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「⋯⋯目立たないように行動するとか、そんな心がけはないの?」
「配信者が目立たないようにしてどうするんですか?」
出されたお茶を飲みながら俺はギルマスにキッパリと言った。
急に呼び出されたと思ったら、開口一番にコレかよ。
ギルド的には色々と問題になるのだろうか?
まぁ、この企画に参加したクランの内情が見れてしまうから問題になりそうだけど。
しかも、モンスターカード絡みだ。
日陰は幅広いカードを所有していると深く印象を与える事になるだろう。
少し考えたら、日陰との繋がりが欲しくてクランの人達がギルドに押しかけて来るのは容易に想像出来る。
俺は出来なかったけど。
「大変でしたね」
「そんな他人事みたいに」
「他人事ですからね」
下ではクラマス達が日陰にアポを取って欲しいと押しかけている。
俺がDMなどを無視しているのが原因である。
多すぎて対応が面倒になっちゃった。
「まぁ良いけどさ。良くないけど。その子は?」
やっぱり見えてたか。西野さんも見えている。
「メアだよ!」
「そ、そうか」
これで、関わり合いが深い間柄の人達にメアが見える事が確定した。
しかし、なんで俺基準なんだ。
メアを先に保護したから?
これも神の陰謀なのか。
質問券が欲しい。
「実はですね」
俺はギルマスに事の経緯を説明した。
報告が遅くなった理由は、ギルマスに期待していなかったからだ。
だけど、ギルマスが多忙だと思ったと嘘を言っておく。
悪魔の契約までした間柄に期待していなかったは失礼だと思うから。
「なるほど。とりあえずパトカーか救急車、どっちが良い?」
「残念だったな、どっちも行ったぜ」
「行ったぜ」
メアが最近俺のマネをするようになった。
警察官にはやばき人を見る目を、医者からは重症者を見る目を向けられた。
精神科などを勧められた時の俺の気持ちがわかるか?
分かってたまるか。
「それでこの子、どうしたら良いと思う?」
「メアは日向と居る!」
「「⋯⋯」」
ギルマスと西野さんが目を合わせる。
この通じ合っている感を凄く感じる。
しかし、まだ二人とも半信半疑と言った様子で、信じてはなさそうだった。
なので、用意していた愛梨のぬいぐるみを取り出す。
それをメアに渡してギルド内を一周して貰った。
誰もがスキルかなんかだと思って驚きはしなかったが、メアの事を見てみる様子は無かった。
子供がこんなところ一人でうろちょろしてたら、流石にギルド職員は気にする。
純粋に対応に全神経を注いで気づいてないだけかもしれないけど。
最初に俺の受付をしてくれた人も気づいていなかった。
忙しそうだな。皆。
あと、うるさい。
「どうやら本当みたいだな」
階段の影から見守り、証拠を見せた。
これで信じてくれたただろう。
閑話休題。
「ダンジョンで拾った子も、本来は同じような対応をする」
「だけど、メアは基本的に人には見えないから、どうしようもない。⋯⋯やっても、『何言ってんだコイツ?』みたいな眼差しを味わうだけだ」
「それは⋯⋯見る分には面白いな」
「ですね」
「おい!」
この二人、少しだけ俺に怒ってたりします?
