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クラスでは日陰の話は少ししか出ていなかった。
まだ、動画が二本しか出てないのが幸をそうしたらしい。
胃が痛まなくて済む。
動画の事も色々と考えないとな。
今日は絡まれた。
そんなこんなで普段の日常を過ごして俺はVランクのダンジョンを近くに見つけたのでそこに向かっている。
Xでアレなら行けるだろ。
「日向くん!」
「なんだよ」
「なんだよ。じゃないよ。手伝うって言ったじゃん」
「別に必要ない」
「モンスターやトラップの知識ないくせに」
べ、別になくても問題ないし。
俺と愛梨はVランクのダンジョンに入った。
「ん~違和感ないのが違和感」
「ほ、本当に素から女性になるんだね」
流石の変貌っぷりに愛梨の笑顔が引きつっていた。
俺もびっくりだよ。
「はぁ。俺が太って無かったらスタイリッシュな体にったのかな?」
「⋯⋯確かに。リアルの私よりも、大きい」
取り敢えず完全にクラスから俺の情報が消えるまで動画を撮るのは止めて、ガチャに集中しよう。
イベントガチャを引きたい。
⋯⋯イベントガチャ、単発千ポイントで連発一万ってノーマルの十倍なんだよな。
「つーか、なんでリイアたん?」
「リアルバレが怖いし、これなら問題ないかなって⋯⋯そもそもVの方をアバターに合わせてるしね」
俺の目の前にはリイアたんが存在していた。緊張してしまう。
少しだけ緩くなった顔立ちだが、髪色などは本来の愛梨のままだった。
武器は俺のよりも高そうだ。つか、全体的な装備が。
「愛梨が探索者しているの知らなかったよ」
興味なかった。
「だろうね。私はただ、剣を磨ければ良いかなって思って始めたんだ。そしたらこんなになっちゃった」
「低ランクに居ても良いの?」
「うん。日向くんの助けになれるなら私は全然良いよ⋯⋯傍に居られるしね」
「最後の所をボソッと話すの止めない? 聞こえない」
「は、速く行くよ!」
行くと言っても、俺と愛梨のペアなら問題なくモンスターは倒せた。愛梨なんて、刀使わずに蹴りで粉砕してたし。
レベルシステムの影響らしい。
ここのダンジョンは獣系のモンスターが多数出現する。
殆どが虎である。凶暴だが、横からの攻撃にめっぽう弱い。
動きを工夫すれば俺一人でも倒せる。
「くっそ。ポイントが溜まりにくい! なんでイベントガチャはあんなにポイントが高いんだ!」
「⋯⋯私、出番なし」
モンスターを倒しながら今後の事を相談しようかな?
なんやかんやで、一番信用出来るのは愛梨だし。
「これからも俺は日陰の活動を続けたいと思うけど、先輩の意見を聞きたいね」
「恥ずかしいから止めて。⋯⋯そうだね。私もそうだけど、やっぱり配信者ってステータスの名前は変えてるよ」
二百万⋯⋯スキルなどの情報を全て改竄するには八億か。
「私はリイア⋯⋯念の為、ダンジョンではそう呼んで」
「今更だな。なら俺⋯⋯いや、私は日陰って呼んでね」
「⋯⋯ふ、二人でいる時は素でも良いんじゃない? 喋り方しか変わってないけど」
「それもそうだな」
「後、現実でもスキルが使える権利システムは買いたいよね」
「そうか?」
攻撃系のスキルとかは使えないが、回復系のスキルや運搬系なら現実世界でも使えるようになる権利がある。
多少の身体強化も使えるんだっけ?
俺の場合は既にガチャが使えてるし、他のスキルは元々俺が持っていた技術がスキルになっただけだろう。
必要性を感じない。
ショップでスキル買えるけど、くっそ高いんだよな。
「日向くんはこれからもモンスターカードを売るんでしょ?」
「当たり前だろ! ガチャ引いて出たヤツが数億だぞ? こんなに稼げるのにやらない訳にはいかない!」
貴方様⋯⋯リイア様に貢ぐために!
