乙女ゲーに転生!?ある日公爵令嬢になった私の物語

ゆーかり

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本編

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目覚めはスッキリぱっちり、反して気分は最悪だった。
神様ってば現れるのも突然なら、消えるのも突然なんだよね。ホント偉いヤツってのは身勝手で傲慢!ク◯神め!

でもまあ、今回は結構核心部分が聞けた気がするな。

まず私アンジェリカは神に作られた存在かつ実験動物。神が与えた試練に対して私がどう考えて行動するか、つぶさに観察されてるくさい。

あんま知りたくなかったな正直。一生監視カメラ付き生活って考えたら寒気するし。だから神様アンジェリカの役割中々言いたがらなかったんだね。知らぬが仏ってのはこの事だわ……

そして元アンジェリカのこと。この器のせいで桜木杏梨の魂は病んでしまってた。全部とは言わないけど、アンジェリカの悪評のほとんどはそのせいだったんだ。
多分好きだったグレンにはあんな冷遇されてたし、毎日神に祈るほど苦しんでた。なのに私のためってゲームまで作って届けてくれた。

そんな彼女の気持ちを考えると悔しくて苦しくてやるせなくて……ホント涙出るんだよ。いつかお礼が言いたい。神様会わせてくれないかな、桜木杏梨と。

検知能力はまあ、なくても……ただ何か事が起こりそうな気配を感じつつ、私の方で予め自衛できないってのがなぁ。いざとなれば無詠唱魔法とかあるから私一人なら何とでもなりそうだけどさ。

一応杖は元アンジェリカのものを持ち歩いてる。でも普通は魔力を増幅させるはずのアイテムなんだけど、私の場合杖無し無詠唱の方が威力が大きいんだ。

だから杖は加減用……というか正直まだ全然使いこなせてない。学園の魔法実技で必要なんだけど、つい面倒で特訓後回しになってる。もうすぐテストもあるし何とかしなきゃとは思うんだけど、このチート力で何とかなるんじゃ!?って甘いかな?

もっと色々聞きたいこともあった筈なんだけど今度まで考え纏めておくか。また会いに来るって言ってたしね。あー今日は疲れた!もう少し寝ちゃおっと。
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