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「日向、何聞いてるの?」
「歌ってみた」
今は浴衣を買いにわざわざ外出をしている。
夏祭りなんて私服で良いと思い、そう提案した。
しかし、家族会議の投票により浴衣は買うべきであると決まってしまったのだ。
メアのも選ぶ為に、わざわざ俺も一緒に来ている訳である。
「なぁ愛梨」
「なに?」
「俺は配信者として、それらしい事をしたと思うんだよ」
現在進行中だと思っている夏休み特別企画、モンスター出張。
俺はこれを配信者らしい事だと思っている。
「そうだね」
「だがよ、リイアたんはそれらしい事を一切しないんだよ」
「する意味ないし⋯⋯」
「あるよ! 超ある! リイアたんを待ち望むファンは数百万と居る事を忘れちゃいけない!」
最近マジで活動の頻度が減っているから、ネットでは失踪説とか彼氏説とか出てるんだぞ?
別にその真偽とはどうでも良い。
重要なのは、リイアたんが活動しない事だ。
「なんで雑談ライブしないの?」
「ん~する意味ないからだよ。日向くんとこうして、買い物出来る⋯⋯それだけで私は十分なの」
「絶交する?」
「斬るよ?」
「ギスギスやね」
そして浴衣を選ぶのに数時間の時間が使われ、俺が適当に「良いんじゃない?」botになってたら店員や他の客達からも白い目を向けられた。
それ以外は特に問題もなく、浴衣を選んで家に帰る。
夕方から夏祭りは本格的にスタートするのだ。
「日向くん。数年ぶりにあそこ行く?」
「良いね。その方が人も居ないし花火が良く見える」
「花火! メアちょう見たい!」
「そうだな。いっぱい見ような」
夕方になり、俺は移動の準備をする。
二人は浴衣を着に道場に向かった。
俺は私服である。
「おまたせ」
「動きにくい!」
メアの不満を聴きながら、夜色をベースとした浴衣を来た愛梨と、海色の浴衣のメアがやって来た。
現金も用意したし、準備は万端って事で俺達は夏祭り会場へと向かった。
「二人ともご機嫌だな」
「うん。日向くんとこうして行けるの、本当に久しぶりで、嬉しいんだもん」
「夏祭り楽しみ!」
そう言うもんかね?
到着した。
うお。
予想はしていたけど、それ以上の人集りだ。
見よ、人間の頭がゴキブリのようだ。
さて、まずは何をするか、あるいは何を食べるか。
俺達が普段最初にやっている事は、座れる場所の確保だ。
昔花火を見ていた『あの場所』は少し離れているので、夏祭りは夏祭りで楽しむのだ。
場所取りが夏祭りをマイペースに楽しむためのコツである。
花火を最前線で見たい人用の場所もあるが、金が必要なのに首を上げる必要があるので俺は好きじゃない。
「冷やしパインだ!」
メアが反応したので、それを買いに並ぶ事にした。
「私は神社の方で場所取れそうなところ探しておくね。私の分もよろしく」
「もちろん」
愛梨が人混みに消えていくのを見守り、俺達は長蛇の列に並んだ。
冷やしパインは人気の屋台なので、本当に良く並ぶ。
「⋯⋯人酔いしそう」
「頑張れ日向っ!」
うん。頑張るっす。
一個五百円と言うお祭り値段は昔と変わらず、かなりの高値の人気商品を両手に持ち、神社に向かう。
もちろん俺も食べるつもりだ。
だから三人分買った事になる。
「なぁ、俺達と回ろうぜ」
「⋯⋯」
「無視はつれないなぁ?」
「触らないでください」
手を弾いた。
「日向、愛梨がナンパされてる」
「良くある事さ」
あれ以上長引くと男達の身が心配なので、さっさと向かう事にする。
そこで注目するのが俺の格好だ。
私服なのは男なので全然良いとしよう。
このメタボな体型⋯⋯絶対笑われる。
「ま、良いか」
俺は男達に近寄った。
全く気づく様子がない。気配を消しているからね。
「悪いけど、その人は俺の連れなんだ。どっか行ってくれ」
「なんだこのデブっ! ヒーロー気取りか?」
「この俺がヒーローに見えるか?」
「はっ! 確かに! お前は最初にやられる敵モブだな! 顔も覚えられない奴!」
案外的確だな。
こいつ、さてはそう言うのが結構好きなタイプだな。
と、どうでも良いや。
こいつらの反応的にメアは見えてないらしい。
「どっか行けよ。俺達はこの美人な姉ちゃんと遊んでんだよ」
その美人な姉ちゃんは今、般若の顔になっているけどな。
素人相手なら素手で殺す勢いの殺意を感じる。
俺に向けられている訳では無いのだが⋯⋯。
「迷惑だから、どっか行けよ」
俺がそう言うと、ブチ切れたような表情を俺に向ける。
めっちゃガン飛ばすやん。
⋯⋯悪いけど、これ以上幼馴染との夏祭りを妨害されるのは俺でも嫌だ。
少しだけビビらせる事はしようかな?