でも、この様子だと多少のプレゼントだと喜んでくれないなぁ。
「そうそれ。実際、本当にモンスターカードってレアなんだよ。一級に関してはここ数ヶ月はドロップ報告すら上がってない⋯⋯日本で売った人は見ないけど」
まーあの強さなら自分達で使った方が後々の稼ぎになるよな。
「で、続けているとギルドなどの人達が嗅ぎつけてくる。大型クランは特に戦力強化の為にスカウトに来るでしょう」
クラン、ね。
現実世界のクランは一種の企業だよな。
ランクの高いダンジョンは数日掛けて攻略されるって聞くし。
神々が主催するイベントに勝ち抜く為にも仲間は必要だろう。
「愛梨はクランに入ってないの?」
「うん。クランに入ると、色々と面倒だし、ソロだよ。時々友達とやるくらい? 基本はお義父さんから剣を教わらない日の自主練やバイト感覚かな。⋯⋯稼ぎは現実に持ち込めないけど」
最後の一文が気になったが、聞くことではない。
と、敵モンスターが来たのでサクッと横を取り、切り裂いた。
今のレベルでも一応一撃で倒せるな。角度によるけど。
レベルは12だ。
「それでなんでスキル?」
「結構脱線してた! 現実世界で結局は売るよね?」
「当たり前だろ。わざわざ売る為にオークション主催権利システムを買う気は無い!」
アレがあれば身元バレを起こさずにオークション出来るが、その為に三十億は使いたくない。
つーか、データの権利システムどれも億そこらだから金銭感覚がバグる。
いまさら感が凄く出てくるんだが。
「だよね。そう言うのこそクランがやるもん。知名度ないと出来ないし⋯⋯日陰く⋯⋯さんを続けるならいずれは欲しいかもね。スキルが欲しいのは、アバターの姿で売りたいからだよ」
あーたしかに。
使ってるのは日陰でも、売るのが日向ではダメか。
それだと結局日向にヘイトが向く。
「でも、それで現実もデータも女になったらどうしよう。そもそも【データ転性】なんだから、データ内じゃないと意味が無いんじゃない?」
「あーたしかに。じゃあちまちま売って、一気に売りたいならオークションだね⋯⋯あ、それトラップ」
「え? うわ!」
話に夢中に成り過ぎてトラップにハマった。
今回は好奇心とか無知とかそんな理由ではなく、会話に夢中になっていたからだ。
別に言い訳ではなく、これは事実だ。
故に、俺が無知で探索者として未熟だからトラップに引っかかった訳では無い。これは事実だ。
今回のトラップは天井まで紐に吊るされる感じだった。
「日向くん?」
「⋯⋯」
指がビクともしない。声も出せない。なんこれ?
「あーもしかして麻痺吊るしトラップかも。動けずに吊るされて、エンカウントしたエネミーに殺されるトラップ。このランク帯ならパーティ組む人が多いから、問題ないけどね」
愛梨が切断して、俺を救出してくれる。
だけど、後遺症のごとく少し動けない時間が続く。
「そう言えばパーティ登録してなかった⋯⋯いや、レベルがすごく上がりにくくなっちゃうから止めておこう」
「⋯⋯あ、喋れる。愛梨に助けられるなんて」
「ふふん。少しは役に立つでしょ?」
もしも俺一人なら、今頃どうなっていたか。
モンスター出しておけば良かった。
別にアバターが壊されても問題はなかったけどね。
でも、純粋に嬉しかったのでお礼を言っておく。
「あんがと」
結局、九時までぶっ続けでダンジョンに潜ったが連発分は貯まらなかった。
ランクが上がるとダンジョンは広くなるらしく、攻略にも時間がかかる。
愛梨が倒してもポイントは入らなかったので、愛梨は本当に見ているのと、トラップ救出をしてくれた。
言わば助っ人だ。
「ただいま」
そんな訳で俺は家に帰った。
ちなみに、日陰の動画も用意した。
理由としては三級でも売るのはとても珍しい事であり、オークションではなく、安くなるギルドに売ったのが悪かった。
それにより日向がギルドの調査指定人物に成ると言われ、日陰を大っぴらにしてそちらに注目を向ける事にしたいらしい。
日向に探偵的調査されて、ダンジョンまで追いかけられて、アバターを見られたら多分、終わりだ。
愛梨の提案に俺は乗った。
もしも俺のところに誰かが凸って、PVPでも仕掛けられたら俺の正体がバレる。
⋯⋯身を隠したり、声を変える用の装備は必要か。金がない!
