シャンフロSS

らい

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永遠

釣り

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「珍しくデートに誘われたと思ったのに釣りとはね・・・楽君がそこまで童貞とはお姉さん思わなかったな~」

釣竿を持って麦わらの帽子を被りこちらをジト目で見てくる彼女。天音永遠御本人である。そして未だに信じきれていないが俺の彼女だ。

「いや、言っただろ。堤防釣り行くけど来る?って聞いただけだしよ?来るって言ったの永遠じゃん」

「だって『お前が来なきゃ玲ちゃんと行く』なんて言うから!行かなきゃじゃん!」

「いやあそこの徘徊ボs・・・お爺さんが釣り好きらしいから誘ってもいいかなって・・・」

だって前見せてもらった一部屋に釣り道具全部完備してたし・・・あそこにうちの親父放置して帰りたいくらいには俺も少しワクワクしたというかなんというか・・・

「ダーメに決まってるでしょー?というか、こんなカリスマモデル捕まえて何他の女と遊びに行こうとしてるのよ」

「カリスマモデルさんはお仕事忙しそうで誘えないじゃないですかー!あと捕まったの俺だし、告白したのお前だし」

「はいそこーうるさーい。そういう事は言わなくていいのっ!恥ずかしかったんだからねー?」

なんかいきなりクソたけえランチに連れていかれた時はなんかと思ったなぁ・・・
赤面してた永遠は珍しくて可愛いかったなぁ・・・

「おーい?何思い出してるんだい君?」

「赤面してたどたどしく告白してくる永遠」

「思い出さなくていいんだよ!告白なんてされる側だったからした事なかったんだもん!しょうがないじゃん!」

釣竿を持ってない方の手でべしべし叩いてくる永遠の手を甘んじて受けいれながら釣竿のリールを回す。

「おっキタキタ!」

「えっほんとに?!」

餌をつけた釣り糸が引っ張られる感触。
岩に引っかかった訳でもないこの波打つように強くなるのは・・・

「なんかかかってるな?引き上げるか!」

リールを巻きながら思い切り引き上げた時、その針にかかっていたのはカワハギだった。

「いよっし!カワハギじゃん!刺身だ刺身!永遠!バケツ!」

「はいはい。ほら」

「よし!帰ったら刺身にしようぜ!永遠食べるか?」

「手料理でしょ?食べるに決まってるじゃん」

永遠は釣った魚を見て喜ぶ彼氏を見て笑う。

あぁ、こんなに純粋に笑って楽しんでる姿に、それでいて居心地のいい君に私は惚れてしまったんだよ。

彼氏にも言わないその気持ちは心の中で留めている。しかし、その顔は一人の恋する女性だった。
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