【女の事件】借りパク妻

佐伯達男

文字の大きさ
8 / 11

第8話

しおりを挟む
11月8日に、みちるの恋人さんが再び家にやって来て、義父にみちるとの結婚の許しをお願いしていた。

みちるの恋人さんは、一生懸命になってみちると結婚がしたいと義父母の前でお願いをしていた。

しかし、義父は腕組みをして考え事をしていたので、結論がでなかった。

よしえと義母は、みちるの恋人さんのことを気に入っているけど、義父だけはみちるを嫁に出したくないといじけていた。

しげみちは、みちるの結婚問題が一向に解決をすることができないのは父親のユウジュウフダンな性格が原因だと決めつけていたので、気に入らないことがあれば父親に八つ当たりをすることを繰り返していた。

ふざけるなよ!!

みちるが結婚することができないのは…

オヤジのユウジュウフダンな性格が原因だと言うことに気がつけよ!!

ダンナの父親は、ダンナからの八つ当たりを受けるたびに『ワシは…みちるのことを思って考えているのに、どうして八つ当たりを受けなければならないのだ…』と思っていた。

しかし、しげみちは父親のことが気に入らないので、八つ当たりをしないと気がすまなくなっていたから、父子の関係が壊れてしまった。

しげみちは、12月4日に昇進試験を控えていたので、心のゆとりがなくなっていた。

11月9日のことであった。

場所は、しげみちが勤務しているトータルサービスの事務所にて…

しげみちは、いつも通りに仕事をしていたが、お昼のお弁当がないのでコンビニのお弁当を買うて持ってきていた。

時は、正午に10分前くらいの時であった。

上司の男性は、心配そうな表情でしげみちに声をかけて来た。

「しげみちさん…」
「部長…」
「あれ、お弁当工場のお弁当じゃないのか…」
「嫁がお弁当代を滞納していたので…配達してもらえませんでした…」
「困ったな…」
「昨日は…大ゲンカを起こしましたよ…ユウジュウフダンな性格が原因でみちるの結婚ができない原因を作ったオヤジに八つ当たりをしました!!」
「どうしておとーさんにきついイカクを加えたのかな…おとーさんは、かわいい娘を嫁に出すべきかどうかと迷っているのだよ。」
「何でよその家のことに口出しするのですか!?」
「何でって…私も…家に帰れば、30前の娘がいるのだよ…私だって、父親として不安定になる時が来るときは不安定になるのだよぉ…しげみちさん…そんなことよりも…しげみちさんに話があるのだよ…しげみちさんは、ずっとうちの会社で勤続22年で、会社のために何もかもガマンして働いて来たので…そろそろ何とかしてあげたいと思っているのだよ…会社のために…恋がしたい時期にガマンさせてしまった…婚期が遅れてしまったことなど…もうしわけなく思っているのだよ…」
「だから、何とかしてあげたいと言うのはどういうわけなのですか!!」
「しげみちさん…」
「恋がしたい時期にガマンさせてしまった…というのはどういうわけなのですか!?」
「その時は…恋をするのだったら35を過ぎてからでも遅くはないと思っていたから、それまでにしげみちさんに任せるお仕事を増やしてあげようかなと思っていたのだよ。」
「そんなくだらんいいわけはいいから、はやく説明しろよ!!」
「しげみちさん…しげみちさんはうれしいとは思わないのかね…しげみちさんが勤続年数22年で婚期が遅れて結婚をして、結婚をしてもご両親と妹さんと同居をしているのがかわいそうだと思って、二人きりのスイートホームをプレゼントしてあげようと言うているのだよ…しげみちさん…ボーナスなんだよ!!しげみちさんが22年間うちの会社で休まずに働いてきたから年収10年分のボーナスを与えると言うているのだよ…」
「年収10年分…って…」
「例えだよ例え…しげみちさん…ボーナスと言うのはね…浦安に条件がいいお部屋が見つかったから、お部屋の申し込みをしておいたよ…公団住宅で…家賃も手頃だし…二人分の住まいにちょうどいい物件なんだよ。」
「そんな都合のいいことを言うんじゃないよ!!」
「しげみちさん…」
「それじゃあ、家電品や必要な家具はどうするのですか!?」
「どうするって…私がリサイクルショップに手配して中古品でも使える品物をそろえておいたから…あとは、カバンに着替えを詰めればいいだけで、他に心配することはないのだよ…」
「なんでそんなことをあつかましい声でいうんぞ!!」
「悪かったよ…あと…12月4日の昇進試験のことなのだけどぉ…」
「予定通りに受験します。」
「気持ちはよくわかるよ…試験に向けて一生懸命になってがんばっているしげみちさんの気持ちはよく分かるよ…だけどねぇ…すまないけど…辞退してくれるかな…」
「辞退しろって…」
「意地悪で言うているのじゃないのだよぉ…せっかく結婚をしたのに…昇進試験に合格をしたことがきっかけで…忙しくなったら…奥さんがかわいそうだからと思って辞退してくれと言うているのだよ…」
「嫁がかわいそうだと言うので試験受けるなと言いたいのですか!!」
「なにを言うているのだね!!せっかく結婚をしたのだから、残業がなく、定時に家に帰る方がいいから、昇進試験を辞退しろと言うているのだよ!!…それともう一つだけど、引っ越し先の住まいの近くに条件がいい職場がみつかったから、新しい事業所への転職する轍も取っておいたから…定刻通りに帰ることができて、家へ帰ればお嫁さんの手料理が食べれて…休日にはテーマパークや野球観戦やJリーグ観戦やコンサートに行ける…しげみちさんは、そう言った暮らしがしたいと思わないのかね…」
「ゼンゼン…部長ね…そんな都合のいいことだらけの物件や職場が本当に浦安にあるのですか…部長が言っていることは、夢物語の世界の話しでムジュンしているよ…部長ね…外へ行って頭を冷やしてきたらどうでしょうか…」