おかしい。一億と言う大金を手に入れたのに装備が買えない金欠状態になってる。
「あらあら。二人で遅くまでどこに行ってたの?」
「母さんが考えている事は何も無いよ」
「ただいまです。お義母さん」
ただいまって、一応ここは愛梨の家では無いんだけどなぁ。
お、この匂いは唐揚げだ。
いずれ、データの事を両親にも話さないとな。
⋯⋯あれ? そうなると紐ずる式に日陰の存在がバレるよな?
女性口調に気を使って、女性になりきろうとしている俺の姿が家族にバレると?
ごめん、父母よ、俺はこの秘密を多分、二人に打ち明ける事は無いだろう。
ちなみに投稿した動画は純粋な『Xランク』攻略動画だ。
モンスターの力は借りてない。
ランクを偽るのは、初心者にしてはVランクダンジョンに行くのが早すぎるからだそうだ。必要かは不明。
モンスター頼りでも問題ないのだろうが、そんな事をやればマンネリ化する恐れがある。
そして、そうなると他のモンスターを使うので何枚も持っている事がバレる。
日陰に注目を集めるのは良いが、集め過ぎるのも良くないらしい。
良く分からないので、ここは全部愛梨に相談しながらやろう。
まぁ、ただ女がトラップに引っかかりながら、黒いローブで姿を見えなくした『助手さん』に助けて貰い、普通にダンジョンを攻略するありきたりな動画になったけど。
つまり、絶対にバズらない。
日陰に対しての興味本位で見に来る人は多いだろうけどね。
さて、寝よ。
しかし、後に俺は気づく。
賢そうに感じた愛梨でも抜けている部分があると。
まだ、動画が二本しか出てないのが幸をそうしたらしい。
胃が痛まなくて済む。
動画の事も色々と考えないとな。
今日は絡まれた。
そんなこんなで普段の日常を過ごして俺はVランクのダンジョンを近くに見つけたのでそこに向かっている。
Xでアレなら行けるだろ。
「日向くん!」
「なんだよ」
「なんだよ。じゃないよ。手伝うって言ったじゃん」
「別に必要ない」
「モンスターやトラップの知識ないくせに」
べ、別になくても問題ないし。
俺と愛梨はVランクのダンジョンに入った。
「ん~違和感ないのが違和感」
「ほ、本当に素から女性になるんだね」
流石の変貌っぷりに愛梨の笑顔が引きつっていた。
俺もびっくりだよ。
「はぁ。俺が太って無かったらスタイリッシュな体にったのかな?」
「⋯⋯確かに。リアルの私よりも、大きい」
取り敢えず完全にクラスから俺の情報が消えるまで動画を撮るのは止めて、ガチャに集中しよう。
イベントガチャを引きたい。
⋯⋯イベントガチャ、単発千ポイントで連発一万ってノーマルの十倍なんだよな。
「つーか、なんでリイアたん?」
「リアルバレが怖いし、これなら問題ないかなって⋯⋯そもそもVの方をアバターに合わせてるしね」
俺の目の前にはリイアたんが存在していた。緊張してしまう。
少しだけ緩くなった顔立ちだが、髪色などは本来の愛梨のままだった。
武器は俺のよりも高そうだ。つか、全体的な装備が。
「愛梨が探索者しているの知らなかったよ」
興味なかった。
「だろうね。私はただ、剣を磨ければ良いかなって思って始めたんだ。そしたらこんなになっちゃった」
「低ランクに居ても良いの?」
「うん。日向くんの助けになれるなら私は全然良いよ⋯⋯傍に居られるしね」
「最後の所をボソッと話すの止めない? 聞こえない」
「は、速く行くよ!」
行くと言っても、俺と愛梨のペアなら問題なくモンスターは倒せた。愛梨なんて、刀使わずに蹴りで粉砕してたし。
レベルシステムの影響らしい。
ここのダンジョンは獣系のモンスターが多数出現する。
殆どが虎である。凶暴だが、横からの攻撃にめっぽう弱い。
動きを工夫すれば俺一人でも倒せる。
「くっそ。ポイントが溜まりにくい! なんでイベントガチャはあんなにポイントが高いんだ!」
「⋯⋯私、出番なし」
モンスターを倒しながら今後の事を相談しようかな?
