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最終回スペシャル・前編
【北の旅人】
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そして私は、ゆめいろ市をほかして関西にやって来た。
関西には、1988年1月頃まで滞在した。
2月頃に、海外へ出国しようと決意して九州へ移った。
2月中は、プロ野球のキャンプ地の球場のスタンドで飲食物を売るバイトをしていた。
その後、九州北部の各地を転々として暮らしていた。
7月に下ノ関で出会ったある人から言われて北九州にやって来た。
この時、私はゆめいろ市…いいえ、高校へ行きたいと言う気持ちはうせていた。
高校は、なにをするために行くのだろうか…
ひろこ姐はんが『夏休み、冬休み、春休み、土曜半休、日曜完全休みがあるから行くのでしょ…』と言うたけど、『アホくさ~』と想うわ。
ひろこ姐はんのいうことは、理解できない…
せやけん、倉庫(ここ)やめたろかと思った。
時は、7月17日のことであった。
この日は、俳優・歌手の石原裕次郎さんの命日である。
お昼ごはん休みの時、私は愛用のソニーのケータイラジオで南海放送ラジオの『想い出のリズム』を聴きながらランチを摂っていた。
この日の最初のリクエスト曲は、石原裕次郎さんの歌で『北の旅人』であった。
このあと、石原裕次郎さん、美空ひばりさん、渥美清さん、小林旭さんなどの銀幕のスターのリクエスト曲がつづいた。
それから3時間後のことであった。
ひろこ姐はんが私の様子をみにやって来た。
ひろこ姐はんは、たたみの上に敷かれている座布団に座って、あつかましい目つきで私の仕事ぶりをみつめていた。
ひろこ姐はん、私になにが言いたいけんあつかましい顔をしているのか…
高校へ行かずに働くことがそんなにいかんのか…
せやろ…
ひろこ姐はんは、サンダルをはいて土間に降りたあと、私にあつかましい声で言うた。
「イワマツさん。」
「はい、なんでしょうか?」
「あんたは、この先どないすんねん!?」
「えっ?」
「あんたはこの先どないすんねんといよんのに答えなさいよ!!」
この先どないすんねんと言われても…
わけがわからなかなった私は、こくびをかしげた。
ひろこ姐はんは、よりあつかましい声で私に言うた。
「イワマツさん!!」
「はい…」
「あんたは何年に生まれたのよ!?」
「1971年生まれです…」
「昭和46年生まれね。」
「はい。」
「…ということは、ドーキューセーはコーコーニネンセイよね!!」
それがどないしたと言いたいねん…
私は、ムッとした表情を浮かべた。
ひろこ姐はんは、私によりあつかましい声で言うた。
「来年はサンネンセイよ!!サンネンセイが終わったら資格がもらえるのよ!!」
せやけん、なにが言いたいねん…
ひねた表情を浮かべている私は、ひろこ姐はんこう言うた。
「資格…なにそれ…」
ひろこ姐はんは、ますますあつかましい声で私に言うた。
「仕事に必要な資格よ!!」
「せやけん、それはなにといよんや…」
私がひねた声で言うたけん、ひろこ姐はんはあきれ声で言うた。
「あんたは、なーんにもわかってへんねぇ…高校の卒業証書は仕事に必要な資格なのよ…高校の卒業証書がないと、仕事ができんのよ…」
私は、こくびをかしげながら『アホくさ~』とつぶやいた。
ひろこ姐はんは、ますますあつかましい声で私に言うた。
「あんた!!」
「なんでしょうか?」
「あんたは、なんでコーコーへ行かないのよ!?」
「はい?」
「なんでコーコーへ行かないのかと聞いとんよ!!」
せやけん、それがどないしたと言いたいねん…
ひろこ姐はんの言うてはることが、よぉわからへん…
私は、ひろこ姐はんに言うた。
「姐はん。」
「なんやねん!?」
「そういう姐はんは、コーコーに行ったのですか?」
「なんでそななことをうちに聞くねん!?」
「姐はんが私になんでコーコーへ行かないのかと言うので、ちょっと…気になって…」
「さあ、おぼえてへんけど…」
「そうですか…おぼえていないのですね…わかりました…あの~…私になんでコーコーへ行かないのかと言うのであれば、私と同じ想いをしてから言うてください。」
(バーン!!)
私が言うた言葉にブチ切れたひろこ姐はんは、平手打ちでちゃぶ台をたたいたあと、倉庫から出ていった。
ひろこ姐はんは、なにひとりで怒ってんねん…
大きくため息をついた私は、残りのキンショウブロック60個を全部とばした。
その後、ホースの水でセンジョウした。
夜7時頃であった。
場所は、JR小倉駅のターミナルビルにあるリンガーハット(めん類店)にて…
私は、注文した皿うどんとぎょうざで晩ごはんを食べていた。
ぎょうざをつけるたれがラー油でヒタヒタになっていた。
目つきの悪い男にイカクされて、ひろこ姐はんからダメ出しを受けてばかりいる私は、怒りに震えていた。
なんやねん一体もう…
たまったもんじゃあらへんわ…
全身をブルブルと震わせて怒っている私は、ぎょうざをラー油でヒタヒタになっているたれにつけてかじった。
やっぱり高校へ行きたい…
けれど…
ゆめいろ市…
いいえ…
日本の高校には行きたくない!!
