二次創作小説

らい

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優しかった背中は何処へ

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もう常連だ。
家からの道も体が覚えた。
何かがある度に、みんなでそこで騒ぐ。
もうどのくらいの時間遊んだだろう。
ずっと飲んでたい。
ずっと遊んでいたい。
そんな場所だった。

初めてこの店に来たことを、思い出す。
少し緊張して、汗を握ったのを覚えています。
それでも貴方は心の底から歓迎してくれた。
僕を子供のように、友のように笑ってくれた。

それから良く来るようになった。
貴方が作った物は誰よりも凄くて。
文句のないもので、適わなかった。
どんなに色んな店に行っても何か違った。

カウンターで作業をしている時の背中はとても大きかったです。優しそうで、強い背中でした。

それからそこで色んな人に会いました。
色んな方と話しました。
初めての人も、そこでのお客さんとも。
新しく出会った人にもその店を進めました。
もしかしたら、と考えたこともありました。
でも、貴方は笑ってはね飛ばしてくれました。

誰とでも仲良くなって、強くある貴方は私の目標でした。そして尊敬する人でした。
いつもの挨拶が好きでした。
いつも作る手が好きでした。
話す声と表情が好きでした。
笑う声が大好きでした。

それでも貴方は消えてしまう。
いつも作っていた煙のように消えてしまう。
手の届かない所へ行ってしまう。
考えるとオロオロと泣いてしまう。
貴方は笑っていたのに。
貴方は馬鹿みたいな話をしてくれるのに。
何故か、何故か涙が流れて来るんだ。

オシャレな店内に入っても。
吸いに店に足を運んでも。
声を聞きに入ったとしても。

もう、居ないんだろう。
━━━━━━━━━━━あの背中はないんだ。

絶対に会えない訳では無いし、会い行こうとすれば行ける。それでも、簡単には会いに行けない。いつものように、いつものメンバーで集まる事なんて無いんだ。

『大丈夫さ』なんて、貴方は言わない。
励ましてなんてくれない。
それでいい。それが貴方なんだ。
貴方はずっとそうあって欲しいんだ。
でもいつかまた名前呼んでもらう為に。
いつか会いに行こう。
待っててください。

だから暫しのお別れです。
絶対に行くので待っててください。
その優しい背中で。
いつもと変わらないあの背中で。
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