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さなのぶ
42.静寂の夏祭り
しおりを挟む「のぶ~!はやくはやく!夏祭り始まってるよ!ほらほら、マキも!」
三人は仲良しなのだ。今日は夏祭りに来ている。やはり年に1回しかない夏祭りというのはとても楽しみなものなのだろう。三人は浴衣を身にまとい、夜空の中明るく優しい光と大きな歓声が沸き上がる。
「あっちにりんご飴あるよ!かき氷も!」
彼女は沢山の屋台に目を光らせる。そして彼女が色んな屋台を見に行って後ろを向いた時、マキの姿はなかった。
「あ・・・れ・・・?マキは?」
そこで彼女は始めて振り返った。そこには『のぶ』と呼ばれていた彼女しか居なかった。そう、彼女だけしか居なかったのである。ほかの大勢居たはずの周りの人達も誰も彼も消えていた。
「のぶ・・・?周りに居たはずの皆は?」
彼女は唯一居る彼女にそう問う。
しかし彼女は笑うだけ、嗤うだけである。
「のぶ・・・?」
「あはっ・・・あはははっ!」
異変が起きたのはそのすぐ後だった。
彼女の頭には4本の角が生える。否、隠していた角が現れたと言った方が良いだろう。
「のぶ・・・その姿は・・・?」
「さぁねぇ・・・ここに居たみんなも私が食べちゃったのさぁ・・・」
彼女の唇にあった少し赤黒い液体が舐め取られていく。
「まさか・・・貴女は・・・」
全てを喋る前に彼女は、この場の大勢は『鬼』によって一夜にして消えた。明るい、暖かい光を残して。
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