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花火が始まる数十分前に俺達は移動する。
森の中のとある場所である。
数年行ってないが、場所は覚えている。
道を進めば進む程に昔の記憶が再発するように思い出していく。
「懐かしいね。最初に来た時は迷子になりそうで、ほんと焦ったよ」
「だな。なんとか光が見えて一件落着したけど、父さん達に怒られた」
苦い思い出も一緒に思い出した。
メアは話について来れてなかったが、口を挟む事はしなかった。
その場所に来て、一応鞄の中に忍ばせていたシートを広げて、花火を待つ事にした。
買っておいたフライドポテト片手に。
「あと二分後に始まるな」
「日向と愛梨はここにどんな風に辿り着いたの?」
「確か⋯⋯」
「ホタルだね。光だぁってなって、追いかけて見失って⋯⋯たまたまこの拓けた場所に出たの。そのタイミングで花火が上がって、綺麗ってなったんだよ」
「そうなんだ」
やけに具体的に覚えているな。俺もだけど。
と、会話している内に時間になった。
天に昇る細い光が揺れ動きながら進み、みえなくなった後に数秒すると、爆音と共に花火が散る。
最初はシンプルな円形の花火である。
「腹に来る音だ」
「ふふ、昔と全く同じ事言ってる」
「たっまやー」
惑星型だったり、星型だったり、色々な形の花火が打ち上がる。
連発系など、他にも色々な花火がある。
懐かしい気持ちになりながら、三十分経って花火は終了した。
夏の風物詩の一つだと思っている夏祭りが終わりを告げたのだ。
俺達は家に帰り、風呂を温め直して順番に入ることにした。
寝る時もいつも通りのようにリビングだ。
メアが歌い出し、星座を描いて行く。
最初は天秤座のようだ。
翌日、だるさと言うか疲れが体に残っており、毛だるかった。
だけど、やらないといけない事もあるので、机に向かってペンを動かす。
「愛梨と日向ってどっちが強いの?」
「俺」
「ん~同等かな?」
「なに?」
俺が疑わしい目を向けると、クスリと笑ってスマホを取り出す愛梨。
「前は中途半端で終わっちゃったし、同じ条件でやり直す?」
「現実じゃなくて良いのかよ?」
「日向くんの全力を見るから、あったの方が良いからね」
言ってくれるね。
俺達はPVPを開始する。
「そんじゃ、前の続きと行こうか」
「日向くん。あまり侮っていると、私が勝っちゃうからね」
「ぬかせ」
互いに構え、ジリッと足を動かした瞬間に踏み込んだ。
レベルが統一されスキルを封印している。
この場で同じ流儀、どちらの技術が上かが勝敗を分ける。
体調が悪かった、なんて言い訳がデータ世界であるために無理だ。
「「霧外流、抜刀術、移流霧!」」
互いに同じ方向に向かって居合、衝突する白夜と虐滅刀。
真反対の色の閃光が重なり合う。
「⋯⋯ッ! 速く、なった?」
「そりゃあそうだよ。私だって、成長してるもんね!」
弾く。再び間合いを詰める為に踏み込む。
互いに気配を消しているが、互いに看破して刃を向ける。
同じような攻撃を繰り返すために、衝突するばかり。
それを脱するなら、フェイントなど相手の意表を突く必要がある。
「私は再び、日向くんって言う対等なライバルを得たんだよ。互いに高めあっていたら、前よりも成長速度は上がる」
「壁を越えたと?」
「そうかもね。実際、今の私は日向くんに並ぶ」
愛梨の言葉は嘘じゃない。
そう思える程に素早い刃が俺の方に向かって来る。
防ぐのでやっとって感じではないが、こちらの反撃も同じように防がれる。
スキルレベルで考えたら同等と言う事だろう。
それだったら、戦闘の駆け引きが重要になる。
「日向くんは自分の体型に合わせた剣術へと現実ではシフトしている。そして、イベントで言ったようにモンスター相手では扱いが違う。真の霧外流はモンスターにしか使ってない」
「だから、どうした!」
こちらは全力だが、まだ愛梨からは余裕を感じられる。
何かあるのか?
