そこは夢の詰め合わせ

ポロ

11.雨と月と紫

公園に遊びに来た時のことだ。
三人の男の人がバスケをして遊んでいた。
一人は和風な服をした青髪の男の人、一人はオレンジ色の髪にすらっとした脚が印象である。そしてもう一人は紫色の紙が印象的な男の人であり、その三人の中でも素人目でも一番バスケが上手いと思えるくらいに上手かった。

「おーいそこの人！そうそうきみきみ！ちょっとバスケしないー？」

紫色の髪をした彼が僕を呼ぶ。

「バスケかぁ・・・いつぶりかな・・・」

僕は三人の方へ走るとその三人とバスケをした。僕は『紫睡ポロ』という紫色の髪をした彼と組んだ。彼はとても上手かった。その日は時間がとても早く感じていた。

「じゃあまたどこかで！」

彼らとは別れ、僕は家へと帰る。
今日は予想外に沢山遊んでしまった。
彼らとも仲良くなれた気がした。 
僕は家に帰ると、飼っている犬に餌をあげに庭へと回る。すると、記憶のない「バスケットボール」が犬の横に置いてあった。

「バスケットボール・・・？なんで・・・」

飼っている犬はそれを大切にしているようで、特になんとも思わなかった。

「そういえばうちの犬って珍しい色してるよな・・・」

チラッと飼っている犬を見ると彼の頭に紫色の毛があった。それは昼に遊んだ彼と同じような・・・気がした。

「僕のご主人様。またバスケしようね」

彼の声が聞こえた。後ろを振り返っても居るのは犬だけ。犬は喋らない。じゃあどこからその声は聞こえたのだろう・・・？