乙女ゲーに転生!?ある日公爵令嬢になった私の物語

ゆーかり

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それから3日後、シアさんとの再会はホント偶然だった。
その日は予定のない放課後で、フラっと何気なく街に散策に出たんだ。
広場で大道芸人がアクロバティックな芸しててさ、凄いなぁって思わず見入っちゃってたんだよね。そしたら脇から声かけられたんだ。

「やあ、アンジェリカ」

「え!?シアさん!?偶然ですね!」

「そうだね、会えたら良いなって思ってたらホントに会えちゃった」

にっこり笑うシアさん、やっぱり美人です。並の女では敵いません!

「忙しい?少し話できる?」

「今日は超絶暇なので大丈夫です!」

そうって嬉しそうなシアさんに私まで何だか嬉しくなっちゃう。男性なんだけどさ、綺麗なお姉さんといるような妙な気分になっちゃうんだよね。参ったなぁ。デレデレしながらシアさんの後くっついて歩くと、人気のないベンチに座るよう促された。

「改めてこの間は助けてくれてありがとう」

「いえ、お役に立てて良かったです」

「あの後の調査で犯人も分かったんだ」

「え!誰だったんですか!?」

シアさんはちょっと悲しそうに私の顔を見た。

「第三王子の侍女だった」

グレンの侍女が?何で?

「第三王子との関連を取り調べる前に侍女は自害してしまったんだ。そこは我々の手落ちだ、本当に不甲斐ない」

私はグレンの顔を全部知ってる訳じゃない。でもさ、私なりの物差しがあるんだよ。私の知ってるグレンはそんな足付きまくりの間抜けなことする奴じゃない、何となくそんな気がするんだ。やるならもっと綿密に確実に……ってただの勘なんだけどさっ!
でも今はシアさんに話合わせることにした。

「そんな……犯人は私かシアさんを狙ったんでしょうか?」

「君は巻き込まれただけだと思う。狙われたのは僕だろうね」

シアさんは第三王子であるグレンが命を狙ってもおかしくないって思われる程の立場の男、か。ああ、やだなやだな嫌な予感……

「シアさん、あなたまさか王太子様、じゃないですよね?」

「え?気付いてなかったの?」

うああああああやっぱりいいいいい!

「あ、私急にその用事を……」

「ん?超絶暇なんでしょ?もう少し付き合いなよ」

笑顔こわあああい!腕掴まれて逃げらんないし!

「ねえアンジェリカ、僕はずっと君に聞きたかったんだ」

「な、なにをでしょうか?」

「どうしてグレンシュフォンティエルが良かったの?」

それ元アンジェリカさんじゃないと分かりません!

「か、顔ですかね?」

「顔?グレンシュフォンティエルの顔が好きだったの?」

「え、ええ彼顔だけは本当に最高にステキですから!」

目泳ぎまくりだけど多分間違ってない!きっと!

「顔だけなら僕もそう負けてないと思うんだけど?」

あ、はい大変お美しゅうございます。でもきっと元アンジェリカのドストライクがグレンだったんだな(決めつけ)。

「殿下も大変お美しいですけれど、人にはそれぞれ好みというものが、その、ございまして……」

くうう自分の事じゃないからしどろもどろだよ……グレンの顔別に好みとかじゃないし!そもそも私面食いですらないからね。

「そう……僕にもまだチャンスはあるのかな?」

「殿下には既にご婚約者がいるのでは?」

「一応の、ね。でもアンジェリカが僕を選んでくれるなら秒速で破棄する」

や、やめろおおお!私をドクズにしないでくれええ!王太子サイドはそんなにまでして「巫女」の血筋が欲しいのか……それほどの価値が王家側にはあるんだな、きっと。
まぁ確かにアンジェリカの能力はぶっちゃけチートだ。これ知られたら益々欲しがられるんだろな……意地でも隠そう……

「私バカで下品で口も悪いですし、王子妃すら荷が重いんです。そんな私に王太子妃なんて……ホントとんでもありません。王太子様、私のことはどうか忘れてください綺麗さっぱりと」

巫女の血筋以外特に私に価値なんてないからね!そこ強調しとかないと。

「王太子なんて呼ばないで欲しいな、じゃないと僕……」

「ごめんなさいシア様!」

「様もやめて」

「し、シアさん……」

「うん」

にこって王太子……じゃなかったシアさんが無邪気に笑う。迂闊だった……貴族名鑑頭に入ってるんだから王太子の名前だって知ってたのに!
王太子セオドシア、愛称シア。くうう!名乗ったのが愛称って確信犯だよなぁ。まぬけにも知らない間に愛称呼び強要されてるし!
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