摩天楼の君主(His Majesty of Manhattan)

H・カザーン

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第6章 中世 フランス

絢爛たる秘密

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 ◇ ◇ ◇

 ――幕間劇(アンテルリュード)――

 雷鳴が暗闇を切り裂いた。
 雨は神殿の屋根に叩きつけられ、集まった雨水は、怒涛となってといに流れ込む。恐ろしい顔で見下ろすガルグイユの口から、怒りは急速な勢いで吐き出されていった。
 だが、石造りの神殿の中は静けさに包まれ、激しい雨音の気配さえもなかった。
 暗い祭壇の上に立つ影は、おそらく人ではない。
 雷の閃光が走った時、後方の窓から光が差し込む。その刹那に、跪く使者たちには彼の姿が見えた。祭壇の上で、深く呼吸をすると同時に、背中の羽根が大きく揺らいで空気を波打たせたのを。
 階段の下に平伏する者は今、声を待っている。
 ――ガルグイユを阻止せよ。
 使者は顔を上げる。
 神の世界に、近づけてはならぬ。
「それは……!! それは、つまり『天に届く建物を作らせてはならぬ!』と?」
 再び轟いた雷鳴は、主の肯定を示していた。

 ――あやつはの国へ参じて、権力を司る者に伝えるであろう。
 祭壇の上の声に打たれると、使者は凍りつき、何の抵抗もできなくなった。許されるのは、ただひとえにこうべを垂れることだけだ。
「仰せの通りに」
 神殿は重々しい闇に包まれた。わずかな明かりすらない息もできぬほどの暗闇に……。
 雨はさらに激しさを増す。それは神への冒涜のごとく、そして邪悪な鬼神を讃えて降り続いた。

 ――幕間劇(アンテルリュード)終了――

 ◇ ◇ ◇

「新年祝賀会でお会いして以来ね。本当にお久しぶりですこと、リーザ・ドルレアン」
 王女の言葉に、深く礼をとるリーザ。
「拝謁の機会をいただき光栄にございます」
「今回わざわざ訪問したのは、十年前、あなたが父……国王陛下から、スビズ宮に住まわせてもらっていた時のことについて聞きたいの」
 謁見の間に入ってシャルロットは、いきなりそう切り出した。いきなりといっても、先刻到着した一行には手足を清めるお湯が振る舞われ、別室で着替えを終えた後のことだ。
 シャルロットが彼女に尋ねた「リーザが国王から、スビズ宮に住まわせてもらっていた時のこと」というのは、ようするに王女が五歳の頃、リーザが国王の公妾だった件について問いたいという意味である。
 フランス国王の娘の交渉手腕がいかに優秀かを示すとても大切な局面なのだから、口にする言葉は慎重に選び、それでもなお確実に意図が伝わるよう表現しなくてはならない。シャルロットはそう心に決めた。
「それは……」
 リーザは深く息をつく。この瞬間の彼女が、シャルロット以上にあらゆる脳細胞を駆使して王女にどう答えたらいいのか、言の葉を選んでいるのは明らかだった。
「それは……私がフランス国王主催のサロンを、取り仕切るよう仰せつかっていた時のことについて……でございますね」
 リーザもまたこんな風に、あからさまな単語を避け、さりげなく返してきた。とはいえ話題を避けているのではなく、問いにはストレートに応対している。会話に入る前に、シャルロットとリーザはほぼ同時にジャン=ピエールとギヨームを振り返った。
「ぁ……ああ、じゃあ僕たちは……」
 顔を見合わせる公太子たち……。
「外で待ってる」
 部屋を出て行く前のギヨームの、「何かあったら必ずお呼びください。シャルロットさま」というささやきは、王女の胸にしっかりと響いた。侍女たちが控えの間に下がっていくのを待ち、「よろしくてよ、リーザ」と王女が切り出した。
 扉の閉まる前にジャン=ピエールの耳に届いたのは、「素直な話し合いをいたしましょう」と言うシャルロットの悠然とした声だ。
「単刀直入にお伺いするわ。執務室で、これを見つけたの」
 王女がリーザの目の前に、古い羊皮紙を突きつける。
「王の書斎ビューローには、いろんな資料があふれているのはご存知ね。十年前にユベール・ラングロワがデザインした装身具のデッサンの中に、母上のものでもわたくしのものでもないスケッチ画が二枚ほどあったわ。書面には国王の注文だと記載されていて、まがいなき父上の署名(サイン)もちゃんとあったのに……、どうしてかしら、わたくしは今まで、その完成品を目にしたことがないのよ」
 広げてみたリーザはめまいに襲われた。そこに描かれていたのは、忘れもしない国王からの贈り物だったからだ。

