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らい

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異世界

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異世界。皆が思い浮かべるのは魔法の使える世界だろうか?それともファンタジーと呼ばれる世界だろうか。まぁどちらも正解だろう。それがその人の異世界なのだから。

さて、ここでの異世界とは人の想像だと考えている。さぁそこにも一人ここにも一人、自分の妄想の世界があるだろう?

自分の「こうなったらいいな」の世界。
それこそが異世界と言っても過言では無いだろう。何故ならそれは自分が生み出したたった一つの世界だから。

今目の前に、目が覚めたら、ふっと振り返ったら、瞬きした次の瞬間、数えだしたらキリがないがそんなすぐ一瞬の後、あなたは自分の世界に入り込める。それが異世界さ。

さて、自分の世界に入り込んでしまって現実と区別の付かなくなったもの、想像や妄想が化け物となって現世に映し出されたもの。
それを人は妖怪や怪異、俗物とまで言うのさ。

今目の前にいるあなたの大切な人も、今すれ違った知らない人も、みんな自分の異世界をもった妖怪や怪異と同じ存在だと私は思うけどね。

ここまで読んでしまった君。
これをたった一つの小説と考えるか、それともひとつの異世界と考えるのか、それは君次第だ。
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