なんやかんやで、一番信用出来るのは愛梨だし。
「これからも俺は日陰の活動を続けたいと思うけど、先輩の意見を聞きたいね」
「恥ずかしいから止めて。⋯⋯そうだね。私もそうだけど、やっぱり配信者ってステータスの名前は変えてるよ」
二百万⋯⋯スキルなどの情報を全て改竄するには八億か。
「私はリイア⋯⋯念の為、ダンジョンではそう呼んで」
「今更だな。なら俺⋯⋯いや、私は日陰って呼んでね」
「⋯⋯ふ、二人でいる時は素でも良いんじゃない? 喋り方しか変わってないけど」
「それもそうだな」
「後、現実でもスキルが使える権利システムは買いたいよね」
「そうか?」
攻撃系のスキルとかは使えないが、回復系のスキルや運搬系なら現実世界でも使えるようになる権利がある。
多少の身体強化も使えるんだっけ?
俺の場合は既にガチャが使えてるし、他のスキルは元々俺が持っていた技術がスキルになっただけだろう。
必要性を感じない。
ショップでスキル買えるけど、くっそ高いんだよな。
「日向くんはこれからもモンスターカードを売るんでしょ?」
「当たり前だろ! ガチャ引いて出たヤツが数億だぞ? こんなに稼げるのにやらない訳にはいかない!」
貴方様⋯⋯リイア様に貢ぐために!
でも、この様子だと多少のプレゼントだと喜んでくれないなぁ。
「そうそれ。実際、本当にモンスターカードってレアなんだよ。一級に関してはここ数ヶ月はドロップ報告すら上がってない⋯⋯日本で売った人は見ないけど」
まーあの強さなら自分達で使った方が後々の稼ぎになるよな。
「で、続けているとギルドなどの人達が嗅ぎつけてくる。大型クランは特に戦力強化の為にスカウトに来るでしょう」
クラン、ね。
現実世界のクランは一種の企業だよな。
ランクの高いダンジョンは数日掛けて攻略されるって聞くし。
神々が主催するイベントに勝ち抜く為にも仲間は必要だろう。
「愛梨はクランに入ってないの?」
「うん。クランに入ると、色々と面倒だし、ソロだよ。時々友達とやるくらい? 基本はお義父さんから剣を教わらない日の自主練やバイト感覚かな。⋯⋯稼ぎは現実に持ち込めないけど」
最後の一文が気になったが、聞くことではない。
と、敵モンスターが来たのでサクッと横を取り、切り裂いた。
今のレベルでも一応一撃で倒せるな。角度によるけど。
レベルは12だ。
「それでなんでスキル?」
「結構脱線してた! 現実世界で結局は売るよね?」
「当たり前だろ。わざわざ売る為にオークション主催権利システムを買う気は無い!」
アレがあれば身元バレを起こさずにオークション出来るが、その為に三十億は使いたくない。
つーか、データの権利システムどれも億そこらだから金銭感覚がバグる。
いまさら感が凄く出てくるんだが。
「だよね。そう言うのこそクランがやるもん。知名度ないと出来ないし⋯⋯日陰く⋯⋯さんを続けるならいずれは欲しいかもね。スキルが欲しいのは、アバターの姿で売りたいからだよ」
あーたしかに。
使ってるのは日陰でも、売るのが日向ではダメか。
それだと結局日向にヘイトが向く。
「でも、それで現実もデータも女になったらどうしよう。そもそも【データ転性】なんだから、データ内じゃないと意味が無いんじゃない?」
「あーたしかに。じゃあちまちま売って、一気に売りたいならオークションだね⋯⋯あ、それトラップ」
「え? うわ!」
話に夢中に成り過ぎてトラップにハマった。
今回は好奇心とか無知とかそんな理由ではなく、会話に夢中になっていたからだ。
別に言い訳ではなく、これは事実だ。
故に、俺が無知で探索者として未熟だからトラップに引っかかった訳では無い。これは事実だ。
今回のトラップは天井まで紐に吊るされる感じだった。
「日向くん?」
「⋯⋯」
指がビクともしない。声も出せない。なんこれ?
