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咲月
27.月から見る星
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━━━━━━━海を見ていた。
それはいつから見ていたのだろうかそれは遠い遠い月からの話。宇宙から見る青い星の蒼き水は見ているだけでかの友を思い出す。
狐の面を被り、月を見る『狗竜あらん』
バスケを愛し、笑いかける『紫睡ポロ』
和服をまとい、雨が似合う『雨睡おと』
そして紅月から海を見ている『緋睡咲月』
僕『緋睡咲月』は月に留まらなくてはならない。それは僕が月の、紅い月の一族であるからである。彼らにはもう数年会えていないのだ。彼らもきっと空を見上げているだろう。
数十日前、ある東洋の国で此方に酒を光らせ、僕らだけが分かるサインをしてきたのはきっと『あらん君』だろう。それに釣られるように、他の二人も別々の場所からその日のうちにサインが、あの青い星から送られてきた。それはとても嬉しい事だった。
「あぁ、僕の事をみんな忘れないでくれているんだ・・・」
僕は右目から流れる透明な光り輝くものを静かに、誰にもバレないように拭う。しかしそれは彼らにはバレてしまうのだろう。それを考え、少し笑った。
「あーあー・・・咲月のやつ泣いちゃってるだろあれ・・・」
『あらん』は星から来た人である。宇宙の事を、彼の事を知ることなんて造作もないことなのである。そして、それを他の友に伝えることも簡単なのである。
「そっかぁ・・・やっぱり泣いちったか」
バスケットボール片手に自分の家から空を見上げる紫睡ポロは呟く。『あらん』からのメッセージを受け取ったようで、苦笑する。そして彼は月にいるであろう友にこう呟く。
「頑張れ・・・!俺たちは待ってるぞ!」
雨雲の間から覗いた月を見て、傘を指しながら月光を浴びる和服の青年も空を見上げる。
「あぁ、泣いちゃったのか。そして、ようやく気づいたのか。」
青髪の彼、『雨睡おと』もあの紅月を見上げながら呟く。
「俺達はお前の帰りを待ってるよ。」
蒼き星から光り輝く、紫、蒼、白、の光が月から見ていても眩しく、美しく輝く。
それを見た『緋睡咲月』はそれを見て泣き笑いのようになる。
「僕の帰りを待ってくれて、応援してくれているんだ。こんな友達を持ってたんだ。」
彼の目には涙が溜まる。しかしそれを零さないように、そっと拭う。そして彼らにしか伝わらないであろうサインを出す。
『また、遊ぼうね!』
それを見た三人は笑って空に、『緋睡咲月』が居る月に向かって、手を掲げる。それは親指を立てていたり、手を振っていたり、拳をあげていたりと、三人揃うことはなかったのだが、それでよかったのだ。
それはいつから見ていたのだろうかそれは遠い遠い月からの話。宇宙から見る青い星の蒼き水は見ているだけでかの友を思い出す。
狐の面を被り、月を見る『狗竜あらん』
バスケを愛し、笑いかける『紫睡ポロ』
和服をまとい、雨が似合う『雨睡おと』
そして紅月から海を見ている『緋睡咲月』
僕『緋睡咲月』は月に留まらなくてはならない。それは僕が月の、紅い月の一族であるからである。彼らにはもう数年会えていないのだ。彼らもきっと空を見上げているだろう。
数十日前、ある東洋の国で此方に酒を光らせ、僕らだけが分かるサインをしてきたのはきっと『あらん君』だろう。それに釣られるように、他の二人も別々の場所からその日のうちにサインが、あの青い星から送られてきた。それはとても嬉しい事だった。
「あぁ、僕の事をみんな忘れないでくれているんだ・・・」
僕は右目から流れる透明な光り輝くものを静かに、誰にもバレないように拭う。しかしそれは彼らにはバレてしまうのだろう。それを考え、少し笑った。
「あーあー・・・咲月のやつ泣いちゃってるだろあれ・・・」
『あらん』は星から来た人である。宇宙の事を、彼の事を知ることなんて造作もないことなのである。そして、それを他の友に伝えることも簡単なのである。
「そっかぁ・・・やっぱり泣いちったか」
バスケットボール片手に自分の家から空を見上げる紫睡ポロは呟く。『あらん』からのメッセージを受け取ったようで、苦笑する。そして彼は月にいるであろう友にこう呟く。
「頑張れ・・・!俺たちは待ってるぞ!」
雨雲の間から覗いた月を見て、傘を指しながら月光を浴びる和服の青年も空を見上げる。
「あぁ、泣いちゃったのか。そして、ようやく気づいたのか。」
青髪の彼、『雨睡おと』もあの紅月を見上げながら呟く。
「俺達はお前の帰りを待ってるよ。」
蒼き星から光り輝く、紫、蒼、白、の光が月から見ていても眩しく、美しく輝く。
それを見た『緋睡咲月』はそれを見て泣き笑いのようになる。
「僕の帰りを待ってくれて、応援してくれているんだ。こんな友達を持ってたんだ。」
彼の目には涙が溜まる。しかしそれを零さないように、そっと拭う。そして彼らにしか伝わらないであろうサインを出す。
『また、遊ぼうね!』
それを見た三人は笑って空に、『緋睡咲月』が居る月に向かって、手を掲げる。それは親指を立てていたり、手を振っていたり、拳をあげていたりと、三人揃うことはなかったのだが、それでよかったのだ。
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