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そぼろ
105.大きな満月と影
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赤色の髪をした人がいる。
夜でも目立つ赤色は髪だけではなかった。
爪も、目も、赤い色をしていた。
背は決して高い訳では無いのに、見上げられているこちらがその赤い目に吸い寄せられるような不気味さを感じる。
「こんばんは。お兄さん」
女性とすぐに分からなかった。彼女が喋ったのかも分からなかった。俺は数歩後ずさった時、酷い悪寒に襲われた。これ以上下がったらいけないような気がした。
ハッと彼女を見た時先程見たような彼女ではなかった。赤い目の周りは白から黒に変わり、背中には尻尾が生え、頭には角のようなものが突き出ていた。
「ばぁぁ」
口角を吊り上げ、彼女の口が開く。
長い長い舌が出る。深紅の赤の舌。
畏怖を感じさせる、恐怖を感じる。
じゃあまたね
そう聞こえた気がした。
その瞬間彼女は飛んだ。
翼を広げた彼女はさながら悪魔のようだった。悪魔じゃないはずなのに。
「今回も人間は恐怖したなぁ・・・」
高い高い木々に紛れて顔を出した彼女はギザギザの歯を並べて嗤う。月に向かって嗤う。
月の光はあらゆるものを真実の姿へと帰還させる。彼女の影には大きな大きな翼が生えていた。
夜でも目立つ赤色は髪だけではなかった。
爪も、目も、赤い色をしていた。
背は決して高い訳では無いのに、見上げられているこちらがその赤い目に吸い寄せられるような不気味さを感じる。
「こんばんは。お兄さん」
女性とすぐに分からなかった。彼女が喋ったのかも分からなかった。俺は数歩後ずさった時、酷い悪寒に襲われた。これ以上下がったらいけないような気がした。
ハッと彼女を見た時先程見たような彼女ではなかった。赤い目の周りは白から黒に変わり、背中には尻尾が生え、頭には角のようなものが突き出ていた。
「ばぁぁ」
口角を吊り上げ、彼女の口が開く。
長い長い舌が出る。深紅の赤の舌。
畏怖を感じさせる、恐怖を感じる。
じゃあまたね
そう聞こえた気がした。
その瞬間彼女は飛んだ。
翼を広げた彼女はさながら悪魔のようだった。悪魔じゃないはずなのに。
「今回も人間は恐怖したなぁ・・・」
高い高い木々に紛れて顔を出した彼女はギザギザの歯を並べて嗤う。月に向かって嗤う。
月の光はあらゆるものを真実の姿へと帰還させる。彼女の影には大きな大きな翼が生えていた。
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