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第27話・北の宿から
【北の宿から・その2】
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話しは戻って…
場所は、イオンモール今治新都市のオーソリティ前のコートにて…
時は、夕方4時に5分前であった。
歌合戦は、39組目まで終えていよいよトリ・大トリに来た。
最終組の曲目は、平尾昌晃先生の作曲の歌である。
トリの東軍の経営者さんは、布施明さんの歌で『霧の摩周湖』である。
ゆりこは、東軍のトリまでグスングスン泣きじゃくっていた。
ヨリイさんは、グスングスン泣きじゃくっているゆりこに声をかけた。
「ゆりこちゃん…もうすぐよーくんが出てくるよ…顔を上げてもう…」
ヨリイさんは、ゆりこの顔をあげてタオルで涙をふいた。
その後、西軍司会の通販会社の前の社長さまがステージに上がって最後の司会をつとめる。
「さあ、歌合戦はいよいよ最後の一曲を迎えました…西軍大トリは、イワマツグループ総オーナー・コリントイワマツヨシタカグラマシーさまのご登場です。」
スピーカーから曲のイントロが流れてきた。
同時に、私がステージに登場した。
「歌う歌は、五木ひろしさんの歌で『夜空』…それでは歌っていただきましょう~」
私は、力の限り熱唱した。
ワンコーラスを歌い終えた時、観客席にいるジョーくんたちが声をかけた。
「よーくん!!」
「よーくぅーん~」
私は、ツーコーラス目を歌い始めた。
私が歌い終えた時、ゆりこが泣き叫んだ。
「よーくん!!よーくん!!」
ゆりこは、また下向いてグスングスン泣きじゃくっていた。
その間に、40組全ての歌合戦が終わった。
歌合戦の結果発表に入る。
視聴者投票で東軍が多かったのでスポンジボールが東軍の箱に2個入った。
あとは、20人の審査員たちが東軍西軍の箱にスポンジボールを入れてゆく。
その後、東西両軍の司会の人が観客席にスポンジボールを投げる。
「ひとーつ、ふたーつ、みっつ…」
スポンジボールの個数は、東西両軍とも11個…
しかし、審査委員長が西軍の箱にスポンジボールを入れていたので優勝は西軍に決まった。
優勝賞金は、20万円ずつ分配される。
個人のMVPは、私と同い年の経営者さんが獲得した。
私と同い年の経営者さんは、MVPの副賞の最新モデルのダブルデッカーバスを手にしたので、満面の笑みを浮かべていた。
なんやねん一体もう…
いばるんじゃねえよ…
夕方4時半頃であった。
1日の予定を無事に終えた私は、A班のメンバーたちと一緒にモール1階にあるスタバへ行った。
メンバーたちが座っている席に、メイド服姿の20歳の女性店員さんふたりがワゴンを押してやって来た。
ワゴンの上には、アイリスオーヤマのIH調理器具の上に置かれているポットとサイフォンが載っているトールマグカップとお皿10組ずつとニューヨークチーズケーキが入っているガラスケースが置かれている。
店員さんふたりは、コーヒーを入れる係とケーキをていねいに盛り付ける係を分担して取り組む。
まず最初に、メンバーたちに2万円が入っている金一封を大番頭はんがひとりずつていねいに手渡す。
メンバーたちに金一封が行き渡ったあと、大番頭はんがみんなに言うた。
「本日はお疲れさまでした…えー、8年8ヶ月休みが1日もなくたいへんでしたね…それではみなさまでおいしいケーキとコーヒーをいただきひょか?」
ケーキを盛り付ける係のコが、メンバーたちひとりひとりにゆっくりとケーキを差し出す。
コーヒーを入れる係のコは、サイフォンに入っている挽きたてのコーヒー豆にゆっくりとお湯を注いでいる。
その時に、マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人がA班のメンバーたちに会いに来た。
「大番頭はん。」
「あっ、眞規子はんでおますか…ごぶさたしてます。」
「ヨリイさんとジョーくんのご家族も一緒にいい?」
「ああ、せやな。」
マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人は、私たちが座っている席の向かい側の席に座った。
私は、マァマに声をかけた。
「マァマ。」
「よーくんお疲れさま…8年8ヶ月の間、1日も休みがなかったけんたいへんだったわね。」
「あっ、はい…」
この時、ドリップコーヒーができあがった。
ドリップコーヒーを入れる係のコは、ていねいに私たちにコーヒーを差し出す。
私は、マァマにジョーくんの家族のことをたずねた。
「マァマ。」
「なあに?」
「ジョーくんは、いつ結婚したの?」
「22の時よ…松山の大学にいた時に、マクドのバイトで知り合ったのよ…卒業してすぐに結婚したのよ…3人の女の子のパパよ。」
「3人の女の子…」
「上のコは23、二番目のコは高1、三番目のコは小6よ。」
私は、ジョーくんの上の娘さんに抱きついている赤ちゃんをみた。
マァマは、私にジョーくんの上の娘さんのふくよか過ぎる乳房に抱きついている赤ちゃんのことを言うた。
「上の娘さんの赤ちゃんよ…生後2ヶ月よ。」
「え?…ジョーくん…」
ジョーくんは、私にジイジになったことを伝えた。
「よーくん、オレ…2ヶ月前にジイジになったよ。」
「ジイジに…なった…」
「せや。」
ジョーくんは、私に嫁はんはまだかなと言うた。
「よーくんは、まだかなぁ…」
そばにいたヨリイさんがジョーくんに言うた。
「よーくんは、忙しい日々がこれからもつづくから、お嫁さんさがしをする時間はないのよ。」
「ない…ほな、どないすんねん?」
ジョーくんが言うた言葉を聞いた大番頭はんたちが顔をしかめた。
ジョーくんは、おどろいた声で言うた。
「どないしたん?」
マァマは、しかめた声でジョーくんに言うた。
「よーくんの結婚のことは言われんと言うたでしょ!!」
「(しょぼくれ顔で)すんまへん…」
「よーくんは8年8ヶ月の間、休みを返上してあちこち動き回ったのよ!!」
大番頭はんは、マァマに言うた。
「まあまあ、もうよろしおまっしゃろ…せっかくおいしいケーキとコーヒーをいただいている時にそなな話はやめまひょや。」
「そうね…」
このあと、マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人は、のみものとスイーツを注文して、A班のメンバーたちとティータイムを過ごした。
時は、夕方5時50分頃であった。
A班のメンバーたちは、再び旅に出る。
バス停に停まっている特大バスのトランクルームに大きめの荷物を収納している。
A班のメンバーたちは、マァマとヨリイさんとジョーくんのご家族に出発のあいさつをする。
マァマは、大番頭はんに次回来日する予定を聞いた。
「大番頭はん、次はいつ日本に来るのかなぁ~」
「せやな…このあともスケジュールが立て込んでるさかいに、未定でおますねん。」
「そうね。」
ジョーくんは、ヨリイさんにゆりこがおらんことを言うた。
「ヨリイさん、ゆりこちゃんは?」
「えっ?ゆりこちゃん?」
マァマは、あきれ声で言うた。
「スタバの裏の通りのトイレで泣きよるよ。」
「泣いている?」
「40後半になったばかりだと言うのに泣き虫だから…困ったコねぇ(ブツブツ)」
付き人の男が大番頭はんに出発準備ができたことを伝えた。
「あっ、さよか…ほな、出発しまひょか?」
大番頭はんは、マァマに行って来ると伝えた。
「ほな、行ってまいりやす。」
「みなさま、よーくんを頼むね。」
「さあさあ、乗りまひょか?」
このあと、A班のメンバーたちはバスに乗り込んだ。
バスに乗り込んだメンバーたちは、リクライニングシートに座った。
その後、付き人軍団の男たちによる確認作業に入る。
私は、大番頭はんから黒のアタッシュケースを受け取った。
夕方6時頃、A班のメンバーたちが乗り込んだ特大バスがイオンモールのバス停から出発した。
バスは、夢スタ(FC今治のホームグラウンド)の信号の交差点を右折して、しまなみ海道今治インターへ向かった。
7分後、バスは今治インターの料金所のゲートに入る。
特大バスは、ETCゲートを通ってしまなみ海道の本線に入る。
