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銃声が鳴り響く。
「凄いっすね。この距離からも躱すんっすか?」
「まぁね」
俺は柱の陰に隠れる。
あのハンドガン、どっかの敵が使ってたな。音が聞いた事ある。
「なんで攻撃するの?」
「逆に信用してたんっすか? してないっすよね? カードを使おうとしませんでしたし。元々こうするつもりでしたよ、貴女が日陰さんだから」
「は?」
意味がわからない。
場所は建物の中だから狭い。
魔法相手との戦いはあまりしてないし、どうするかな?
「まぁ、単に逆恨みかもしれませんね。日陰さんだけは、許せませんから」
えー俺なんか恨み買ったの?
いつだろう?
「ぽっと出で、バズって、異質さで一気に有名になって⋯⋯こっちは何年も努力してようやく10万人なのに!」
⋯⋯なるほど。
確かに、分からなくもない。
俺はここまで大きくなるとは思っていなかった。
軽いとは思ってないけど、まわりから見たら軽い気持ちで配信を始めた。
推しに近づくためと言う理由で。
恵まれた環境と恵まれたスキルによって、モンカドの種類の多さで有名になった。
今の登録者三十万に行くのに俺はあまり努力をしていない。
編集など、情報収集すらしておらず、ただ気軽な感じでやっていた。
そんな奴が何年も努力で積み上げた者を越えたのだ。
思う気持ちはあるんだろう。
俺はその気持ちが分からない。
だから、何かを言う事は出来ない。
でも、攻撃するなら、敵だと言うなら、俺は神楽を倒す。
言葉は通じないだろうしね。
剣を持って、俺の想いを伝えるまでだ。
「行くか」
「こい、イフリート!」
「いきなりかよ!」
神楽がイフリートに命令する。
「イフリート、フレアボム!」
炎の球体が襲って来る。
避ける。後ろに被弾して爆ぜる。
あんなのには当たってやらねぇぞ。
俺は駆ける。
「イフリートが一級になってからようやく伸びるようになったんです。何年もやっているのに、誰も僕を見てくれない。自分には才能がないって、何回も落ち込んだ!」
「そっか」
ち、近づけない。
イフリートに魔法の名前を命令しているから、ある程度の予測で躱す事が出来る。
神楽と連携している時、本当に戦いやすかった。
それは互いに戦い方が大まかに似ているからだろう。
だからこそ、相手の行動がわかってしまう。
神楽は俺の戦い方をまじかで見ている。
どのように行動して、どのように攻撃しているのかを。
「なんで、目指すようになったの?」
イフリートと神楽の二人の魔法⋯⋯しかも種類が違うから避け方が決まってしまう。
速攻の連続攻撃があるかもしれないから、体勢を崩す事は出来ない。
「それが僕の夢だからですよ! キラキラしてて、かっこよくて、そんな人に憧れたから僕は配信者としてダンジョンを攻略してたんです! 分かりますか! 何年も底辺を貫いて、どうやったら伸びるのか試行錯誤を繰り返して、だと言うのに伸びないチャンネルを!」
「全然分からない。悲しい現実だよね。こっちはダンジョン攻略初めてからまだ、一ヶ月も経ってない!」
「良いですよね。才能がある人は!」
才能? 違うな。
だいぶ攻撃に慣れたので、一気に接近する。
「ッ! イフリート、フレアサークル!」
さっき見た。
後ろに大きくステップして躱す。
「才能? 違うぞ! 私が伸びたのは、ただの運だ! 才能なんかじゃない。運が才能の内だって言うなら、努力も才能だ!」
「意味が分からない!」
攻撃が届かない。
近づこうとしたら、範囲の広い魔法を使われる。
「どれだけ辛かったのか、それらは分からない。でも、努力していたのは伝わるよ。だからこそ、君の隣にはその精霊が居る」
「⋯⋯知ったような口を!」
神楽以外にも、配信者をしている人が居たら俺を嫌う可能性は十分高い。
それだけじゃない。
頑張って、頑張って、頑張った先に運の要素を絡めて手に入れるモンスターカード。
それを俺は簡単に出す。
配信もモンスターカードも、俺は全部運によってこうなっている。
バズってしまったと言ったが、他から見たら羨ましい事だろう。
だからこそ、努力を知らない。
探索者の苦労、苦痛、配信者の努力を俺は、何も知らない。
