【最恐マミーオカルト】いらくさの家

佐伯達男

文字の大きさ
9 / 31

第9話

しおりを挟む
それから2ヶ月後のことであった。

多香子と離婚したダンナは『心を入れ換えてやり直します。』と多香子の両親にヤクソクをして、新しいお嫁さんと再婚をして章介と仲良く暮らして行きたいと言うていた。

しかし、多香子の両親は『おきらくな表情でヤクソクしますと言っているので誠意が伝わらない…』と想っている。

それでも、多香子と離婚したダンナが本気になって生きて行く気持ちになっていると言うのであれば信じてやろうと言うことで、章介を相模原の家へ帰しました。

ヨウスケについては、多香子から受けた傷が原因で心を閉ざしていたので長期間に渡るケアが必要なので、無期限入院となった。

多香子は、章介とヨウスケに強烈なギャクタイを加えたことが原因で、裁判所から章介とヨウスケに永久に接近禁止を命ぜられた上にケーサツからも厳しく怒鳴られたので、重度のノイローゼになっていた。

多香子の父親は、職場でハラスメントを繰り返したあげくに支店閉鎖に追い込ませたので本社から永久出社停止処分を喰らっていた。

多香子の父親は、永久出社停止処分を喰らったことを機に、長い間勤めていた会社をやめて、時間通りに帰ることができる職場に転職することにした。

多香子の父親は、長い間勤めていた職場をやめて、鶴見にある自動車メーカーの純正部品工場の運送のお仕事に転職をした。

朝決められた時間に工場の送迎バスに乗って、職場へ出勤して、決められた時間内に与えられたお仕事だけをして、給与引きのヤクソクで注文したお弁当を食べて栄養を摂って、仕事が終わったら工場の送迎バスに乗ってまっすぐに家へ帰る…

パターン化された暮らしに変えた多香子の父親は、この2ヶ月で考え方が変わったので、もう一度がんばって生きて行こうと決心した。

時は7月18日のことであった。

場所は、鎌倉七里ヶ浜にある鎌倉プリンスホテルにて…

この日は、母親の知人夫婦の娘さんの結婚披露宴があったので家族みんなで結婚披露宴に出席をしていた。

時は、結婚披露宴で乾杯の音頭が終わったあと、みんなでランチをとっていた時であった。

家族4人がランチを摂っていた時に、多香子が起こした深刻な育児問題と多香子の父親のハラスメント問題の解決と多香子の父親の再就職のお世話をした永富さん(73歳・本職は金物屋さん)が4人がいる席にやって来た。

「おや、小松崎さんでおましたか。」
「あら、永富さん。この度は多香子が起こした深刻な育児の問題と主人が起こしたハラスメント問題を解決して下さったことと主人の再就職のお世話をありがとうございました…おかげさまで、家族4人がまた仲良く暮らして行くことができます。」
「いえいえこちらこそ…章介ちゃんとヨウスケちゃんが1日でも早く元気になればええと思いますが…問題は、多香子さんと別居しはっていたおきらくなダンナが気合いを入れているかどうかですわ…」
「そのようですねぇ…」
「ああ…湿っぽい話はやめにして、楽しい話をしまひょや。」

永富さんは、多香子の家族4人と楽しくお話をしていた。

この時に、永富さんは美香子にお見合いの話を入れた。

永富さんは、多香子が起こした深刻な育児問題と父親が起こしたハラスメントの問題を解決したことと父親の再就職のお世話をしたので、多香子の家族4人に、花嫁さんの幼なじみの男性のケンスケさん(33歳)を美香子と結婚させて家にムコヨウシにしてみてはどうかと提案した。

永富さんは、多香子の両親に『結婚披露宴が終わった後にお見合いをしましょう。』と伝えてた。

結婚披露宴が終わってから二時間後のことであった。

ところ変わって、ホテルのエントランスにあるカフェテリアにて…

カフェテリアには、多香子の家族4人と美香子のお見合い相手のケンスケさんと永富さんがいた。

みんなでお茶をのみながらお話をしようと想っていたが、多香子の父親がケンスケに対してトートツに給与明細を見せてくれと強要したので、早くも険悪な空気が漂っていた。

端で聞いていた永富さんは、あわてた表情で多香子の父親をたしなめていた。

「小松崎さん!!」
「何なのだ一体!!」
「小松崎さん!!あきまへんがな!!どないして初対面の人にそなな無理強いをしてはるのですか!!」
「無理強いしているんじゃないのだよ!!娘の父親としての義務なんだ!!」
「あんたね!!そななことばかりを繰り返していたから美香子さんのお見合いが壊れてしまったと言うことにゼンゼン気がついてはらないみたいですね!!」
「何や!!文句あるのか!!」
「あなたやめて!!」

多香子の父親がお見合い相手の男性に再びケチをつけに行ったことが原因で、美香子のお見合いは壊れてしまった。

困り果ててしまった永富さんは、ケンスケさんをやめて、別の男性に変えることにした。

永富さんは、ケンスケさんのいとこの銀行員で、月給41万円のコウスケさん(42歳)に変えて、多香子の父親の怒りを鎮めることにした。

7月25日に、美香子とコウスケは婚姻届けを区役所に出して結婚をした。

コウスケは、小松崎の家にムコヨウシとして結婚生活を始めた。

コウスケが挙式披露宴は挙げないというていたので、両親はコウスケの気持ちが安定するまでの間は挙式披露宴を挙げないことにした。

そして家族は、美香子の結婚を機にもう一度0から再出発をして仲良く暮らして行くことになりました。

めでたしめでたし…

…と終わりたいところでだけど、この時から新たな悲劇の幕が上がっていた…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...