「日向くんは⋯⋯技術が停滞している」
「⋯⋯ッ!」
「君は今、大きな壁にぶち当たっている。だから、私に追いつかれたんだ!」
認めたくないけど、認めざるを得ないだろう。
実際問題、今の俺達の技術はほぼ同じ、互角と言って良い。
勝負の決め手に欠ける。
「霧外流、夜霧」
「霧外流、水霧」
真反対の刃が重なる。
絡めるように刀を動き、引き寄せられる。
だが、それを易々と受ける程俺は鈍っちゃいない。
強引にそれを引き抜き、逆に相手の体勢を崩させる為に強く押して引く動作を加える。
後ろに少しでも下がった瞬間に強く踏み込み、相手から一定の距離を保つ。
「霧外流、夜霧」
「くっ」
縦への一戦を防がれる。
このまま力押しで行きたいが、上手く体重が乗せられなかった。
同じレベル、同じ身体能力が故に、弾かれる。
愛梨の目を見た。
とても真剣であり、勝ちを譲らない瞳。
今の俺だって同じだ。
「並んだって実感する。こうやって、同じ技で戦うから」
「そうだな。認めるよ。愛梨、お前はすごく成長してる。だけどな、俺には他の技術があるぜ」
俺は落雷の様な斬撃を再び叩き落とし、防がれる前に技を切り替える。
「嘘っ!」
強引に縦方向のベクトルを動かし捻じ曲げ、回転斬りへとシフトする。
強烈は横薙ぎで愛梨を攻撃する。
「くっ」
「流石に体重と遠心力の乗った攻撃なら、怯むよな」
少し飛ばしたが、それでも大したダメージではないだろう。
再び間合いを詰める。
愛梨と俺の目が合う。
愛梨はすぐさま背後へと振り返った。
「残念ながら、それは深読みだ」
なんの歩行技術も使ってない、純粋に進んだだけだった。
ただ、呼吸を完全に止めて心臓の鼓動を緩くして、極限まで偽物感を演出した。
ここがデータ世界だからこそ、落ち着いた行動さえすれば、心臓の鼓動は操作出来る。
「はっ!」
しかし、さすがは愛梨と言う事か。
俺の初見殺しにすぐさま反応して、振り返りながらの攻撃で突きを弾いた。
その隙だらけの俺に向かって刃を向ける。
「シュッ!」
だけど、そんな見え見えの攻撃が俺に通じる筈もなく、皮一枚で躱す。
止まる事はしないで、後ろに下がった動作から流れるように前に動く動作へと切り替える。
「陰式一刀流」
「⋯⋯ッ!」
「八咫烏」
複数の斬撃が当時に愛梨に襲い、刀を正面に構えて防ぐ事しか愛梨には出来なかった。
それにより、横側に斬撃痕が残る。
「追いついたと思ったのに⋯⋯」
「いや。間違いじゃないよ。愛梨は今、明確に俺と並んだ技術を持ってる。だがな、モンスターとの戦いの中で俺は陰式流を編み出したんだ。霧外流の派生とは言え、愛梨がそれを受けるのは初めてだ。防げないのも無理無い」
「モンスター相手⋯⋯連撃数と単発火力の重さに重きを置いた⋯⋯なるほど、そんな感じの技術ね。はは、数年モンスターと戦っていたのに、そんな発想はなかったよ」
「愛梨は霧外流を愛して、固執しているからな。仕方ないさ。もっと、肩の力を下ろしなって!」
「うへぇ。日向くんにだけは言われたくなかった」
俺は再び、さっきと同じ技で愛梨を攻撃する。
同じステータスで霧外流がベースである為、二度目の攻撃は完璧に防がれた。
一度見せた技は対応されると思って間違いないだろう。
だけどな、この技術は連続性にも優れているんだよ。
一度の失敗も次の技のスタートに繋げる⋯⋯とにかく攻撃する。
それは一種のゴリ押しであり、駆け引きなどが欠けるモンスター戦には需要な事だ。
「陰式一刀流、影突」
「むっ!」
首を狙った突きをバックステップを混じりながら躱して来た。
流石である。
「さて、終わらせようか」
踏み込む。
俺の刃はしっかりと愛梨の首を狙っていた。
「並んだなら、これは通じるよね!」
「嘘でしょ!」
青天の霹靂。
愛梨は自分の左腕に白夜を突き刺して来た。
虐滅刀を逆手持ちに切り替えており、俺の首を狙って振り下ろす。
「貫けえええええ!」
「負けない!」