「お前はこの子のなんだよ!」
「あんたらに言う必要は無い。どこかに行け」
威圧しながらそう言うと、反射的なのか拳が飛んで来る。
避ける事は可能だったけど、面倒だったので額で受け止める事にした。
ただ、受け止めるだけだと意味ないと思い、少しだけ力を込めた。
「うがあああ! な、なんだこいつの頭! 鉄のように硬ぇ!」
「お前の拳が貧弱なんだよ。鉄殴った事あんのか? 次は本気で行くよ?」
「す、すまんせんでした!」
「他の人にもやるなよ~」
楽しい時間が台無しになる。ああ言うのが居るだけで。
楽しい⋯⋯祭りは不思議な力が働く。
「ほい、パイン」
「⋯⋯自分の分も買ったの?」
「ダメなのかよ」
「いや別に、そうじゃないけどさ」
移動中にメアは食べていたので、既に食べ切ったようだった。
俺のを一口あげた。
「わ、私もちょうだい! 私のもあげるから!」
「ねぇ、それなんの意味があるの?」
「ライブの意欲が湧いて、二日後にリイアの公式SNSから雑談配信の告知が出る」
「ほれ」
俺達は無意味と思われるパイン一口交換をした。
ただ、俺には今後の意味がきちんと存在するので、問題なし。
「じゃあ、次は私がかき氷買ってくるよ」
「体が冷えるものばかりだな。俺は唐揚げが良いな」
「じゃあそうする。メアちゃんはどうする?」
「同じので!」
「了解。じゃあ、少し行くね」
愛梨を見送る。
メアが草むらに出現したカマキリと蝶々に反応する。
現在カマキリは食事中のようだ。
「惨い。これが弱肉強食か」
「あんまり見るんじゃない」
「⋯⋯命が平等なら、このカマキリは誰に殺されるのかな?」
「命に平等は無いんだよ。平等じゃないから、人は食事する際に「いただきます」と感謝する。命は尊いかもしれない。だけど決して平等じゃないんだよ」
「⋯⋯子供に言う内容?」
「気にすんな」
俺達がそう言う会話をして、時間を潰していると上の方に蜘蛛の巣を発見した。
「こんにちわ⋯⋯うん。すごく楽しいよ」
「え、会話してんの?」
「うん。楽しそうだねって、言ってたよ」
俺には聞こえない。
蜘蛛との会話が出来る新情報を得た時に愛梨は帰って来た。
「はい唐揚げ」
「二人分?」
「私と日向くんは半ぶっこ」
まぁ、ほかのも楽しむって考えたらそれが良いのかもしれないな。
「は、はい。あーん」
「あーん」
出された唐揚げを口に運んで食べる。
メアも喜んで食べている。
「⋯⋯日向くんって、そう言うところをもっとちゃんと意識して改善するべきだと、私は思うな」
「ん?」
なんだろう?
幼馴染から出された物を食べただけであるので、別段気になるような事はしてないと思うんだけど?
「あー愛梨はそう言うの気にするのか? 悪いな棒使って。⋯⋯いや、本体にしか口付けてないから大丈夫だと思うぞ」
「むしろ逆だよ。そんな気遣いが要らないんだよ! ばかっ」
え、酷くない?
「日向って案外⋯⋯アレだよね」
「え、何? メア、なんなの?」
「見てる分には面白いよ」
メアがくすくすと笑いながら言って来る。
一体、なんだと言うのか?
