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全ての始まり
しおりを挟むそれは、いつのことだったかー。
遙か昔。まだこの世が無であったとき、世界を創った神がいた。果たして、その神は何だったのか。今では、男神であったのか、女神であったのかすら分からない、謎に満ちた存在である。ただ、全ての始まりを意味し、また、全ての終わりを意味する神であった。
とうの昔に忘れ去られたその神は、絶えずその役目に添い、世界を創り上げている。世界の一つ一つに、それぞれ別の発展方法を与え、それぞれ別のものを形作っている。
ある世界は科学〈物理的な技術が全てで人知を越えない力の最大限〉が発展し、ある世界では魔術〈魔力を全ての起点とし、人知を越えた力〉が発展し。その発展の仕方にもそれぞれ違いがあり。珍しい世界は、科学と魔術、その両方を発展させ。いずれの世界も、ある程度の発展を促した後はその世界で最も知能が高い者に任せ。それはときに人であり、それはときに神である。
この世界を創りたまひし創造神ー記憶の彼方におわす神ーに、祈りと感謝を捧げたまへ。
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