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ゆうひ
112月明かり
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二月十四日、それはバレンタインデー。
その夜、もう人の消えた道を歩く二人を月は自身の月明かりを白いスポットライトとして照らしていた。
「お疲れ様だったね~」
「今日も疲れましたねえ~」
仕事の話や他愛ない話をしながら二人は帰る。もうふたりが別れるところまで来てしまった。
「じゃあ俺はこっちだから・・・」
男性が背を向けようとした時だった。
「あの・・・ちょっと待ってくださいッ!」
「ん?どうした?」
女性の方が彼を呼び止めて鞄から何かをだす。
「これ貰ってくれませんか・・・!」
赤い包装とリボンで包まれた箱を押し付けられる。
彼はそれを大事に抱えながら確認する。
彼女の顔は見えなかったが耳が少し赤く見えた。
「あ・・・ありがとう」
「お返し・・・待ってますね!」
それだけ言うと彼女は走っていってしまった。彼はその貰った赤い包装を見て数分の間そこで立ち止まっていた。
「渡せたっ!渡せたよぉ・・・」
彼が見えなくなったところでそっとそう呟いた彼女の顔は赤かったと同時に少し笑顔だったという。
その夜、もう人の消えた道を歩く二人を月は自身の月明かりを白いスポットライトとして照らしていた。
「お疲れ様だったね~」
「今日も疲れましたねえ~」
仕事の話や他愛ない話をしながら二人は帰る。もうふたりが別れるところまで来てしまった。
「じゃあ俺はこっちだから・・・」
男性が背を向けようとした時だった。
「あの・・・ちょっと待ってくださいッ!」
「ん?どうした?」
女性の方が彼を呼び止めて鞄から何かをだす。
「これ貰ってくれませんか・・・!」
赤い包装とリボンで包まれた箱を押し付けられる。
彼はそれを大事に抱えながら確認する。
彼女の顔は見えなかったが耳が少し赤く見えた。
「あ・・・ありがとう」
「お返し・・・待ってますね!」
それだけ言うと彼女は走っていってしまった。彼はその貰った赤い包装を見て数分の間そこで立ち止まっていた。
「渡せたっ!渡せたよぉ・・・」
彼が見えなくなったところでそっとそう呟いた彼女の顔は赤かったと同時に少し笑顔だったという。
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