ゲートを通過したバスは、専用機が待機している岡山空港へ向かった。
その頃、ゆりこはイオンモール内の個室トイレで泣いていた。
場所は、イオンモール今治新都市のオーソリティ前のコートにて…
時は、夕方4時に5分前であった。
歌合戦は、39組目まで終えていよいよトリ・大トリに来た。
最終組の曲目は、平尾昌晃先生の作曲の歌である。
トリの東軍の経営者さんは、布施明さんの歌で『霧の摩周湖』である。
ゆりこは、東軍のトリまでグスングスン泣きじゃくっていた。
ヨリイさんは、グスングスン泣きじゃくっているゆりこに声をかけた。
「ゆりこちゃん…もうすぐよーくんが出てくるよ…顔を上げてもう…」
ヨリイさんは、ゆりこの顔をあげてタオルで涙をふいた。
その後、西軍司会の通販会社の前の社長さまがステージに上がって最後の司会をつとめる。
「さあ、歌合戦はいよいよ最後の一曲を迎えました…西軍大トリは、イワマツグループ総オーナー・コリントイワマツヨシタカグラマシーさまのご登場です。」
スピーカーから曲のイントロが流れてきた。
同時に、私がステージに登場した。
「歌う歌は、五木ひろしさんの歌で『夜空』…それでは歌っていただきましょう~」
私は、力の限り熱唱した。
ワンコーラスを歌い終えた時、観客席にいるジョーくんたちが声をかけた。
「よーくん!!」
「よーくぅーん~」
私は、ツーコーラス目を歌い始めた。
私が歌い終えた時、ゆりこが泣き叫んだ。
「よーくん!!よーくん!!」
ゆりこは、また下向いてグスングスン泣きじゃくっていた。
その間に、40組全ての歌合戦が終わった。
歌合戦の結果発表に入る。
視聴者投票で東軍が多かったのでスポンジボールが東軍の箱に2個入った。
あとは、20人の審査員たちが東軍西軍の箱にスポンジボールを入れてゆく。
その後、東西両軍の司会の人が観客席にスポンジボールを投げる。
「ひとーつ、ふたーつ、みっつ…」
スポンジボールの個数は、東西両軍とも11個…
しかし、審査委員長が西軍の箱にスポンジボールを入れていたので優勝は西軍に決まった。
優勝賞金は、20万円ずつ分配される。
個人のMVPは、私と同い年の経営者さんが獲得した。
私と同い年の経営者さんは、MVPの副賞の最新モデルのダブルデッカーバスを手にしたので、満面の笑みを浮かべていた。
なんやねん一体もう…
いばるんじゃねえよ…
夕方4時半頃であった。
1日の予定を無事に終えた私は、A班のメンバーたちと一緒にモール1階にあるスタバへ行った。
メンバーたちが座っている席に、メイド服姿の20歳の女性店員さんふたりがワゴンを押してやって来た。
ワゴンの上には、アイリスオーヤマのIH調理器具の上に置かれているポットとサイフォンが載っているトールマグカップとお皿10組ずつとニューヨークチーズケーキが入っているガラスケースが置かれている。
店員さんふたりは、コーヒーを入れる係とケーキをていねいに盛り付ける係を分担して取り組む。
まず最初に、メンバーたちに2万円が入っている金一封を大番頭はんがひとりずつていねいに手渡す。
メンバーたちに金一封が行き渡ったあと、大番頭はんがみんなに言うた。
「本日はお疲れさまでした…えー、8年8ヶ月休みが1日もなくたいへんでしたね…それではみなさまでおいしいケーキとコーヒーをいただきひょか?」
ケーキを盛り付ける係のコが、メンバーたちひとりひとりにゆっくりとケーキを差し出す。
コーヒーを入れる係のコは、サイフォンに入っている挽きたてのコーヒー豆にゆっくりとお湯を注いでいる。
その時に、マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人がA班のメンバーたちに会いに来た。
「大番頭はん。」
「あっ、眞規子はんでおますか…ごぶさたしてます。」
「ヨリイさんとジョーくんのご家族も一緒にいい?」
「ああ、せやな。」
マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人は、私たちが座っている席の向かい側の席に座った。
私は、マァマに声をかけた。
