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スペイン王は辛いよその1・時差編
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俺の名前は奥洲天成。
(引き続き)トラックにはねられて中世ヨーロッパに転生することになった。
『では、スペイン王フェリペ2世に転生してください』
おおおっ!?
フェリペ2世と言ったら、スペイン最盛期の国王じゃないか!
無敵艦隊が英国に負けたとはいえ、それ以外は申し分のない王様のはずだ。
これはガチャで言うならSR以上を引いたってところだぜ!
『そうです。おめでとうございます! (色々難しい人なので断られなくて良かったです)』
女神が何かつぶやいていたようだが、俺は意気揚々と転生した。
転生が完了した。
来たぜ! エスコリアル宮殿!
とにかく、英国に負けなければスペイン黄金時代がいつまでも続くんだ!
倒せ! エリザベス! No! フランシス・ドレイク!
ということで、フェリペ2世として転生した俺が真っ先にやらなければならないことはイングランド対策だ。ぶっちゃけ、英国に負けなければフェリペ2世の人生はほとんど曇りがないものと言っていい。
「イングランドの状況はどうだ?」
「そういえば、フランシス・ドレイクが世界一周するとか言って、プリマスの港を出て行ったそうです」
何ぃ!?
フランシス・ドレイクがゴールデン・ハインド号で世界一周をしたというのは、中世ヨーロッパ史では有名な話だ。
ただ世界一周をするのならともかくとして、あの野郎は世界一周の就航中にスペイン船を襲って、ごっそり宝石やら金銀を奪っていったからな。
フェリペ2世的にはとても許せることではない。
絶対に食い止めなければ!
「奴は途中でスペイン船を襲うはずだ! 多少金がかかっても構わんから防御せよ!」
俺は厳しく指示を出したが。
「はあ……」
大臣の反応は鈍い。
くっ、三回破産したから、信用がないのか(前話の女神の一言も参照してね)。
「途中というのはどこでしょうか?」
「むっ、それは、確かチリやペルーの沿岸だったはずだ」
「それでしたら、リマやバルパライソまで向かわせるとして、最低でも三か月はかかりますな」
お、おぅ……。
「伝わるかどうかの保証はできませんが、送りますか?」
"女神の一言"
インターネットはおろか、電話もない中世では、遠距離への連絡は大変でした。
時間は月単位が当たり前ですし、船で行く場所ともなると届くかどうかも分かりません。もちろん、伝わったとして、その完了報告もほぼ同じだけの時間がかかるわけですので大変です。
更にドレイクがスペイン船を襲って得た戦利品で破格の収入を得たのは確かですが、緯度や経度を図る術もなかったので何時どこで襲ったのかもはっきり分かりません。中世の航海は一寸先も微妙な中で行われておりました。
とにもかくにも、当時は報告一つにしても莫大な時間がかかっておりました。フェリペ2世時代のスペインは東西に広い領土を有しておりましたが、時差が大変だったことでしょう。
尚、フェリペ2世はこれ以外にも色々と大変な逸話がありますので、続編があるかと思いますが、それぞれの転生は別個ですので、今回の話がスペイン王は辛いよ・その2に持ち越すことはありません。
(引き続き)トラックにはねられて中世ヨーロッパに転生することになった。
『では、スペイン王フェリペ2世に転生してください』
おおおっ!?
フェリペ2世と言ったら、スペイン最盛期の国王じゃないか!
無敵艦隊が英国に負けたとはいえ、それ以外は申し分のない王様のはずだ。
これはガチャで言うならSR以上を引いたってところだぜ!
『そうです。おめでとうございます! (色々難しい人なので断られなくて良かったです)』
女神が何かつぶやいていたようだが、俺は意気揚々と転生した。
転生が完了した。
来たぜ! エスコリアル宮殿!
とにかく、英国に負けなければスペイン黄金時代がいつまでも続くんだ!
倒せ! エリザベス! No! フランシス・ドレイク!
ということで、フェリペ2世として転生した俺が真っ先にやらなければならないことはイングランド対策だ。ぶっちゃけ、英国に負けなければフェリペ2世の人生はほとんど曇りがないものと言っていい。
「イングランドの状況はどうだ?」
「そういえば、フランシス・ドレイクが世界一周するとか言って、プリマスの港を出て行ったそうです」
何ぃ!?
フランシス・ドレイクがゴールデン・ハインド号で世界一周をしたというのは、中世ヨーロッパ史では有名な話だ。
ただ世界一周をするのならともかくとして、あの野郎は世界一周の就航中にスペイン船を襲って、ごっそり宝石やら金銀を奪っていったからな。
フェリペ2世的にはとても許せることではない。
絶対に食い止めなければ!
「奴は途中でスペイン船を襲うはずだ! 多少金がかかっても構わんから防御せよ!」
俺は厳しく指示を出したが。
「はあ……」
大臣の反応は鈍い。
くっ、三回破産したから、信用がないのか(前話の女神の一言も参照してね)。
「途中というのはどこでしょうか?」
「むっ、それは、確かチリやペルーの沿岸だったはずだ」
「それでしたら、リマやバルパライソまで向かわせるとして、最低でも三か月はかかりますな」
お、おぅ……。
「伝わるかどうかの保証はできませんが、送りますか?」
"女神の一言"
インターネットはおろか、電話もない中世では、遠距離への連絡は大変でした。
時間は月単位が当たり前ですし、船で行く場所ともなると届くかどうかも分かりません。もちろん、伝わったとして、その完了報告もほぼ同じだけの時間がかかるわけですので大変です。
更にドレイクがスペイン船を襲って得た戦利品で破格の収入を得たのは確かですが、緯度や経度を図る術もなかったので何時どこで襲ったのかもはっきり分かりません。中世の航海は一寸先も微妙な中で行われておりました。
とにもかくにも、当時は報告一つにしても莫大な時間がかかっておりました。フェリペ2世時代のスペインは東西に広い領土を有しておりましたが、時差が大変だったことでしょう。
尚、フェリペ2世はこれ以外にも色々と大変な逸話がありますので、続編があるかと思いますが、それぞれの転生は別個ですので、今回の話がスペイン王は辛いよ・その2に持ち越すことはありません。
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