ギルドでもこの子の対応は難しい様子だ。
メアは俺から離れないと言い、その意志を全く変えない。
飯でもなんでも釣られなかった。
そんな断固とした意志を持ちながら、法的機関にも相談は出来ない。
したら、例の如く『何言ってんだお前?』って目を向けられる。
「このまま日向くんが保護する⋯⋯しかないと思うがね」
「まぁそれは良いんですけどね。家族もなんか、普通に受け入れてますし」
昨日なんて、愛梨とメアと母でカルタをしていた。
百人一首だ。
母の圧勝で愛梨とメアが同じ顔をしていた。
最初の言葉を発しただけで、的確に取ってしまうからね。
母に勝てる者は居なかった。
「保護するには問題ないんです。でも、記憶が無いのが不自然で」
「不自然言うたら全部やがな」
「そうですね」
Tランクダンジョンで一人、武器もなく居た。
モンスターに本気でビビった。
記憶ない、人に見られない。
「確実に神が関わっていると思うんですけど、目的が分からないんですよ」
もしかしたら俺以外にもこのような状況に陥っているのかもしれない。
そうだった場合、あのライブにもさらなる意味が生まれる⋯⋯可能性はある。
そもそも配信では、メアが見えない子供とは思えないか。
メアと瓜二つの存在が別に居るとしたら話は変わるけど。
そんな報告は来ていない。
見落としている可能性もある。
「この子の親を探したいんですよ。このままじゃ、良くないと思うし」
「確かにな。子は本来、親の元で育つ」
そうでは無い子供も居るのは、神が手を下したこの世界でも同じだ。
「メアに両親は居ないよ?」
「そうかもな」
もしも居ない場合は⋯⋯俺が引き取る。
戸籍的には両親の子供となり、俺の妹になる訳だ。
戸籍が作れるならの話だけど。
「ギルマス、この子のような事例は無かったんですか? 今までに」
「無かったと思うが? 西野はあるか?」
「⋯⋯ないですね。そもそもそう言った事に興味が無いので、聞いた事あるにしても、覚えてないです」
ギルド職員が?
「そう言う奴なんだ」
ギルマスの悟った目に凄みを感じる。
結局、今日の収穫はギルマス達にもメアが見れるって事くらいか。
くらいって言ってもそこそこ大きめの収穫かもしれないけどさ。
さて、どうしたモンかな。
依然として、手がかり無し。
「このペンダントについても知らないですか? 大悪魔を封印したとかなんとかなんですけど」
「日向~そこは適当にしちゃダメだよ。これは大悪魔を封印した宝石なのだよ! ドヤぁ! まぁ、その詳細は不明だし、本当かも怪しいけどね」
「ん~ショップは見たか?」
「アクセサリーで探したんですが、似たような物はあっても瓜二つのは無かったですね」
ショップにもないアクセサリー⋯⋯スキルがあるかもしれない。
あのクランで鑑定して貰えば良かったかも。
「一応鑑定してみるか」
そういや、この人も鑑定持ってるな。
尖った感じの鑑定じゃなく、ノーマルの鑑定だ。
これなら、メアの情報を引き出せるんじゃないか?
「⋯⋯なんだこれ」
「どうしましたか?」
西野さんが慌てる。
「モザイク? 鍵? なんも分からん」
「そんな事あるんですか?」
「いや。本来なら、『レベル不足』『プライバシー』か黒線の表記が出るんだよ。モザイクや鍵は初めてだ」
手早く西野さんが調べたが、そのような事例は存在していなかったらしい。
一切の表記がなく、何も知れない鑑定。
やっぱり、メアは⋯⋯。
「と、そろそろ昼になるので帰りますね」
愛梨が外で待っているし、そろそろ戻るべきだ。
「そうだな。急に呼び出して悪かった。少しは爆弾って事を自覚してくれ」
「爆弾って⋯⋯確かに、核爆弾級かも」
日陰さんやべーね。
「あ、気をつけてください」
西野さんから話しかけられた。
「本部からの動きがありました。本部側の人間から接触があるかもしれません」
「分かりました。肝に銘じておきます」
メアと一緒に裏口から外に向かった。
人目に付かない様に移動をしないといけない。むしろ目立ちそうな気もするけど。
「愛梨、おまたせ」
「うん。帰ろっか」
「買い出し頼まれたし、スーパー寄ってこ」
「分かった」
メアが俺達の会話を聞いている。
「夫婦やん」
「メアちゃんは良い子だね」
「ん? そうだな」
ちなみに奥の方に怯えながら、こちらを見ている数人の男には触れなかった。
ナンパしたんだろうな⋯⋯ご愁傷様。
家に帰った。
「ただいまぁー!」
さっさと昼食の準備をするか。
今回は珍しく俺が作る事にした。
いつも世話になっているが、別に出来ない訳では無い。
これでも家庭科は得意な方だった。
別に、メアに良いところを見せたいとか、そんな理由じゃない。
あくまでお礼だ。
オムライスを作ってみた。
「日向料理上手い!」
「そうだろ~」
「相変わらずオムライスだね」
「文句言うな」
ちなみに愛梨が一番早く食べ終わった。
「配信者が目立たないようにしてどうするんですか?」
出されたお茶を飲みながら俺はギルマスにキッパリと言った。
急に呼び出されたと思ったら、開口一番にコレかよ。
ギルド的には色々と問題になるのだろうか?