肉を切らせて骨を断つ。
それを愛梨は行った。
結果は、互いに首を突き刺しての相打ちで終わった。
森の中のとある場所である。
数年行ってないが、場所は覚えている。
道を進めば進む程に昔の記憶が再発するように思い出していく。
「懐かしいね。最初に来た時は迷子になりそうで、ほんと焦ったよ」
「だな。なんとか光が見えて一件落着したけど、父さん達に怒られた」
苦い思い出も一緒に思い出した。
メアは話について来れてなかったが、口を挟む事はしなかった。
その場所に来て、一応鞄の中に忍ばせていたシートを広げて、花火を待つ事にした。
買っておいたフライドポテト片手に。
「あと二分後に始まるな」
「日向と愛梨はここにどんな風に辿り着いたの?」
「確か⋯⋯」
「ホタルだね。光だぁってなって、追いかけて見失って⋯⋯たまたまこの拓けた場所に出たの。そのタイミングで花火が上がって、綺麗ってなったんだよ」
「そうなんだ」
やけに具体的に覚えているな。俺もだけど。
と、会話している内に時間になった。
天に昇る細い光が揺れ動きながら進み、みえなくなった後に数秒すると、爆音と共に花火が散る。
最初はシンプルな円形の花火である。
「腹に来る音だ」
「ふふ、昔と全く同じ事言ってる」
「たっまやー」
惑星型だったり、星型だったり、色々な形の花火が打ち上がる。
連発系など、他にも色々な花火がある。
懐かしい気持ちになりながら、三十分経って花火は終了した。
夏の風物詩の一つだと思っている夏祭りが終わりを告げたのだ。
俺達は家に帰り、風呂を温め直して順番に入ることにした。
寝る時もいつも通りのようにリビングだ。
メアが歌い出し、星座を描いて行く。
最初は天秤座のようだ。
翌日、だるさと言うか疲れが体に残っており、毛だるかった。
だけど、やらないといけない事もあるので、机に向かってペンを動かす。
「愛梨と日向ってどっちが強いの?」
「俺」
「ん~同等かな?」
「なに?」
俺が疑わしい目を向けると、クスリと笑ってスマホを取り出す愛梨。
「前は中途半端で終わっちゃったし、同じ条件でやり直す?」
「現実じゃなくて良いのかよ?」
「日向くんの全力を見るから、あったの方が良いからね」
言ってくれるね。
俺達はPVPを開始する。
「そんじゃ、前の続きと行こうか」
「日向くん。あまり侮っていると、私が勝っちゃうからね」
「ぬかせ」
互いに構え、ジリッと足を動かした瞬間に踏み込んだ。
レベルが統一されスキルを封印している。
この場で同じ流儀、どちらの技術が上かが勝敗を分ける。
体調が悪かった、なんて言い訳がデータ世界であるために無理だ。
「「霧外流、抜刀術、移流霧!」」
互いに同じ方向に向かって居合、衝突する白夜と虐滅刀。
真反対の色の閃光が重なり合う。
「⋯⋯ッ! 速く、なった?」
「そりゃあそうだよ。私だって、成長してるもんね!」
弾く。再び間合いを詰める為に踏み込む。
互いに気配を消しているが、互いに看破して刃を向ける。
同じような攻撃を繰り返すために、衝突するばかり。
それを脱するなら、フェイントなど相手の意表を突く必要がある。
「私は再び、日向くんって言う対等なライバルを得たんだよ。互いに高めあっていたら、前よりも成長速度は上がる」
「壁を越えたと?」
「そうかもね。実際、今の私は日向くんに並ぶ」
愛梨の言葉は嘘じゃない。
そう思える程に素早い刃が俺の方に向かって来る。
防ぐのでやっとって感じではないが、こちらの反撃も同じように防がれる。
スキルレベルで考えたら同等と言う事だろう。
それだったら、戦闘の駆け引きが重要になる。
「日向くんは自分の体型に合わせた剣術へと現実ではシフトしている。そして、イベントで言ったようにモンスター相手では扱いが違う。真の霧外流はモンスターにしか使ってない」
「だから、どうした!」
こちらは全力だが、まだ愛梨からは余裕を感じられる。
何かあるのか?
