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8月32日
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いつもと変わらない日常だけど何かが違う。
携帯を触ってみても、いつものように学校の黒板に向かっていても。何かが違う。
友達も、先生も、親も、何もかも変わらないけれど明確にこれとは分からないのだが、何かが違う。違和感がある。
暑いと感じる太陽の下。
陽炎が遠くで揺らめいている。
そんな陽炎のように何かが隠れているようで、しかしそれがわからない。
いつものように自転車で学校から帰る途中、日付やニュースなどを流す電光掲示板をふと見た時のことだ。
「今日は8月32日 水分補給をしっかりしましょう」
そう流れているのを見た。
そうだ。8月なのに32日まである。
31日で終わるはずの8月に32日という何か別の存在があるのだ。
私はそれに気が付いた時、狂ったように自転車を走らせ、家へ帰り親へ聞いた。
「今日32日って嘘だよね・・・?」
「何を言ってるの?今日は32日じゃない」
「そうだよお姉ちゃん!今日は32日だよ?」
家族がそう言い放った時、私は激しい頭痛に襲われ吐き気を催した。32日なんてものはこの世には存在しないはずなのに。
私は激しい痛みで気を失った。
その気を失う時の最後の記憶は家の中に揺らめく陽炎のような何かだった。
携帯を触ってみても、いつものように学校の黒板に向かっていても。何かが違う。
友達も、先生も、親も、何もかも変わらないけれど明確にこれとは分からないのだが、何かが違う。違和感がある。
暑いと感じる太陽の下。
陽炎が遠くで揺らめいている。
そんな陽炎のように何かが隠れているようで、しかしそれがわからない。
いつものように自転車で学校から帰る途中、日付やニュースなどを流す電光掲示板をふと見た時のことだ。
「今日は8月32日 水分補給をしっかりしましょう」
そう流れているのを見た。
そうだ。8月なのに32日まである。
31日で終わるはずの8月に32日という何か別の存在があるのだ。
私はそれに気が付いた時、狂ったように自転車を走らせ、家へ帰り親へ聞いた。
「今日32日って嘘だよね・・・?」
「何を言ってるの?今日は32日じゃない」
「そうだよお姉ちゃん!今日は32日だよ?」
家族がそう言い放った時、私は激しい頭痛に襲われ吐き気を催した。32日なんてものはこの世には存在しないはずなのに。
私は激しい痛みで気を失った。
その気を失う時の最後の記憶は家の中に揺らめく陽炎のような何かだった。
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