことに気付かなかったら衝突していた、危ない危ない。
「さて、着いたよ。君達は此処を情報室と呼んでいるのかな?」
本部長に連れて来られた部屋のプレートにか『中央管理室』と書かれているので、此処は恐らくオペレーターの仕事場なんだろう。よくミカとユウヒが「徹夜だぁ~!!ヤダ~」とか唸っているのをよく聞く。そしてそれを聞いたアサヒに「五月蝿い!」って怒られるのと、ソラに「研究員と比べたら楽だよ?」と正論を食らわされるのが紐付きで付いてくる。
中央管理室に入ると壁一面に貼り付けられた管理映像の数々。
そういや東京支部もあったような気がする。情報室はオペレーター以外入室禁止だからうろ覚えだけど、昔忍び込んだ時に見たのを思い出した。その後、支部長に怒られた。
本部長は白い部屋が映し出された画面のひとつを指差した。白い部屋にはボサボサ髪で白衣姿の男性がいた。
「この男性はヒイラギ。リピットを作り出し、廃墟の世界へ導いた科学者だよ」
ヒイラギと呼ばれた科学者は顕微鏡を見たり、よく分からない作業をしている。
しばらく科学者の行動を見ていると本部長が「ルナちゃんにはこの手紙を支部長に渡してくれないかな?」と言って、外套の懐から手紙を取り出した。
白い封筒だった。宛名も差出人も書かれていない。振っても何の音もしない。
私はそれを東京支部へ持って帰った。
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