まぁ、この企画に参加したクランの内情が見れてしまうから問題になりそうだけど。
しかも、モンスターカード絡みだ。
日陰は幅広いカードを所有していると深く印象を与える事になるだろう。
少し考えたら、日陰との繋がりが欲しくてクランの人達がギルドに押しかけて来るのは容易に想像出来る。
俺は出来なかったけど。
「大変でしたね」
「そんな他人事みたいに」
「他人事ですからね」
下ではクラマス達が日陰にアポを取って欲しいと押しかけている。
俺がDMなどを無視しているのが原因である。
多すぎて対応が面倒になっちゃった。
「まぁ良いけどさ。良くないけど。その子は?」
やっぱり見えてたか。西野さんも見えている。
「メアだよ!」
「そ、そうか」
これで、関わり合いが深い間柄の人達にメアが見える事が確定した。
しかし、なんで俺基準なんだ。
メアを先に保護したから?
これも神の陰謀なのか。
質問券が欲しい。
「実はですね」
俺はギルマスに事の経緯を説明した。
報告が遅くなった理由は、ギルマスに期待していなかったからだ。
だけど、ギルマスが多忙だと思ったと嘘を言っておく。
悪魔の契約までした間柄に期待していなかったは失礼だと思うから。
「なるほど。とりあえずパトカーか救急車、どっちが良い?」
「残念だったな、どっちも行ったぜ」
「行ったぜ」
メアが最近俺のマネをするようになった。
警察官にはやばき人を見る目を、医者からは重症者を見る目を向けられた。
精神科などを勧められた時の俺の気持ちがわかるか?
分かってたまるか。
「それでこの子、どうしたら良いと思う?」
「メアは日向と居る!」
「「⋯⋯」」
ギルマスと西野さんが目を合わせる。
この通じ合っている感を凄く感じる。
しかし、まだ二人とも半信半疑と言った様子で、信じてはなさそうだった。
なので、用意していた愛梨のぬいぐるみを取り出す。
それをメアに渡してギルド内を一周して貰った。
誰もがスキルかなんかだと思って驚きはしなかったが、メアの事を見てみる様子は無かった。
子供がこんなところ一人でうろちょろしてたら、流石にギルド職員は気にする。
純粋に対応に全神経を注いで気づいてないだけかもしれないけど。
最初に俺の受付をしてくれた人も気づいていなかった。
忙しそうだな。皆。
あと、うるさい。
「どうやら本当みたいだな」
階段の影から見守り、証拠を見せた。
これで信じてくれたただろう。
閑話休題。
「ダンジョンで拾った子も、本来は同じような対応をする」
「だけど、メアは基本的に人には見えないから、どうしようもない。⋯⋯やっても、『何言ってんだコイツ?』みたいな眼差しを味わうだけだ」
「それは⋯⋯見る分には面白いな」
「ですね」
「おい!」
この二人、少しだけ俺に怒ってたりします?