「誰だって、強い物が手に入れば使うだろ! 十級を使う人なんて、居ないんだよ! それを使い続けたのは才能だ! 何年も成果が現れないなら、現実を見たり苦しんで辞める人だっている。君はそれを耐えたんだろ! それは才能だ! 地を這ってまで努力出来る人、それを才能と言わずなんて言う!」
今の俺だと神楽には届かない。
使うしかない、のか。
また俺は⋯⋯戻ってしまうのか。
「⋯⋯なんでですか。なんで裏切られてまで、優しくするんですか! もっと突き放してくださいよ!」
神楽の瞳に涙が浮かんでいた。
⋯⋯彼女は、優しいんだな。
「助けられた恩義は返すって事ね。君は優しいよ。だからそんな表情をする」
「うるさいっす! 偶然貴女を見かけ時、この場で倒せば僕の評価が上がると思った!」
「じゃあなんでその場で戦わなかった!」
「貴女が何を持っているか、気になりましたからね。でも、もう無理です」
「裏切ろうと考えても、守られて一緒に戦っているうちに情が湧いたか? 情報を調べているうちに仲が良くなって、倒す事に気が引けるからか!」
図星だったのだろう。
先程よりも強力な魔法が飛んでくる。
俺は階段の方に逃げて上に逃げる。
俺は配信を甘く見ていた。
神楽のように人生を使って、全力で挑む人が居るんだ。
知らなかった。或いは見ようとしていなかった。
見たとしても、俺に出来る事はアンチを受け入れる事か?
⋯⋯でも、今は違う気がする。
一緒に戦った。
そこには配信者とか関係なく、一プレイヤーとしての関係があった。
「⋯⋯楽しかったな」
俺は神楽と一緒に戦う事が楽しいと思っていた。
だからだろう。どこか寂しい気持ちがある。
でも、ここで手を緩める事は出来ない。
「イフリート、火炎柱!」
伸びる炎が焼き貫き、空に向かって進み、建物が崩壊する。
「危ねぇな!」
瓦礫を斬り、潰される事は避けた。相手は全部溶かしている。
「どうしましたか! 速くモンカドを使ってくださいよ! 手加減なんて必要ないですよ! 負けちゃいますよ! 終わってしまいますよ!」
俺が使いたい『アレ』はこの場では使えない。
使ったら俺のモンカドが終わる。
不利だ。純粋な不利。
「何を躊躇っているんです?」
「過去に戻る事」
「はい?」
「君にはこっちの気持ちが分からない。同じように、私も君の気持ちが分からない。応えろと言われても応える事は出来ない。前例を作る事は許されないと思うから」
「だからなんですか?」
「⋯⋯君と一緒に戦うの、楽しかった。すごく戦いやすかった。初めての人とここまで連携が出来るとは思わなかった」
「イフリート、フレア」
炎を斬る。
「ッ!」
「もう見た。ね、今度一緒にダンジョン攻略しようよ」
「なんでですか? 同情しましたか?」
「いいえ」
俺は同情しない。
彼女の感じていた想いはとても複雑で、俺では到底理解出来ない。
だって、運だけで上がった中身底辺配信者だから。
経験も知識も努力も足りない。
「もっと一緒に戦いたいと思ったから、こんな場所だから出会えた。それを無駄にしたくないと思ったんだよ。どうかな?」
「コラボして数字くれますか?」
「良いよ。その代わり、君が積み上げたモノを教えてよ。私、恥ずかしいくらいに経験がないんだね」
「それは、良いっすね」
「じゃあ、今は休戦して一緒に戦わない?」
「⋯⋯無理っす。ただの逆恨みなのは分かっている。貴女が悪くないのは分かっている。でも、この気持ちは収まらないんですよ。なんで僕はって、こんなに頑張ってるのにって!」
「そうか。分かった。じゃあ戦おう」
俺は刀を相手に向ける。
色々と言い訳とかも考えたけど、意味は無い。
愛梨はどんな想いで配信者をやってたんだろ。
日陰を妬む輩は多いだろうな。
もしも俺が、全力で配信者やってて、一気にそれを抜かされたらムカつくし。
だから俺は神楽の気持ちに応える。全力で。
彼女の葛藤を無くしてみせる。
「神楽の『強い想い』を私の『全力の力』で斬り倒す!」
「凄いっすね。この距離からも躱すんっすか?」
「まぁね」
俺は柱の陰に隠れる。
あのハンドガン、どっかの敵が使ってたな。音が聞いた事ある。
「なんで攻撃するの?」
「逆に信用してたんっすか? してないっすよね? カードを使おうとしませんでしたし。元々こうするつもりでしたよ、貴女が日陰さんだから」
「は?」
意味がわからない。
場所は建物の中だから狭い。
魔法相手との戦いはあまりしてないし、どうするかな?
