乙女ゲーに転生!?ある日公爵令嬢になった私の物語

ゆーかり

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本編

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「ん……?」

あれ?ここどこだろ?見慣れない真っ白な天井をぼーっと眺めてたら、上から声が降ってきた。

「ご主人様!」

「あれアズ?どしたの?」

泣きそうな顔したアズが寝てる私の腕にしがみついた。

「覚えてないんですか?ご主人様倒れたんですよ!」

全然覚えてない。図書室でセレスちゃんと別れて馬車に乗って──そこから記憶がプッツリ切れてる。

「僕がご主人様の異変に気付いて駆けつけたときにはもう意識がありませんでした」

さっき変な場所で自称神とかいう変な男に会ってたことが原因かな?精神世界って言ってたけど、あの男も私の妄想ってこと?うーん分からん……

「アズ、ここは何処なの?」

「病院ですよ。ここにはヴァルク公爵家の主治医がいますし」

「へーよく知ってるね」

「あなたの下僕ですから当然です」

アズはちょっとドヤ顔で顎を反らした。えへん!みたいな感じ。子供っぽくて何か可愛いな。
頭撫でてあげたらアズはうっとりする猫みたいな顔してた。ショタのケはないけどこれはこれで中々萌えるな。

「お医者さんは何て?」

「過労じゃないか、と」

結局良く分からないって事か……まああのカミサマ?の言葉が本当なら今回のはスピリチュアル的なものだから医者は門外漢だよなあ。

「んー良く寝て大分スッキリした。帰りたいなぁ」

「分かりました」

アズはニッコリ笑うと私の手を握った。途端に強烈な目眩がして、ぎゅって目を瞑る。

「もう大丈夫ですよ」

そろっと目を開けると──

「え!?私の部屋!?」

「です」

これは転移だか瞬間移動ってやつ!?読み漁った魔導書の中にもそんなのはなかったもん、興奮しちゃったよ私!

「アズ凄いね!こんなこと出来るんだ!」

「ええ、この位僕には容易いことです」

あ、またドヤ顔してる。ちょっと生意気な美少年、イイネ!

「それって私も出来る?」

「人間が転移するときは、特別力の強い魔道士達によって作られた転移門を使うのですよ。単独でやれる人間がいるとは聞いたことがありません」

「そうなんだ、残念だな」

転移なんて出来たら便利だよね。コツとか教えてもらって又色々試してみようかな。

「ご主人様!僕でよろしければいつでも何処へでも連れて行って差し上げますから!」

「え、ほんと?嬉しいなありがとう!」

アズの頭撫で回したらすっごく嬉しそう。何かアズってペットみたいだな。

「僕はご主人様の下僕ですから、ペット枠でもなんでも良いのですよ」

え……まさかアズ心が読めるの?

「ご主人様は考えてる事が分かりやすいですから。心なんて読めませんよ流石に」

あからさまにホッとしちゃった。アズにはモロバレなんだろな。まあいいや、細かいことは(面倒臭いから)気にしない、これが私のモットーだ!
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