ギルドでもこの子の対応は難しい様子だ。
メアは俺から離れないと言い、その意志を全く変えない。
飯でもなんでも釣られなかった。
そんな断固とした意志を持ちながら、法的機関にも相談は出来ない。
したら、例の如く『何言ってんだお前?』って目を向けられる。
「このまま日向くんが保護する⋯⋯しかないと思うがね」
「まぁそれは良いんですけどね。家族もなんか、普通に受け入れてますし」
昨日なんて、愛梨とメアと母でカルタをしていた。
百人一首だ。
母の圧勝で愛梨とメアが同じ顔をしていた。
最初の言葉を発しただけで、的確に取ってしまうからね。
母に勝てる者は居なかった。
「保護するには問題ないんです。でも、記憶が無いのが不自然で」
「不自然言うたら全部やがな」
「そうですね」
Tランクダンジョンで一人、武器もなく居た。
モンスターに本気でビビった。
記憶ない、人に見られない。
「確実に神が関わっていると思うんですけど、目的が分からないんですよ」
もしかしたら俺以外にもこのような状況に陥っているのかもしれない。
そうだった場合、あのライブにもさらなる意味が生まれる⋯⋯可能性はある。
そもそも配信では、メアが見えない子供とは思えないか。
メアと瓜二つの存在が別に居るとしたら話は変わるけど。
そんな報告は来ていない。
見落としている可能性もある。
「この子の親を探したいんですよ。このままじゃ、良くないと思うし」
「確かにな。子は本来、親の元で育つ」
そうでは無い子供も居るのは、神が手を下したこの世界でも同じだ。
「メアに両親は居ないよ?」
「そうかもな」
もしも居ない場合は⋯⋯俺が引き取る。
戸籍的には両親の子供となり、俺の妹になる訳だ。
戸籍が作れるならの話だけど。
「ギルマス、この子のような事例は無かったんですか? 今までに」
「無かったと思うが? 西野はあるか?」
「⋯⋯ないですね。そもそもそう言った事に興味が無いので、聞いた事あるにしても、覚えてないです」
ギルド職員が?
「そう言う奴なんだ」
ギルマスの悟った目に凄みを感じる。
結局、今日の収穫はギルマス達にもメアが見れるって事くらいか。
くらいって言ってもそこそこ大きめの収穫かもしれないけどさ。
さて、どうしたモンかな。
依然として、手がかり無し。
「このペンダントについても知らないですか? 大悪魔を封印したとかなんとかなんですけど」
「日向~そこは適当にしちゃダメだよ。これは大悪魔を封印した宝石なのだよ! ドヤぁ! まぁ、その詳細は不明だし、本当かも怪しいけどね」
「ん~ショップは見たか?」
「アクセサリーで探したんですが、似たような物はあっても瓜二つのは無かったですね」
ショップにもないアクセサリー⋯⋯スキルがあるかもしれない。
あのクランで鑑定して貰えば良かったかも。
「一応鑑定してみるか」
そういや、この人も鑑定持ってるな。
尖った感じの鑑定じゃなく、ノーマルの鑑定だ。
これなら、メアの情報を引き出せるんじゃないか?
「⋯⋯なんだこれ」
「どうしましたか?」
西野さんが慌てる。
「モザイク? 鍵? なんも分からん」
「そんな事あるんですか?」
「いや。本来なら、『レベル不足』『プライバシー』か黒線の表記が出るんだよ。モザイクや鍵は初めてだ」
手早く西野さんが調べたが、そのような事例は存在していなかったらしい。
一切の表記がなく、何も知れない鑑定。
やっぱり、メアは⋯⋯。
「と、そろそろ昼になるので帰りますね」
愛梨が外で待っているし、そろそろ戻るべきだ。
「そうだな。急に呼び出して悪かった。少しは爆弾って事を自覚してくれ」
「爆弾って⋯⋯確かに、核爆弾級かも」
日陰さんやべーね。
「あ、気をつけてください」
西野さんから話しかけられた。
「本部からの動きがありました。本部側の人間から接触があるかもしれません」
「分かりました。肝に銘じておきます」
メアと一緒に裏口から外に向かった。
人目に付かない様に移動をしないといけない。むしろ目立ちそうな気もするけど。
「愛梨、おまたせ」
「うん。帰ろっか」
「買い出し頼まれたし、スーパー寄ってこ」
「分かった」
メアが俺達の会話を聞いている。
「夫婦やん」
「メアちゃんは良い子だね」
「ん? そうだな」
ちなみに奥の方に怯えながら、こちらを見ている数人の男には触れなかった。
ナンパしたんだろうな⋯⋯ご愁傷様。
家に帰った。
「ただいまぁー!」
さっさと昼食の準備をするか。
今回は珍しく俺が作る事にした。
いつも世話になっているが、別に出来ない訳では無い。
これでも家庭科は得意な方だった。
別に、メアに良いところを見せたいとか、そんな理由じゃない。
あくまでお礼だ。
オムライスを作ってみた。
「日向料理上手い!」
「そうだろ~」
「相変わらずオムライスだね」
「文句言うな」
ちなみに愛梨が一番早く食べ終わった。
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