「まぁ、単に逆恨みかもしれませんね。日陰さんだけは、許せませんから」
えー俺なんか恨み買ったの?
いつだろう?
「ぽっと出で、バズって、異質さで一気に有名になって⋯⋯こっちは何年も努力してようやく10万人なのに!」
⋯⋯なるほど。
確かに、分からなくもない。
俺はここまで大きくなるとは思っていなかった。
軽いとは思ってないけど、まわりから見たら軽い気持ちで配信を始めた。
推しに近づくためと言う理由で。
恵まれた環境と恵まれたスキルによって、モンカドの種類の多さで有名になった。
今の登録者三十万に行くのに俺はあまり努力をしていない。
編集など、情報収集すらしておらず、ただ気軽な感じでやっていた。
そんな奴が何年も努力で積み上げた者を越えたのだ。
思う気持ちはあるんだろう。
俺はその気持ちが分からない。
だから、何かを言う事は出来ない。
でも、攻撃するなら、敵だと言うなら、俺は神楽を倒す。
言葉は通じないだろうしね。
剣を持って、俺の想いを伝えるまでだ。
「行くか」
「こい、イフリート!」
「いきなりかよ!」
神楽がイフリートに命令する。
「イフリート、フレアボム!」
炎の球体が襲って来る。
避ける。後ろに被弾して爆ぜる。
あんなのには当たってやらねぇぞ。
俺は駆ける。
「イフリートが一級になってからようやく伸びるようになったんです。何年もやっているのに、誰も僕を見てくれない。自分には才能がないって、何回も落ち込んだ!」
「そっか」
ち、近づけない。
イフリートに魔法の名前を命令しているから、ある程度の予測で躱す事が出来る。
神楽と連携している時、本当に戦いやすかった。
それは互いに戦い方が大まかに似ているからだろう。
だからこそ、相手の行動がわかってしまう。
神楽は俺の戦い方をまじかで見ている。
どのように行動して、どのように攻撃しているのかを。
「なんで、目指すようになったの?」
イフリートと神楽の二人の魔法⋯⋯しかも種類が違うから避け方が決まってしまう。
速攻の連続攻撃があるかもしれないから、体勢を崩す事は出来ない。
「それが僕の夢だからですよ! キラキラしてて、かっこよくて、そんな人に憧れたから僕は配信者としてダンジョンを攻略してたんです! 分かりますか! 何年も底辺を貫いて、どうやったら伸びるのか試行錯誤を繰り返して、だと言うのに伸びないチャンネルを!」
「全然分からない。悲しい現実だよね。こっちはダンジョン攻略初めてからまだ、一ヶ月も経ってない!」
「良いですよね。才能がある人は!」
才能? 違うな。
だいぶ攻撃に慣れたので、一気に接近する。
「ッ! イフリート、フレアサークル!」
さっき見た。
後ろに大きくステップして躱す。
「才能? 違うぞ! 私が伸びたのは、ただの運だ! 才能なんかじゃない。運が才能の内だって言うなら、努力も才能だ!」
「意味が分からない!」
攻撃が届かない。
近づこうとしたら、範囲の広い魔法を使われる。
「どれだけ辛かったのか、それらは分からない。でも、努力していたのは伝わるよ。だからこそ、君の隣にはその精霊が居る」
「⋯⋯知ったような口を!」
神楽以外にも、配信者をしている人が居たら俺を嫌う可能性は十分高い。
それだけじゃない。
頑張って、頑張って、頑張った先に運の要素を絡めて手に入れるモンスターカード。
それを俺は簡単に出す。
配信もモンスターカードも、俺は全部運によってこうなっている。
バズってしまったと言ったが、他から見たら羨ましい事だろう。
だからこそ、努力を知らない。
探索者の苦労、苦痛、配信者の努力を俺は、何も知らない。
「誰だって、強い物が手に入れば使うだろ! 十級を使う人なんて、居ないんだよ! それを使い続けたのは才能だ! 何年も成果が現れないなら、現実を見たり苦しんで辞める人だっている。君はそれを耐えたんだろ! それは才能だ! 地を這ってまで努力出来る人、それを才能と言わずなんて言う!」