 ◇ ◇ ◇ 

 十年前のある日、リーザは国王ルイ・ド・ヴァロワと二人だけで、馬車に乗っていた。王室の四頭立てコーチは、密かにパリのサン・ルイ島を通り抜け、セーヌを右岸に渡り始める。
 ――ここは、ル・マレ……?
 ロワール河畔に散在する城に宮廷文化が開花する前の、十三世紀から十四世紀にかけて、フランス王たちはマレ地区の館に宮廷を置いていた。そのため貴族たちも、こぞって近隣に邸宅を建て、マレに移り住む。その後歴代国王はより大きな城を求め、セーヌでなくロワール河沿いへと、宮廷を転移させた。だがマレ地区の宮殿は、王の別邸として利用され続けている。この辺りはパリの中心シテ島のすぐ近くだから、政府の情報も入りやすいのだ。
 日が沈んだ後、空は淡い金色の夜を街に落とし始める。国王ジェレミー・ルイ・ド・ヴァロワの髪にも降りて、ブロンドは茜から紫へと影を帯びていった。立ち並ぶ館の外壁に刻まれた彫刻も、移ろいゆく空に合わせて色を変える。魔法の色の移り変わりにリーザが目を奪われていたら、角を曲がる所で馬車の速度がゆるまった。
 ――その刹那だ!!

「ぁあ……!」
 思わず悲鳴をあげそうな冷ややかさが、手首に走った。
 「それ」が肌に触れた感覚は、まるで痛みにすら思えて……。
 左手に目を落とすと、そこにあったのは、白金製の腕輪だ。
 ――こ、これが……触れたの……?
 リーザのために特別にあつらえたような、手首にちょうど合った、幅の広いブレスレット。それと重なるようにもう一つ、大粒のダイヤモンドがいくつも繋がった贅沢な腕輪までも……。
 ――何度も宮殿でお目にかかった陛下になら、おそらく手首の寸法も目測できてしまうから、本人に内緒で作らせることも可能だけれど……。
 けれど今のは、いったいどういう……?

 二つもブレスレットをはめられたのに気づかないほど、もっと驚くことが、たった今彼女の身に起きた!

 ――これまで出会った中で、一番魅惑的な男の人から受けた口づけは、限りなく甘やかで、麗しい旋律に包まれ……そして……。
 その瞬間国王に後ろ手に拘束されて、ブレスレットをつけられた感触を……痛みを、覚えなくなるほどに、私は意識をなくしていたというの……ですか?
 すべては到着する直前の、ほんのつかの間のでき事だった。
 馬車を先に降りた国王は、リーザが降りるのに手を差し伸べてくれた。だがもしこれが護衛兵だったら、きっと彼女が全身を震わせていることに気づいて、訝しく思っただろう。
 ジェレミー・ルイ・ド・ヴァロワとリーザは、スビズ宮(Hotel de Soubise)に入っていった。
 玄関の間から壮大な階段を上がると、通された部屋の両側の壁は鏡だった。シャンデリアの明かりが互いに映り込み、無限の世界へと彼女をいざなう。中央のテーブルに、二人分の食器がセッティングされていた。
 案内した給仕はグラスに水を注ぎ、一礼してテーブルを離れた。

 ――な、なぜあんな狂おしい……ほどの? まだ胸の高まりがおさまらない。ぁ、あの……唇を奪われたのは、好意を抱いてくださっているという意味だと……受け取っても良いのですか?
 すがるような眼差しで国王を見上げていた。再び君主から放たれた、さらに衝撃的な命令……、それは「公妾になって欲しい」という申し入れだった。
 ――公妾! そん……なこと、真剣におっしゃっているのですか!?
 何かを答えなくてはならないのに、リーザは凍りついてしまった。
 ――もしかしたら王妃さまとの仲が? いいえ、うまくいってないはずがない。陛下が王太子殿下の他にも、王子さまを望んでいらっしゃるという話を聞いたことがあるし、お二人はいつもあれほど睦まじいのだから。

「余の公妾となってサロンを開き、外交官と折衝を試みて欲しい」
「え?」
 サロンとは、数世紀前から王室や前衛的な貴族が、啓蒙思想家たちを招いて開いている会合のことだ。
「中には、表向きはそういう集まりを装って、裏では秘密裏な外交を行なう、誠にけしからぬ貴族もいる。その相手が外国の王室であることもしばしば……。実権を持つ政治家たちが、王家を敵に回して外国の政府と裏取引をしているらしい……という情報が耳に入ったのだ」

