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本編
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私この世界に来てからさ、何故かあの乙女ゲーの内容がドンドン思い出せるようになってたんだ。まあ、カルシファーENDと攻略失敗のノーマルエンドしか見てないんだけどね。
あのゲームって勉強とか運動でせっせとヒロインのパラメーター上げて、その数値で攻略対象が決まるって感じだった。
ゲームの世界では魔法なんかもあってさ、ヒロインはノーマルエンドで魔導研究所の研究員になってたから、魔法の素養はかなり高い設定みたいだ。
で、この世界。ありましたよ魔法。誰でも使えるものじゃないみたいだけど、基本学園に入学できる人には素養があるらしい。
しかもさ、私カメラアイがあるじゃない?魔法の使い方なんて分かんないから魔導書とかガンガン読み込んでだだっ広い邸の裏庭でちょいちょい試してみたんだ。
で、その結果分かったこと──アンジェリカの能力は規格外でした……
まず、詠唱なしに魔法が使える。普通の人間は詠唱なしに魔法なんて使えない……らしい。
次に杖無しで高位魔法が使える。難しいことはよく分かんないけど、普通の人は杖で魔力を増幅して魔法を発動させる──つまり杖無しでは碌な魔法が使えない……らしい。
そして最後、魔族の下僕が出来ました……というのも、裏庭で結界張って毎日こっそり魔法試してたらさ、私の魔力に興味持った魔族がひょっこり現れて、いきなり攻撃してきたんだよ。ビックリしたわ……思わず特大の火の玉ぶつけたら真っ黒になってひっくり返ってた。
でも流石魔族、息があったから治癒魔法で癒してあげたんだ。そしたらそいつごめんなさい!下僕にして下さい!って泣きながら土下座すんのよ。参ったわ……見た目10歳くらいの男の子なんだけど、エラい綺麗な顔してる。
ウチでは飼えない!って何度も断ったんだけど拝み倒されて根負け……名前はアズ……アズなんとかって言ってたけど洋名で長い名前なんて覚えられんわ!という訳でアズって呼ぶことにした。
アズは凄い嬉しそうだった。何か全力で尻尾振るわんこみたいで可愛いな……くっ早速絆されてるし、私チョロっ!
「ご主人様はとても面白い魔力を持ってますね」
こんな美少年にご主人様って……悪くないな、うん。久々にS魂がくすぐられちゃう。
「面白い?何か普通と違うのやっぱ?」
「人間には分からないかもしれませんけど、ご主人様の魔力には神とかそれに近いものの気配を感じます」
「え!?神!?私はただの人間だよ?」
「僕にも良く分かりませんけど、でも神の気配がするのは間違いないです」
「神って……また途方もない話だなぁ……」
ゲームには神なんて居なかった。全ルートやった訳じゃないから断言は出来ないけど、カルシファーとノーマルエンドでは少なくとも神なんて欠片も出てこなかった。
てかアンジェリカって何者?存在が規格外過ぎない?地位も金も能力も、ついでに容姿も美人らしいし、持てるものが多過ぎでしょ流石に。
グレンルートで出てくる人物なのかなって勝手に思ってたけど、実際どうなのかも今となっては分かんないや。
「ご主人様の魔力は魅力的なんです。僕と契約を交わして下さい。他の魔族になんて渡しません」
待て。キサマ笑顔がメッチャ黒くないか?
「契約って何?死んだら魂あげますとかそういうやつ?」
「そうしてもらえたら最高なんですけど……」
「断る!帰れ!」
「ですよねぇ……僕以外の魔族は下僕にしないって契約で結構です」
「それアズに何かメリットあるの?」
「ご主人様……普通の人間は自分のメリットデメリットを真っ先に計算しませんか?」
「ん?そうなのかな?まあ自分のことは自分で何とかするし、魔族って案外細かいこと気にするんだね」
私が首を傾げると、アズはにいって悪役みたいに笑った。何か牙見えてますよ、怖いですよ。
「ご主人様は面白い方ですね。僕が人間に興味を持つ何て……ねえ契約、いいでしょう?僕以外の魔族があなたに近付けなくなるだけです」
「ふーん?虫除けみたいなもんかな?まぁ絶対に周りに迷惑かけないなら私はいいよ」
「ふ……あなたという方は……分かりました、あなたが望まない限り迷惑はかけません」
アズは私の手を取ると甲にキスした。
「痛っ!?」
牙を突き立てられて溢れた血をアズが美味しそうに舐める。
「何それが契約なの?」
「ええ、あなたの血を頂くことで我らの契約は完了です」
舐められてるうちに血は止まった。訳がわからず何とも言えない顔で見てたら、アズはめっさ嬉しそうに笑った。なんかこうアズって中性的な顔してて、見た目子供なのに妙に色気あるんだよね。不覚にもドキッとしちゃったよ。ウチら端から見たらオネショタっていうの?ないない、興味ない。私はムキムキなM男が好きなんだからさっ!