「日向くんは⋯⋯技術が停滞している」
「⋯⋯ッ!」
「君は今、大きな壁にぶち当たっている。だから、私に追いつかれたんだ!」
認めたくないけど、認めざるを得ないだろう。
実際問題、今の俺達の技術はほぼ同じ、互角と言って良い。
勝負の決め手に欠ける。
「霧外流、夜霧」
「霧外流、水霧」
真反対の刃が重なる。
絡めるように刀を動き、引き寄せられる。
だが、それを易々と受ける程俺は鈍っちゃいない。
強引にそれを引き抜き、逆に相手の体勢を崩させる為に強く押して引く動作を加える。
後ろに少しでも下がった瞬間に強く踏み込み、相手から一定の距離を保つ。
「霧外流、夜霧」
「くっ」
縦への一戦を防がれる。
このまま力押しで行きたいが、上手く体重が乗せられなかった。
同じレベル、同じ身体能力が故に、弾かれる。
愛梨の目を見た。
とても真剣であり、勝ちを譲らない瞳。
今の俺だって同じだ。
「並んだって実感する。こうやって、同じ技で戦うから」
「そうだな。認めるよ。愛梨、お前はすごく成長してる。だけどな、俺には他の技術があるぜ」
俺は落雷の様な斬撃を再び叩き落とし、防がれる前に技を切り替える。
「嘘っ!」
強引に縦方向のベクトルを動かし捻じ曲げ、回転斬りへとシフトする。
強烈は横薙ぎで愛梨を攻撃する。
「くっ」
「流石に体重と遠心力の乗った攻撃なら、怯むよな」
少し飛ばしたが、それでも大したダメージではないだろう。
再び間合いを詰める。
愛梨と俺の目が合う。
愛梨はすぐさま背後へと振り返った。
「残念ながら、それは深読みだ」
なんの歩行技術も使ってない、純粋に進んだだけだった。
ただ、呼吸を完全に止めて心臓の鼓動を緩くして、極限まで偽物感を演出した。
ここがデータ世界だからこそ、落ち着いた行動さえすれば、心臓の鼓動は操作出来る。
「はっ!」
しかし、さすがは愛梨と言う事か。
俺の初見殺しにすぐさま反応して、振り返りながらの攻撃で突きを弾いた。
その隙だらけの俺に向かって刃を向ける。
「シュッ!」
だけど、そんな見え見えの攻撃が俺に通じる筈もなく、皮一枚で躱す。
止まる事はしないで、後ろに下がった動作から流れるように前に動く動作へと切り替える。
「陰式一刀流」
「⋯⋯ッ!」
「八咫烏」
複数の斬撃が当時に愛梨に襲い、刀を正面に構えて防ぐ事しか愛梨には出来なかった。
それにより、横側に斬撃痕が残る。
「追いついたと思ったのに⋯⋯」
「いや。間違いじゃないよ。愛梨は今、明確に俺と並んだ技術を持ってる。だがな、モンスターとの戦いの中で俺は陰式流を編み出したんだ。霧外流の派生とは言え、愛梨がそれを受けるのは初めてだ。防げないのも無理無い」
「モンスター相手⋯⋯連撃数と単発火力の重さに重きを置いた⋯⋯なるほど、そんな感じの技術ね。はは、数年モンスターと戦っていたのに、そんな発想はなかったよ」
「愛梨は霧外流を愛して、固執しているからな。仕方ないさ。もっと、肩の力を下ろしなって!」
「うへぇ。日向くんにだけは言われたくなかった」
俺は再び、さっきと同じ技で愛梨を攻撃する。
同じステータスで霧外流がベースである為、二度目の攻撃は完璧に防がれた。
一度見せた技は対応されると思って間違いないだろう。
だけどな、この技術は連続性にも優れているんだよ。
一度の失敗も次の技のスタートに繋げる⋯⋯とにかく攻撃する。
それは一種のゴリ押しであり、駆け引きなどが欠けるモンスター戦には需要な事だ。
「陰式一刀流、影突」
「むっ!」
首を狙った突きをバックステップを混じりながら躱して来た。
流石である。
「さて、終わらせようか」
踏み込む。
俺の刃はしっかりと愛梨の首を狙っていた。
「並んだなら、これは通じるよね!」
「嘘でしょ!」
青天の霹靂。
愛梨は自分の左腕に白夜を突き刺して来た。
虐滅刀を逆手持ちに切り替えており、俺の首を狙って振り下ろす。
「貫けえええええ!」
「負けない!」
肉を切らせて骨を断つ。
それを愛梨は行った。
結果は、互いに首を突き刺しての相打ちで終わった。
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