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12ひっこし
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朝はやく、オオカミさんは、クマのおとうさんを山の中にある洞窟につれて行きました。すると、クマのおとうさんは、そこが気にいり、たいへん喜んでくれました。でも、クマのおかあさんと子供のクマさんは、おばあさんの家の方をすっかり気にいっています。
「どうしたら、いいだろうかね?」とクマのおとうさんから、オオカミさんは相談をされてしまいました。
オオカミさんは、クマさん親子にぜひとも洞窟に住んでもらいたいと思っています。
でも、どうしていいのか?、オオカミさんにも、わかりません。
クマのおとうさんとオオカミさんは、話をしながら、おばあさんの家に近づいて行きました。
そんな時に「オオカミさん、おはよう」と、赤ずきんちゃんに声をかけられました。赤ずきんちゃんの話では、おばあさんは腰もなおり、いまは赤ずきんちゃんの家にいるそうです。
「そちらの方は?」
「クマのおとうさんです」と、オオカミさんはこたえました。
「そう、おとうさん。おはよう」
でも、クマのおとうさんは、顔をこわばらせて、挨拶ができません。その上、赤ずきんちゃんに近づこうともしないのです。
オオカミさんは気づきました。赤ずきんちゃんはリュックをせおっていて、その中にちいさなライオンさんを入れていたからです。
ちいさくても、ライオンはライオンです。
家の中から、クマのおかあさんと子供のクマさんも出てきたのですが、すぐにクマのおかあさんは、ちいさなライオンさんに気がつきました。
子供のクマさんは、はじめはニコニコと、ちいさなライオンさんを見ていたのです。でも、クマのおかあさんの様子から、赤ずきんちゃんのリュックから顔を出しているものが、恐ろしいものだと子供のクマさんにもわかりました。
さっそく、オオカミさんは「おとうさん。山の洞窟のことを話してみては」と言いました。
オオカミさんに言われて、クマのおとうさんは、山でみつけた新しい住まいの話をクマのおかあさんと子供のクマさんにしたのでした。クマのおかあさんは、すぐに賛成をしました。子供のクマさんは、魚がとれる川がそばにあると聞いて、ぜったいにそこに住みたいと言いだしてくれたのです。
やがて、クマさん親子は、並んで山に向って歩きだしました。オオカミさんは、ほっとした気持ちで、クマさんたちを見おくっています。
でも、赤ずきんちゃんは、もっとクマさんたちとお話をしたかったのでしょう。クマさんたちが小さくなるのを残念そうにみつめていました。
そして、ちいさなライオンさんは、動物園で向かい側の三つ目のおりにいたクマさんたちを思いだしていたのでした。
「どうしたら、いいだろうかね?」とクマのおとうさんから、オオカミさんは相談をされてしまいました。
オオカミさんは、クマさん親子にぜひとも洞窟に住んでもらいたいと思っています。
でも、どうしていいのか?、オオカミさんにも、わかりません。
クマのおとうさんとオオカミさんは、話をしながら、おばあさんの家に近づいて行きました。
そんな時に「オオカミさん、おはよう」と、赤ずきんちゃんに声をかけられました。赤ずきんちゃんの話では、おばあさんは腰もなおり、いまは赤ずきんちゃんの家にいるそうです。
「そちらの方は?」
「クマのおとうさんです」と、オオカミさんはこたえました。
「そう、おとうさん。おはよう」
でも、クマのおとうさんは、顔をこわばらせて、挨拶ができません。その上、赤ずきんちゃんに近づこうともしないのです。
オオカミさんは気づきました。赤ずきんちゃんはリュックをせおっていて、その中にちいさなライオンさんを入れていたからです。
ちいさくても、ライオンはライオンです。
家の中から、クマのおかあさんと子供のクマさんも出てきたのですが、すぐにクマのおかあさんは、ちいさなライオンさんに気がつきました。
子供のクマさんは、はじめはニコニコと、ちいさなライオンさんを見ていたのです。でも、クマのおかあさんの様子から、赤ずきんちゃんのリュックから顔を出しているものが、恐ろしいものだと子供のクマさんにもわかりました。
さっそく、オオカミさんは「おとうさん。山の洞窟のことを話してみては」と言いました。
オオカミさんに言われて、クマのおとうさんは、山でみつけた新しい住まいの話をクマのおかあさんと子供のクマさんにしたのでした。クマのおかあさんは、すぐに賛成をしました。子供のクマさんは、魚がとれる川がそばにあると聞いて、ぜったいにそこに住みたいと言いだしてくれたのです。
やがて、クマさん親子は、並んで山に向って歩きだしました。オオカミさんは、ほっとした気持ちで、クマさんたちを見おくっています。
でも、赤ずきんちゃんは、もっとクマさんたちとお話をしたかったのでしょう。クマさんたちが小さくなるのを残念そうにみつめていました。
そして、ちいさなライオンさんは、動物園で向かい側の三つ目のおりにいたクマさんたちを思いだしていたのでした。
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