「歌ってみた」
今は浴衣を買いにわざわざ外出をしている。
夏祭りなんて私服で良いと思い、そう提案した。
しかし、家族会議の投票により浴衣は買うべきであると決まってしまったのだ。
メアのも選ぶ為に、わざわざ俺も一緒に来ている訳である。
「なぁ愛梨」
「なに?」
「俺は配信者として、それらしい事をしたと思うんだよ」
現在進行中だと思っている夏休み特別企画、モンスター出張。
俺はこれを配信者らしい事だと思っている。
「そうだね」
「だがよ、リイアたんはそれらしい事を一切しないんだよ」
「する意味ないし⋯⋯」
「あるよ! 超ある! リイアたんを待ち望むファンは数百万と居る事を忘れちゃいけない!」
最近マジで活動の頻度が減っているから、ネットでは失踪説とか彼氏説とか出てるんだぞ?
別にその真偽とはどうでも良い。
重要なのは、リイアたんが活動しない事だ。
「なんで雑談ライブしないの?」
「ん~する意味ないからだよ。日向くんとこうして、買い物出来る⋯⋯それだけで私は十分なの」
「絶交する?」
「斬るよ?」
「ギスギスやね」
そして浴衣を選ぶのに数時間の時間が使われ、俺が適当に「良いんじゃない?」botになってたら店員や他の客達からも白い目を向けられた。
それ以外は特に問題もなく、浴衣を選んで家に帰る。
夕方から夏祭りは本格的にスタートするのだ。
「日向くん。数年ぶりにあそこ行く?」
「良いね。その方が人も居ないし花火が良く見える」
「花火! メアちょう見たい!」
「そうだな。いっぱい見ような」
夕方になり、俺は移動の準備をする。
二人は浴衣を着に道場に向かった。
俺は私服である。
「おまたせ」
「動きにくい!」
メアの不満を聴きながら、夜色をベースとした浴衣を来た愛梨と、海色の浴衣のメアがやって来た。
現金も用意したし、準備は万端って事で俺達は夏祭り会場へと向かった。
「二人ともご機嫌だな」
「うん。日向くんとこうして行けるの、本当に久しぶりで、嬉しいんだもん」
「夏祭り楽しみ!」
そう言うもんかね?
到着した。
うお。
予想はしていたけど、それ以上の人集りだ。
見よ、人間の頭がゴキブリのようだ。
さて、まずは何をするか、あるいは何を食べるか。
俺達が普段最初にやっている事は、座れる場所の確保だ。
昔花火を見ていた『あの場所』は少し離れているので、夏祭りは夏祭りで楽しむのだ。
場所取りが夏祭りをマイペースに楽しむためのコツである。
花火を最前線で見たい人用の場所もあるが、金が必要なのに首を上げる必要があるので俺は好きじゃない。
「冷やしパインだ!」
メアが反応したので、それを買いに並ぶ事にした。
「私は神社の方で場所取れそうなところ探しておくね。私の分もよろしく」
「もちろん」
愛梨が人混みに消えていくのを見守り、俺達は長蛇の列に並んだ。
冷やしパインは人気の屋台なので、本当に良く並ぶ。
「⋯⋯人酔いしそう」
「頑張れ日向っ!」
うん。頑張るっす。
一個五百円と言うお祭り値段は昔と変わらず、かなりの高値の人気商品を両手に持ち、神社に向かう。
もちろん俺も食べるつもりだ。
だから三人分買った事になる。
「なぁ、俺達と回ろうぜ」
「⋯⋯」
「無視はつれないなぁ?」
「触らないでください」
手を弾いた。
「日向、愛梨がナンパされてる」
「良くある事さ」
あれ以上長引くと男達の身が心配なので、さっさと向かう事にする。
そこで注目するのが俺の格好だ。
私服なのは男なので全然良いとしよう。
このメタボな体型⋯⋯絶対笑われる。
「ま、良いか」
俺は男達に近寄った。
全く気づく様子がない。気配を消しているからね。
「悪いけど、その人は俺の連れなんだ。どっか行ってくれ」
「なんだこのデブっ! ヒーロー気取りか?」
「この俺がヒーローに見えるか?」
「はっ! 確かに! お前は最初にやられる敵モブだな! 顔も覚えられない奴!」
案外的確だな。
こいつ、さてはそう言うのが結構好きなタイプだな。
と、どうでも良いや。
こいつらの反応的にメアは見えてないらしい。
「どっか行けよ。俺達はこの美人な姉ちゃんと遊んでんだよ」
その美人な姉ちゃんは今、般若の顔になっているけどな。
素人相手なら素手で殺す勢いの殺意を感じる。
俺に向けられている訳では無いのだが⋯⋯。
「迷惑だから、どっか行けよ」
俺がそう言うと、ブチ切れたような表情を俺に向ける。
めっちゃガン飛ばすやん。
⋯⋯悪いけど、これ以上幼馴染との夏祭りを妨害されるのは俺でも嫌だ。
少しだけビビらせる事はしようかな?