こななことになるのであれば…
今すぐに、アメリカ合衆国へ帰りたい…
関西には、1988年1月頃まで滞在した。
2月頃に、海外へ出国しようと決意して九州へ移った。
2月中は、プロ野球のキャンプ地の球場のスタンドで飲食物を売るバイトをしていた。
その後、九州北部の各地を転々として暮らしていた。
7月に下ノ関で出会ったある人から言われて北九州にやって来た。
この時、私はゆめいろ市…いいえ、高校へ行きたいと言う気持ちはうせていた。
高校は、なにをするために行くのだろうか…
ひろこ姐はんが『夏休み、冬休み、春休み、土曜半休、日曜完全休みがあるから行くのでしょ…』と言うたけど、『アホくさ~』と想うわ。
ひろこ姐はんのいうことは、理解できない…
せやけん、倉庫(ここ)やめたろかと思った。
時は、7月17日のことであった。
この日は、俳優・歌手の石原裕次郎さんの命日である。
お昼ごはん休みの時、私は愛用のソニーのケータイラジオで南海放送ラジオの『想い出のリズム』を聴きながらランチを摂っていた。
この日の最初のリクエスト曲は、石原裕次郎さんの歌で『北の旅人』であった。
このあと、石原裕次郎さん、美空ひばりさん、渥美清さん、小林旭さんなどの銀幕のスターのリクエスト曲がつづいた。
それから3時間後のことであった。
ひろこ姐はんが私の様子をみにやって来た。
ひろこ姐はんは、たたみの上に敷かれている座布団に座って、あつかましい目つきで私の仕事ぶりをみつめていた。
ひろこ姐はん、私になにが言いたいけんあつかましい顔をしているのか…
高校へ行かずに働くことがそんなにいかんのか…
せやろ…
ひろこ姐はんは、サンダルをはいて土間に降りたあと、私にあつかましい声で言うた。
「イワマツさん。」
「はい、なんでしょうか?」
「あんたは、この先どないすんねん!?」
「えっ?」
「あんたはこの先どないすんねんといよんのに答えなさいよ!!」
この先どないすんねんと言われても…
わけがわからなかなった私は、こくびをかしげた。
ひろこ姐はんは、よりあつかましい声で私に言うた。
「イワマツさん!!」
「はい…」
「あんたは何年に生まれたのよ!?」
「1971年生まれです…」
「昭和46年生まれね。」
「はい。」
「…ということは、ドーキューセーはコーコーニネンセイよね!!」
それがどないしたと言いたいねん…
私は、ムッとした表情を浮かべた。
ひろこ姐はんは、私によりあつかましい声で言うた。
「来年はサンネンセイよ!!サンネンセイが終わったら資格がもらえるのよ!!」
せやけん、なにが言いたいねん…
ひねた表情を浮かべている私は、ひろこ姐はんこう言うた。
「資格…なにそれ…」
ひろこ姐はんは、ますますあつかましい声で私に言うた。
「仕事に必要な資格よ!!」
「せやけん、それはなにといよんや…」
私がひねた声で言うたけん、ひろこ姐はんはあきれ声で言うた。
「あんたは、なーんにもわかってへんねぇ…高校の卒業証書は仕事に必要な資格なのよ…高校の卒業証書がないと、仕事ができんのよ…」
私は、こくびをかしげながら『アホくさ~』とつぶやいた。
ひろこ姐はんは、ますますあつかましい声で私に言うた。
「あんた!!」
「なんでしょうか?」
「あんたは、なんでコーコーへ行かないのよ!?」
「はい?」
「なんでコーコーへ行かないのかと聞いとんよ!!」
せやけん、それがどないしたと言いたいねん…
ひろこ姐はんの言うてはることが、よぉわからへん…
私は、ひろこ姐はんに言うた。
「姐はん。」
「なんやねん!?」
「そういう姐はんは、コーコーに行ったのですか?」
「なんでそななことをうちに聞くねん!?」
「姐はんが私になんでコーコーへ行かないのかと言うので、ちょっと…気になって…」
「さあ、おぼえてへんけど…」
「そうですか…おぼえていないのですね…わかりました…あの~…私になんでコーコーへ行かないのかと言うのであれば、私と同じ想いをしてから言うてください。」
(バーン!!)
私が言うた言葉にブチ切れたひろこ姐はんは、平手打ちでちゃぶ台をたたいたあと、倉庫から出ていった。
ひろこ姐はんは、なにひとりで怒ってんねん…
大きくため息をついた私は、残りのキンショウブロック60個を全部とばした。
その後、ホースの水でセンジョウした。
夜7時頃であった。
場所は、JR小倉駅のターミナルビルにあるリンガーハット(めん類店)にて…
私は、注文した皿うどんとぎょうざで晩ごはんを食べていた。
ぎょうざをつけるたれがラー油でヒタヒタになっていた。
目つきの悪い男にイカクされて、ひろこ姐はんからダメ出しを受けてばかりいる私は、怒りに震えていた。
なんやねん一体もう…
たまったもんじゃあらへんわ…
全身をブルブルと震わせて怒っている私は、ぎょうざをラー油でヒタヒタになっているたれにつけてかじった。
やっぱり高校へ行きたい…
けれど…
ゆめいろ市…
いいえ…
日本の高校には行きたくない!!
こななことになるのであれば…
今すぐに、アメリカ合衆国へ帰りたい…
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