今の俺だと神楽には届かない。
使うしかない、のか。
また俺は⋯⋯戻ってしまうのか。
「⋯⋯なんでですか。なんで裏切られてまで、優しくするんですか! もっと突き放してくださいよ!」
神楽の瞳に涙が浮かんでいた。
⋯⋯彼女は、優しいんだな。
「助けられた恩義は返すって事ね。君は優しいよ。だからそんな表情をする」
「うるさいっす! 偶然貴女を見かけ時、この場で倒せば僕の評価が上がると思った!」
「じゃあなんでその場で戦わなかった!」
「貴女が何を持っているか、気になりましたからね。でも、もう無理です」
「裏切ろうと考えても、守られて一緒に戦っているうちに情が湧いたか? 情報を調べているうちに仲が良くなって、倒す事に気が引けるからか!」
図星だったのだろう。
先程よりも強力な魔法が飛んでくる。
俺は階段の方に逃げて上に逃げる。
俺は配信を甘く見ていた。
神楽のように人生を使って、全力で挑む人が居るんだ。
知らなかった。或いは見ようとしていなかった。
見たとしても、俺に出来る事はアンチを受け入れる事か?
⋯⋯でも、今は違う気がする。
一緒に戦った。
そこには配信者とか関係なく、一プレイヤーとしての関係があった。
「⋯⋯楽しかったな」
俺は神楽と一緒に戦う事が楽しいと思っていた。
だからだろう。どこか寂しい気持ちがある。
でも、ここで手を緩める事は出来ない。
「イフリート、火炎柱!」
伸びる炎が焼き貫き、空に向かって進み、建物が崩壊する。
「危ねぇな!」
瓦礫を斬り、潰される事は避けた。相手は全部溶かしている。
「どうしましたか! 速くモンカドを使ってくださいよ! 手加減なんて必要ないですよ! 負けちゃいますよ! 終わってしまいますよ!」
俺が使いたい『アレ』はこの場では使えない。
使ったら俺のモンカドが終わる。
不利だ。純粋な不利。
「何を躊躇っているんです?」
「過去に戻る事」
「はい?」
「君にはこっちの気持ちが分からない。同じように、私も君の気持ちが分からない。応えろと言われても応える事は出来ない。前例を作る事は許されないと思うから」
「だからなんですか?」
「⋯⋯君と一緒に戦うの、楽しかった。すごく戦いやすかった。初めての人とここまで連携が出来るとは思わなかった」
「イフリート、フレア」
炎を斬る。
「ッ!」
「もう見た。ね、今度一緒にダンジョン攻略しようよ」
「なんでですか? 同情しましたか?」
「いいえ」
俺は同情しない。
彼女の感じていた想いはとても複雑で、俺では到底理解出来ない。
だって、運だけで上がった中身底辺配信者だから。
経験も知識も努力も足りない。
「もっと一緒に戦いたいと思ったから、こんな場所だから出会えた。それを無駄にしたくないと思ったんだよ。どうかな?」
「コラボして数字くれますか?」
「良いよ。その代わり、君が積み上げたモノを教えてよ。私、恥ずかしいくらいに経験がないんだね」
「それは、良いっすね」
「じゃあ、今は休戦して一緒に戦わない?」
「⋯⋯無理っす。ただの逆恨みなのは分かっている。貴女が悪くないのは分かっている。でも、この気持ちは収まらないんですよ。なんで僕はって、こんなに頑張ってるのにって!」
「そうか。分かった。じゃあ戦おう」
俺は刀を相手に向ける。
色々と言い訳とかも考えたけど、意味は無い。
愛梨はどんな想いで配信者をやってたんだろ。
日陰を妬む輩は多いだろうな。
もしも俺が、全力で配信者やってて、一気にそれを抜かされたらムカつくし。
だから俺は神楽の気持ちに応える。全力で。
彼女の葛藤を無くしてみせる。
「神楽の『強い想い』を私の『全力の力』で斬り倒す!」
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