 前菜とワインが運ばれてきた。国王はカトラリーを取り、彼女にも食すよう勧める。
「我がフランス王室を出し抜こうとする危険な有力貴族たちに、是が非でも対抗し、牽制せねばならない。そのためこのスビズ宮を舞台に、諸外国の外交官や文化人を招待する今までより大きなサロンを開き、裏切り者どもの先手を打ちたい」
 ――そ、それでは、私を必要とされるのは、政治のため……だけ? 陛下は、私の学んだ社交術と教養だけがお望みなのでしょうか。
 初めて宮殿でお見かけした時から、ずっと憧れ続けて……。かなわぬ想いだとは存じておりました。けれど過分なまでに幾度もお声をかけてくださったので……、だから今日「話がある」と言われた時、まるで夢でも見ている心地でしたのに。
 とたんにブレスレットが重たくなった。いかにも鎖で手を縛られているように思えてくる。リーザは狼狽と失望のないまぜになった表情を隠すように、長い睫毛を伏せた。公妾と聞いたとき彼女の頭に真っ先に浮かんだのは、「もう一つの役割」のほうだったからだ。
 ――でも……それを、求めていらっしゃるわけではない。

 哀しみを宿した彼女の双眸を認めて、国王はなぜか満足げにすら見える。君主の思惑おもわくを読み取ろうと、リーザは必死でもがいているというのに……。
「サロンには、余も顔を出す機会が多い。時には隠し扉の後ろに身を置いて耳を澄ますことになるだろうが、夜が更けてから居城に戻るのは危険ゆえ、おそらくここに留まる運びとなる」

「なんと! それでは……」
 ――私にも……、機会があると? ああ、なんという! あ、でもやはりそれは……、
 喜びの兆しが見えたリーザの表情に再び陰りがさした。
「ですが……王妃さまは、お怒りにならないのでしょうか」
「ならない。なぜなら、そちとの間に子が生まれても、王位継承権はないのだから」
 呼吸を整え、リーザは答える。
「……はい、存じております、そのことは。……それゆえに西欧の王室は『公に国王の寵姫を承認する』制度を受け入れているのだと」
 世継ぎとなる王太子は、妻から生まれた男子に限られる。妾の子に許されるのは、王の臣下の地位までだ。
「そ、それでも……、王妃さまを裏切るのだけは心苦しいのです。いえ、決して綺麗ごとを装っているわけではありません。ですが、あれほどまでに尊きお方を悲しませるようなことだけは……」
 本心からリーザは、カテリーヌ妃を羨ましく思ったことはあっても、まだ妬んだことはない。それくらいの人は高貴で、対をなす目の前の御方は、さらに手の届かない存在なのだ。
「代々フランス王は、何人もの妾を抱えてきた……」
「はい」
 だが、ルイ・ド・ヴァロワは王妃カテリーヌに深い愛情を注いでおり、まだ一人も側女をかかえたことはなかった。臣下の厚い信頼を受けているばかりか武芸に秀で、見目麗しく、どこへ行っても貴婦人たちが憧れの眼差しを注いでやまないにもかかわらず……だ。

「王妃を守るためにも、公妾を持つ必要がある」
「……!!」
 リーザは耳を疑った。彼を望む思いが強すぎて、自分に都合良く聞こえるようになってしまったのだろうか?
 国王はリーザの反応を十分に愛おしんだ後で口を開く。
「なぜなら……妾を持つ目的の一つは、妃の栄誉を守るためでもあるからだ」
「それは……、ほ、本当なのですか?」
「公妾にかかる費用には、民の税が充てられる」

 給仕がメイン料理を運んできた。
「おそらくそなたは、余を操り私腹を肥やそうとするような人間ではないだろうが……」
 大皿をおおっていたクロッシュが開けられ、まだ熱い魚料理が二人の皿にそれぞれ取り分けられた。給仕が離れるのを待って王は続ける。
「……余はもとよりそういう女を相手にするつもりはない。けれど我が王室の権威を示すためにも、サロンの女主人とスビズ宮を飾る経費は惜しまず投入する。それが世間の目にはたぶん、寵姫が王に散財させているように映るであろう」
 そこまで聞いて、リーザにもようやく彼の言わんとすることの察しがついた。
「あ、では私を悪者に仕立て、王妃さまを世間から酷評を受けるような矢面に立たせないための作略……ということにございますね」
「その通りだ」