あのゲームって勉強とか運動でせっせとヒロインのパラメーター上げて、その数値で攻略対象が決まるって感じだった。
ゲームの世界では魔法なんかもあってさ、ヒロインはノーマルエンドで魔導研究所の研究員になってたから、魔法の素養はかなり高い設定みたいだ。
で、この世界。ありましたよ魔法。誰でも使えるものじゃないみたいだけど、基本学園に入学できる人には素養があるらしい。
しかもさ、私カメラアイがあるじゃない?魔法の使い方なんて分かんないから魔導書とかガンガン読み込んでだだっ広い邸の裏庭でちょいちょい試してみたんだ。
で、その結果分かったこと──アンジェリカの能力は規格外でした……
まず、詠唱なしに魔法が使える。普通の人間は詠唱なしに魔法なんて使えない……らしい。
次に杖無しで高位魔法が使える。難しいことはよく分かんないけど、普通の人は杖で魔力を増幅して魔法を発動させる──つまり杖無しでは碌な魔法が使えない……らしい。
そして最後、魔族の下僕が出来ました……というのも、裏庭で結界張って毎日こっそり魔法試してたらさ、私の魔力に興味持った魔族がひょっこり現れて、いきなり攻撃してきたんだよ。ビックリしたわ……思わず特大の火の玉ぶつけたら真っ黒になってひっくり返ってた。
でも流石魔族、息があったから治癒魔法で癒してあげたんだ。そしたらそいつごめんなさい!下僕にして下さい!って泣きながら土下座すんのよ。参ったわ……見た目10歳くらいの男の子なんだけど、エラい綺麗な顔してる。
ウチでは飼えない!って何度も断ったんだけど拝み倒されて根負け……名前はアズ……アズなんとかって言ってたけど洋名で長い名前なんて覚えられんわ!という訳でアズって呼ぶことにした。
アズは凄い嬉しそうだった。何か全力で尻尾振るわんこみたいで可愛いな……くっ早速絆されてるし、私チョロっ!
「ご主人様はとても面白い魔力を持ってますね」
こんな美少年にご主人様って……悪くないな、うん。久々にS魂がくすぐられちゃう。
「面白い?何か普通と違うのやっぱ?」
「人間には分からないかもしれませんけど、ご主人様の魔力には神とかそれに近いものの気配を感じます」
「え!?神!?私はただの人間だよ?」
「僕にも良く分かりませんけど、でも神の気配がするのは間違いないです」
「神って……また途方もない話だなぁ……」
ゲームには神なんて居なかった。全ルートやった訳じゃないから断言は出来ないけど、カルシファーとノーマルエンドでは少なくとも神なんて欠片も出てこなかった。
てかアンジェリカって何者?存在が規格外過ぎない?地位も金も能力も、ついでに容姿も美人らしいし、持てるものが多過ぎでしょ流石に。
グレンルートで出てくる人物なのかなって勝手に思ってたけど、実際どうなのかも今となっては分かんないや。
「ご主人様の魔力は魅力的なんです。僕と契約を交わして下さい。他の魔族になんて渡しません」
待て。キサマ笑顔がメッチャ黒くないか?
「契約って何?死んだら魂あげますとかそういうやつ?」
「そうしてもらえたら最高なんですけど……」
「断る!帰れ!」
「ですよねぇ……僕以外の魔族は下僕にしないって契約で結構です」
「それアズに何かメリットあるの?」
「ご主人様……普通の人間は自分のメリットデメリットを真っ先に計算しませんか?」
「ん?そうなのかな?まあ自分のことは自分で何とかするし、魔族って案外細かいこと気にするんだね」
私が首を傾げると、アズはにいって悪役みたいに笑った。何か牙見えてますよ、怖いですよ。
「ご主人様は面白い方ですね。僕が人間に興味を持つ何て……ねえ契約、いいでしょう?僕以外の魔族があなたに近付けなくなるだけです」
「ふーん?虫除けみたいなもんかな?まぁ絶対に周りに迷惑かけないなら私はいいよ」
「ふ……あなたという方は……分かりました、あなたが望まない限り迷惑はかけません」
アズは私の手を取ると甲にキスした。
「痛っ!?」
牙を突き立てられて溢れた血をアズが美味しそうに舐める。
「何それが契約なの?」
「ええ、あなたの血を頂くことで我らの契約は完了です」
舐められてるうちに血は止まった。訳がわからず何とも言えない顔で見てたら、アズはめっさ嬉しそうに笑った。なんかこうアズって中性的な顔してて、見た目子供なのに妙に色気あるんだよね。不覚にもドキッとしちゃったよ。ウチら端から見たらオネショタっていうの?ないない、興味ない。私はムキムキなM男が好きなんだからさっ!
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