「マァマ。」
「よーくんお疲れさま…8年8ヶ月の間、1日も休みがなかったけんたいへんだったわね。」
「あっ、はい…」
この時、ドリップコーヒーができあがった。
ドリップコーヒーを入れる係のコは、ていねいに私たちにコーヒーを差し出す。
私は、マァマにジョーくんの家族のことをたずねた。
「マァマ。」
「なあに?」
「ジョーくんは、いつ結婚したの?」
「22の時よ…松山の大学にいた時に、マクドのバイトで知り合ったのよ…卒業してすぐに結婚したのよ…3人の女の子のパパよ。」
「3人の女の子…」
「上のコは23、二番目のコは高1、三番目のコは小6よ。」
私は、ジョーくんの上の娘さんに抱きついている赤ちゃんをみた。
マァマは、私にジョーくんの上の娘さんのふくよか過ぎる乳房に抱きついている赤ちゃんのことを言うた。
「上の娘さんの赤ちゃんよ…生後2ヶ月よ。」
「え?…ジョーくん…」
ジョーくんは、私にジイジになったことを伝えた。
「よーくん、オレ…2ヶ月前にジイジになったよ。」
「ジイジに…なった…」
「せや。」
ジョーくんは、私に嫁はんはまだかなと言うた。
「よーくんは、まだかなぁ…」
そばにいたヨリイさんがジョーくんに言うた。
「よーくんは、忙しい日々がこれからもつづくから、お嫁さんさがしをする時間はないのよ。」
「ない…ほな、どないすんねん?」
ジョーくんが言うた言葉を聞いた大番頭はんたちが顔をしかめた。
ジョーくんは、おどろいた声で言うた。
「どないしたん?」
マァマは、しかめた声でジョーくんに言うた。
「よーくんの結婚のことは言われんと言うたでしょ!!」
「(しょぼくれ顔で)すんまへん…」
「よーくんは8年8ヶ月の間、休みを返上してあちこち動き回ったのよ!!」
大番頭はんは、マァマに言うた。
「まあまあ、もうよろしおまっしゃろ…せっかくおいしいケーキとコーヒーをいただいている時にそなな話はやめまひょや。」
「そうね…」
このあと、マァマとヨリイさんとジョーくんの家族5人は、のみものとスイーツを注文して、A班のメンバーたちとティータイムを過ごした。
時は、夕方5時50分頃であった。
A班のメンバーたちは、再び旅に出る。
バス停に停まっている特大バスのトランクルームに大きめの荷物を収納している。
A班のメンバーたちは、マァマとヨリイさんとジョーくんのご家族に出発のあいさつをする。
マァマは、大番頭はんに次回来日する予定を聞いた。
「大番頭はん、次はいつ日本に来るのかなぁ~」
「せやな…このあともスケジュールが立て込んでるさかいに、未定でおますねん。」
「そうね。」
ジョーくんは、ヨリイさんにゆりこがおらんことを言うた。
「ヨリイさん、ゆりこちゃんは?」
「えっ?ゆりこちゃん?」
マァマは、あきれ声で言うた。
「スタバの裏の通りのトイレで泣きよるよ。」
「泣いている?」
「40後半になったばかりだと言うのに泣き虫だから…困ったコねぇ(ブツブツ)」
付き人の男が大番頭はんに出発準備ができたことを伝えた。
「あっ、さよか…ほな、出発しまひょか?」
大番頭はんは、マァマに行って来ると伝えた。
「ほな、行ってまいりやす。」
「みなさま、よーくんを頼むね。」
「さあさあ、乗りまひょか?」
このあと、A班のメンバーたちはバスに乗り込んだ。
バスに乗り込んだメンバーたちは、リクライニングシートに座った。
その後、付き人軍団の男たちによる確認作業に入る。
私は、大番頭はんから黒のアタッシュケースを受け取った。
夕方6時頃、A班のメンバーたちが乗り込んだ特大バスがイオンモールのバス停から出発した。
バスは、夢スタ(FC今治のホームグラウンド)の信号の交差点を右折して、しまなみ海道今治インターへ向かった。
7分後、バスは今治インターの料金所のゲートに入る。
特大バスは、ETCゲートを通ってしまなみ海道の本線に入る。
ゲートを通過したバスは、専用機が待機している岡山空港へ向かった。
その頃、ゆりこはイオンモール内の個室トイレで泣いていた。
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