「あーもしかして麻痺吊るしトラップかも。動けずに吊るされて、エンカウントしたエネミーに殺されるトラップ。このランク帯ならパーティ組む人が多いから、問題ないけどね」
愛梨が切断して、俺を救出してくれる。
だけど、後遺症のごとく少し動けない時間が続く。
「そう言えばパーティ登録してなかった⋯⋯いや、レベルがすごく上がりにくくなっちゃうから止めておこう」
「⋯⋯あ、喋れる。愛梨に助けられるなんて」
「ふふん。少しは役に立つでしょ?」
もしも俺一人なら、今頃どうなっていたか。
モンスター出しておけば良かった。
別にアバターが壊されても問題はなかったけどね。
でも、純粋に嬉しかったのでお礼を言っておく。
「あんがと」
結局、九時までぶっ続けでダンジョンに潜ったが連発分は貯まらなかった。
ランクが上がるとダンジョンは広くなるらしく、攻略にも時間がかかる。
愛梨が倒してもポイントは入らなかったので、愛梨は本当に見ているのと、トラップ救出をしてくれた。
言わば助っ人だ。
「ただいま」
そんな訳で俺は家に帰った。
ちなみに、日陰の動画も用意した。
理由としては三級でも売るのはとても珍しい事であり、オークションではなく、安くなるギルドに売ったのが悪かった。
それにより日向がギルドの調査指定人物に成ると言われ、日陰を大っぴらにしてそちらに注目を向ける事にしたいらしい。
日向に探偵的調査されて、ダンジョンまで追いかけられて、アバターを見られたら多分、終わりだ。
愛梨の提案に俺は乗った。
もしも俺のところに誰かが凸って、PVPでも仕掛けられたら俺の正体がバレる。
⋯⋯身を隠したり、声を変える用の装備は必要か。金がない!
おかしい。一億と言う大金を手に入れたのに装備が買えない金欠状態になってる。
「あらあら。二人で遅くまでどこに行ってたの?」
「母さんが考えている事は何も無いよ」
「ただいまです。お義母さん」
ただいまって、一応ここは愛梨の家では無いんだけどなぁ。
お、この匂いは唐揚げだ。
いずれ、データの事を両親にも話さないとな。
⋯⋯あれ? そうなると紐ずる式に日陰の存在がバレるよな?
女性口調に気を使って、女性になりきろうとしている俺の姿が家族にバレると?
ごめん、父母よ、俺はこの秘密を多分、二人に打ち明ける事は無いだろう。
ちなみに投稿した動画は純粋な『Xランク』攻略動画だ。
モンスターの力は借りてない。
ランクを偽るのは、初心者にしてはVランクダンジョンに行くのが早すぎるからだそうだ。必要かは不明。
モンスター頼りでも問題ないのだろうが、そんな事をやればマンネリ化する恐れがある。
そして、そうなると他のモンスターを使うので何枚も持っている事がバレる。
日陰に注目を集めるのは良いが、集め過ぎるのも良くないらしい。
良く分からないので、ここは全部愛梨に相談しながらやろう。
まぁ、ただ女がトラップに引っかかりながら、黒いローブで姿を見えなくした『助手さん』に助けて貰い、普通にダンジョンを攻略するありきたりな動画になったけど。
つまり、絶対にバズらない。
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しかし、後に俺は気づく。
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