クラスで話題の美少女配信者がデブスの俺だとは推ししか知らない〜虐げられても関係ない、推しに貢ぐ為にスキルのガチャを引く〜

 ダンジョン、それは神が信仰心を集める為に人間に与えたシステムである。
 『データ』と言う異世界に繋ぐアプリ『異世界データ』を始めとした、色々な事をしていた。
 ダンジョンや新たな資源、様々な恵を人間に与えた。
 それは高校生でも数億稼げてしまう程に人智を超えた出来事である。
 さらに、神は『イベント』を行うのである。
 それで大抵の事が解決する万能言語が生まれた。『神ってスゲー』である。
 当初は宗教などが荒れてしまったりしたが、今では人間にとってメリットしかない事柄となっている。

 霧外日向(きりがいひなた)は太っていた。デブス、その言葉が良く似合う外見をしている。
 そのせいで、学校では豚と言われて虐げられている。そのような光景が日常となっていた。
 そんなある日である、彼の推しであるダンジョン探索系VTuberのリイアのフィギュアを買うために金を探した。しかし、金がない。
 完全なる金欠。剣術を辞めた事により両親にも頼みにくい。バイトも時間がかかる。それでは購入時期に間に合わい。

 そこで日向は『ダンジョン』に挑む事にした。探索者となり、金を稼いで貢ぐために。
 ダンジョンに入り、ステータスを確認するとネットにもないスキルが二つ存在した。
 それは呪いスキルと呼ばれてしまう【データ転性】と世界を揺るがすスキル《モンスターカードガチャ》だった。
 無知な日向はその事実に当面の間は気づかない。
 だが、日向はこれをポジティブに考えて利用し、配信者『日陰』として活動する事を決めた。
 推しであるリイアに近づく為に。⋯⋯だが、無知故に彼の動画はバズってしまう。
 モンスターカードと言う激レアアイテムを数枚所持して扱う初心者として⋯⋯。
 クラスではそれが話題となっていて、日向は萎縮してしまう。バレたら大変である。
 何故なら、完全な女性の配信者と世界に思われているからだ。

それが推しにバレてしまうのだが⋯⋯⋯⋯

 レアアイテムを大量入手出来るスキルを持つ彼が目指す先には何があるのか?
 それはまだ、誰にも分からない。
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