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咲楽
140.消えたあの笑顔と
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「行ってらっしゃい!」
「あぁ、行ってきます」
いつもと変わらない見送り方と生活。
普通の人には見えない大きな尻尾を見送りながら、僕はいつものようにリビングでパソコンを触り仕事をしていた。
時は昼頃、昼ごはんを食べ終えてさあ、作業をしようと考えた時だった。
ぴんぽーん
インターホンが鳴った。
なんだろうとドアを開けた時、そのドアの前にいたのは警察だった。
「○○警察署の者です。此方を。」
手渡されたのは1つの封筒。
それを開けて入っていた紙を見た。
そこには「死体検案書」と書かれた紙が入っていた。
「えっ・・・?どういう・・・ことですか」
不思議だ。僕には家族なんて一人しか居ない。しかしあの人がそう簡単に死ぬわけが無い。死んだらいけないんだアレは。だってあれは死なない生き物のはずだろう。
「残念ですが・・・こちらに住んでる貴方の大切な方が・・・事故で先程、息を引き取りました。」
「嘘ですよね!あの人がそう簡単に死ぬわけないですよね!嘘だと・・・言ってくださいよ・・・」
その場で力が抜け、膝を着いた。
死体を見に行ったところ間違いなくあの人だった。私は途方に暮れた。
部屋がちらかった時、笑いながら片付けてくれるのも、ご飯を作って帰りを待つことも、いきなり外へ連れ出されることも、もう無くなってしまった。
何も変わらない部屋、何も違わない部屋。
少し広く感じた。そしてあの人の匂いが消えていくのを感じて、僕は泣いた。
帰ってこないあの人に向けて、もう慰めてくれる人なんて居ないけれど。無力な僕は泣くしか無かった。
「あぁ、行ってきます」
いつもと変わらない見送り方と生活。
普通の人には見えない大きな尻尾を見送りながら、僕はいつものようにリビングでパソコンを触り仕事をしていた。
時は昼頃、昼ごはんを食べ終えてさあ、作業をしようと考えた時だった。
ぴんぽーん
インターホンが鳴った。
なんだろうとドアを開けた時、そのドアの前にいたのは警察だった。
「○○警察署の者です。此方を。」
手渡されたのは1つの封筒。
それを開けて入っていた紙を見た。
そこには「死体検案書」と書かれた紙が入っていた。
「えっ・・・?どういう・・・ことですか」
不思議だ。僕には家族なんて一人しか居ない。しかしあの人がそう簡単に死ぬわけが無い。死んだらいけないんだアレは。だってあれは死なない生き物のはずだろう。
「残念ですが・・・こちらに住んでる貴方の大切な方が・・・事故で先程、息を引き取りました。」
「嘘ですよね!あの人がそう簡単に死ぬわけないですよね!嘘だと・・・言ってくださいよ・・・」
その場で力が抜け、膝を着いた。
死体を見に行ったところ間違いなくあの人だった。私は途方に暮れた。
部屋がちらかった時、笑いながら片付けてくれるのも、ご飯を作って帰りを待つことも、いきなり外へ連れ出されることも、もう無くなってしまった。
何も変わらない部屋、何も違わない部屋。
少し広く感じた。そしてあの人の匂いが消えていくのを感じて、僕は泣いた。
帰ってこないあの人に向けて、もう慰めてくれる人なんて居ないけれど。無力な僕は泣くしか無かった。
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