 過去にも公妾の立場を利用して、フランスは王室の評判を守ってきたのだが、国を司る者と民との力関係は、微妙なバランスで保たれねばならない。あまり大勢公妾を持てば、王が国民に敵視される。しかし一人もいなければ尊敬されるかといえば、実はそうではなかった。
 後の世にフランス最後の国王となるルイ十六世は、公妾を一人も持たなかったため、王妃マリー・アントワネットは何かと国民の不満をぶつけられる対象にされてしまうという悲劇が起きた。

「むろんサロンの女主人は、悪役に回るだけではない。能力次第では、内政に口をはさむ機会もあるやもしれぬ。政(まつりごと)に影響を与える地位というのは、なかなかにおもしろいものだ」
 そんな大役がこなせるのだろうかと不安がリーザの心をよぎると、国王から交渉の戦略をすべて教えると言われ、喜びに打ち震えた。
 ――だからなのですね。今まで宮殿で陛下にお声がけいただいた時、時折り意地悪とも思えるような皮肉めいた会話をわざと交えていらしたのは、私の折衝能力を試す目的だったと……。
 応対する彼女は機嫌を損ねることなく、むしろ楽しげにルイ王を満足させる言葉を返してきた。これほど機知に富んだ女は、決して他にないだろうほどに……。何度虐げられ突き落とされても、頭をもたげてくるリーザが、ルイ・ド・ヴァロワ・には愛しき獲物のように、これ以上なく魅力的に映るのだ。

「王妃のサロンは、ダンスや音楽を堪能する社交場として開かれる。それに対して政治工作の集まりの女主人は、王妃ではありえない。なぜだかわかるか?」
「はい、こちらのサロンでの折衝は、水面下で秘密裏に行われます。もしこれが王妃さまの主催する集まりだったら、外交官や海外からの密使などは絶対に交渉をしようとしないでしょう」
「そうだ。王妃は国王に対する影響力が強すぎるからだ」
 例えば持ちかけた話が王妃の気に入らなかったら、その国との外交は、互いに敵対する事態――最悪の場合戦争にまで発展してしまう。
 離婚が認められないカトリック教徒にとって、国王は死別しない限り王妃を取り替えることはできない。
 ところがいくらでも代わりのきく国王の妾を通してならば、外国は、自分に都合が悪くなった際の後始末がしやすい。だから危険な取り引きでも、持ちかけてみようという挑戦を試みるだろう。
 互いに利害の一致しない二国間で折衝をするためには、相手の様子を見ながら、怒りを買わないぎりぎりまで自国の利益を追求する必要がある。怖がっているばかりでは成り立たない。そして夫である王は、そんな危険を伴う場所から妻を遠ざけねばならないのだ。

「言うまでもないが、リーザならどうなっても良いからという理由で任せるわけではない」
 この難しい役割は、彼女でなくてはできないと国王は信じていた。若さと美貌の下に隠された頭の良さには、王自身もこれまで何度も驚かされた。
リーザが主催する集まりで、海外の古狸どもを巧みに操る彼女の姿を目にするのが、王には今から楽しみですらある。
「身にあまる光栄にございます」
「ただし、余が同席しておらぬ隙に、そなたに良からぬ関心を示す輩がいたら、『フランス王はミストレスを誰とも共有せぬ』と叱責せよ。それでも引き下がらぬ場合は、即座に護衛に処理させてしまえ」
「は、はい」
 ――私は、この人だけの……。ああ、なんという……!

 ルイ・ド・ヴァロワにとって、これからリーザに交渉戦術を教えながら、プライベートまでも調教する立場になるのだ。彼女自身ですら知らない感覚を、目覚めさせることができる――これ以上彼の琴線に触れるものが、この世に存在するだろうか。
 彼女を変えてしまえる。それはたぶん、罪深い行いなのだろうが。
 けれど少しでも長く彼女を自分の手元に置いておきたい彼にとって、こんなに都合の良いことはなかった。
 おそらく彼女をいいように利用し、許されないことをしているのは間違いない。なのに、手放しで愛情を注げば、その罪が消えるという錯覚に、王は囚われていた。
「ありがたき幸せにございます。陛下の仰せの通りに」
 もしもリーザに先に出会っていたら、どうなっていたかわからない。その思いをルイ・ド・ヴァロワは、声に出すことはなかった。

 壁の鏡には、パリの夜を照らす明かりが映り込んでいた。鏡の中で、恐れ多くも国王陛下と向かい合っている自分の姿を眺めて、リーザはこれ以上ない喜びに満たされていく。このでき事は、いま現実に起こったのだ。
 ――信じられないけれど、決して手で触れることの許されなかった人の、隣にいる……。
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