しげみちは、上司に吐きすてる言葉を言うた後『コーラ買ってこようか…』と言うて、昔のコメディアンが歌っていたグータラソングを歌いながら外へ出ていった。

上司は、しげみちに対して『オドレは上司をグロウしているのか!!』と言う表情で怒っていた。

11月14日のことであった。

義父は、みちるを嫁に出さずにむこを迎えたいと言う気持ちを崩していなかった。

義父は、あらためてBさんを家に呼び出して、みちると一緒に豪華ホテルで開催されているブライダルフェアへ行くことをすすめてみた。

この日、吉祥寺駅の近くにある豪華ホテルでクリスマスのブライダルフェアが開催されていた。

みちるとBさんがブライダルフェアへ行けば、自然に結婚へ向くのではないのかと義父は思っていた。

しかし、みちるとBさんが豪華ホテルに着いたときに黒のワイシャツで白のネクタイに白のスーツの石頭のやくざの男が、派手なシャツを着た男5人を連れて二人の行く手をはばんだあと、恐ろしい声ですごんでいった。

「オドレ!!待たんかい!!どこへ行くのだ!!」
「どこって…ブライダルフェアへ行くので…」
「ブライダルフェアだと…やかましいオドレ!!柱は(Bさん)のクソガキに話があるんだよ!!カノジョを預かるぞ!!」
「何なのですか!!」
「イヤ、離して!!」

みちるとBさんは、派手なシャツを着た男5人に引き離された。

みちるは、派手なシャツを着た男5人に連れて行かれてしまった。

石頭のやくざの男は、Bさんに『ブライダルフェアへ行きたいのであれば、みちるの兄の嫁が保証人になっている友人の借金5000万円を返せ!!』と凄んだ。

しかし、Bさんは知らないと言うたので、石頭のやくざの男は子分の男をあと3人呼んでBさんを袋叩きにしろと言うた。

3人の男は、Bさんがぐったりとなるまでけとばした後、近くのドブ川へBさんを落としてトンズラした。

その日の夜のことであった。

よしえは、フラフラとした様子で家に帰って来た。

この日、よしえは中学の時の先輩からカンフー映画とスーパーフライのライヴのDVDが見たいので貸してと言うて、DVDを借りてきた。

よしえは、中学の先輩から借りてきたDVDをキッチンの戸棚に隠した。

よしえは、借りパクをした品物をキッチンの戸棚や洗濯機の上にある戸棚などへ隠していたので、判断力がいちじるしく低下していた。

よしえは、他にも友人たちから文庫本や少女マンガの単行本やミセス雑誌の最新号なども借りていた。

よしえの借りパクがエスカレートしていたので、極めて危険な状態におちいっていた。

その時であった。

(ガタッ!!)

玄関の方で、物音が聞こえていたのでよしえはびっくりした。

もしかしたら…

アタシが借りパクをした品物を隠していたところを誰かが見ていた…

よしえは、心の中で恐怖が広まっていたので頭が大パニックを起こす手前に来ていた。

よしえが玄関へ来た時であったが、おぞましい光景を見てしまった。

玄関に、ボロボロに傷ついて衣服がズタズタに破れていたみちるがいた。

「ひいぃ…みちるさん…みちるさん!!」

よしえは、ボロボロに傷ついて衣服がズタズタに破れていたみちるを見てびっくりしていた。

よしえは、中学の時になおこが集団レイプの被害を受けていた時のことを思い出したので、思わず叫び声をあげそうになっていた。

衣服はズタズタに破られて、ブラジャーを引きちぎられて、ショーツがどす黒く汚れていて、くつも片方しかない状態になっているみちるを見たよしえは、一体何が起こっていたのかを聞いてみた。

「みちるさん…みちるさん!!」
「よしえさん…」
「みちるさん!!ねえ、一体だれに犯されたの!?みちるさん…ねえみちるさんってば!!」

よしえは、必死になってみちるになにがあったのかを聞いていたが、みちるは声を震わせて泣いてばかりいた。

「みちるさん…みちるさん、泣いていたら何が言いたいのか分からないわよ…みちるさん!!」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
「みちるさん…」
「アタシ…結婚やめる…結婚したくない…」
「みちるさん…」
「アタシ…アタシ…おとーさんが決めた結婚相手の男と結婚するのはイヤなの!!おとーさんがユウジュウフダンだから…おとーさんがユウジュウフダンな性格が原因で結婚出来なくなってしまったのよ!!くすんくすんくすんくすん…」

よしえは、みちるがくすんくすんと泣きながら結婚をしたくないと言うていたのを聞いたので、大パニックを起こっていた。

この時、家に警察署から電話があった。

Bさんがドブ川で遺体となって発見されたと言う知らせを聞いたよしえは、サクラン状態におちいっていた。

よしえの借りパクが原因で発生した悲劇は、まだ終わることなく続いて行く…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

処理中です...