「お前はこの子のなんだよ!」
「あんたらに言う必要は無い。どこかに行け」
威圧しながらそう言うと、反射的なのか拳が飛んで来る。
避ける事は可能だったけど、面倒だったので額で受け止める事にした。
ただ、受け止めるだけだと意味ないと思い、少しだけ力を込めた。
「うがあああ! な、なんだこいつの頭! 鉄のように硬ぇ!」
「お前の拳が貧弱なんだよ。鉄殴った事あんのか? 次は本気で行くよ?」
「す、すまんせんでした!」
「他の人にもやるなよ~」
楽しい時間が台無しになる。ああ言うのが居るだけで。
楽しい⋯⋯祭りは不思議な力が働く。
「ほい、パイン」
「⋯⋯自分の分も買ったの?」
「ダメなのかよ」
「いや別に、そうじゃないけどさ」
移動中にメアは食べていたので、既に食べ切ったようだった。
俺のを一口あげた。
「わ、私もちょうだい! 私のもあげるから!」
「ねぇ、それなんの意味があるの?」
「ライブの意欲が湧いて、二日後にリイアの公式SNSから雑談配信の告知が出る」
「ほれ」
俺達は無意味と思われるパイン一口交換をした。
ただ、俺には今後の意味がきちんと存在するので、問題なし。
「じゃあ、次は私がかき氷買ってくるよ」
「体が冷えるものばかりだな。俺は唐揚げが良いな」
「じゃあそうする。メアちゃんはどうする?」
「同じので!」
「了解。じゃあ、少し行くね」
愛梨を見送る。
メアが草むらに出現したカマキリと蝶々に反応する。
現在カマキリは食事中のようだ。
「惨い。これが弱肉強食か」
「あんまり見るんじゃない」
「⋯⋯命が平等なら、このカマキリは誰に殺されるのかな?」
「命に平等は無いんだよ。平等じゃないから、人は食事する際に「いただきます」と感謝する。命は尊いかもしれない。だけど決して平等じゃないんだよ」
「⋯⋯子供に言う内容?」
「気にすんな」
俺達がそう言う会話をして、時間を潰していると上の方に蜘蛛の巣を発見した。
「こんにちわ⋯⋯うん。すごく楽しいよ」
「え、会話してんの?」
「うん。楽しそうだねって、言ってたよ」
俺には聞こえない。
蜘蛛との会話が出来る新情報を得た時に愛梨は帰って来た。
「はい唐揚げ」
「二人分?」
「私と日向くんは半ぶっこ」
まぁ、ほかのも楽しむって考えたらそれが良いのかもしれないな。
「は、はい。あーん」
「あーん」
出された唐揚げを口に運んで食べる。
メアも喜んで食べている。
「⋯⋯日向くんって、そう言うところをもっとちゃんと意識して改善するべきだと、私は思うな」
「ん?」
なんだろう?
幼馴染から出された物を食べただけであるので、別段気になるような事はしてないと思うんだけど?
「あー愛梨はそう言うの気にするのか? 悪いな棒使って。⋯⋯いや、本体にしか口付けてないから大丈夫だと思うぞ」
「むしろ逆だよ。そんな気遣いが要らないんだよ! ばかっ」
え、酷くない?
「日向って案外⋯⋯アレだよね」
「え、何? メア、なんなの?」
「見てる分には面白いよ」
メアがくすくすと笑いながら言って来る。
一体、なんだと言うのか?
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