6 / 179
物理系魔法少女、配信やってみる
しおりを挟む
おはようございます。
まずは適当に菓子パンを食べまして、ギルドに向かう。
「結構来てた」
メッセージにより、紗奈ちゃんからおはようメッセージといってきますメッセージ、他にはちゃんと見てる? ちゃんと起きてる? などのメッセージが。
その数合計で62個にも及んでいた。
「き、今日はギルドに行くの止めようかな⋯⋯」
いや、貯金もいずれは尽きてしまうので何かしらしないといけない。
バイト面接でも探そうかな?
そう考えながらギルドの自動ドアを通る。
「スカスカ」
平日だしこんなもんかな?
俺は紗奈ちゃんの受付を探して、その場所に向かった。
「いらっしゃい、星夜さん」
「敬語忘れてますよ神楽さん」
紗奈ちゃんニコニコ、俺もニコニコ、内心バクバク。
笑顔の裏に絶対に鬼が居るよこの子。
めっちゃ怒ってるって分かるもん。
「なんで私に返信してくれなかったんですか?」
「寝てました」
久々にアラーム無しでぐっすり寝れたけど、腰が少しだけ痛い。良い布団などが欲しい。
生活環境の改善が当面の目標だな。
「まぁ今日は許してあげる」
「今日は、許してくれてありがとうございます。明日も期待してます」
「⋯⋯敬語」
そりゃあ今は仕事中ですからね。互いにと言いたいところだけど。
⋯⋯ステータスカード貰ってないから俺は仕事中では無いか。
「探索者ナンバーと名前を打ち込んでください」
探索者ナンバーはステータスカードを登録した際に渡される番号である。
スマホのメモ機能にしっかりと残しているので、打ち込んで名前を打ち込む。
すると、受付の裏で機械が動く音がした。
「ステータスカードです。お間違いないですか?」
「あ、はい間違いないです」
「それでは今日探索するご予定のダンジョンを教えてください」
昨日は初心者用のダンジョンに行ったけど、ぶっちゃけ余裕だった。
低難易度には変わりないけど、一段階上のダンジョンにしてみよう。
「えっと、フォレストで」
「かしこまりました。⋯⋯って、なんですかこのステータス!」
「え、何か変ですか?」
「変って言うか、凄いんですよ。ステータス評価にSが三つもあるって⋯⋯これ初期ですよね?」
「はい」
「えぐいくらいの才能ですよ。それに魔法攻撃力上昇のスキルレベルが20って、下級魔法のファイヤーボール一つで中級の魔物を焼き尽くせますよ」
中級の魔物の強さが分からないので、分からないです。
「一体どんな魔法が使えるんですか? ⋯⋯あ」
そこで見てしまったのだろう。
魔力FFFを。
「えっとまぁ」
「⋯⋯ふ、不思議な事もあるんですね。初期スキルは才能の現れとも言われているほどなんですけど、⋯⋯げ、元気出して」
そんなに落ち込んでいる風に見える?
落ち込んでるけどさ。
魔法少女については何も触れられなかった。
俺の心境を察してくれたのかな?
その優しさが心に染みるぜ。
「でも、昨日はそんなに驚かれなかったけどな⋯⋯」
「あぁ、あの先輩は仕事がてき⋯⋯同僚を悪く言うのは良くないね。なんでもない。頑張って、絶対に、ちゃんと帰って来てね」
うん。
って、まだやる事が残ってるわ。
「「あの!」」
「「あ、そっちから」」
「「めっちゃハモるな」」
⋯⋯沈黙。
「えっと、私から。これをどうぞ」
四角い包みを渡される。
これはまさか!
「賄賂?」
「弁当です。頑張ってね」
弁当を用意してくれていたのか⋯⋯なんて優しい子なんだろう。
うーん手に持っていたら大丈夫かな?
つーか、昼もぶっ通しでダンジョンに潜る事が確定したんだけど。
「あ、まずはありがとうございます。それと俺、配信者やってみたいんですけど」
「意外ですね。問題ないですよ。頑張ってください。登録するので、教えてね」
絶対に嫌です。
ところどころ敬語が無くなっている様に感じたけど、最後は仕事よりも私情を優先している気がした。
元気を貰ってしまったので、頑張りますか。
「ここがフォレストダンジョン⋯⋯本当に森の中って感じだ」
強制魔法少女、これは解除できないようだ。
さて、配信するにしてもまずはチャンネル名とかだな。
「ん~魔法少女アカツキ。カッコイイし良いね」
元々この銀髪ロングヘアーモデル体型クール系美女モードはプライベート用にしようと思っていた。
なぜなら自分の性癖全開だから。
服装はメイド服が好きなんだけど、それは俺の心が許さないので動きやすい服装にしている。アサシン的な?
んで、配信者として使う魔法少女の見た目は唐紅のロングヘアー。
結ばないのを信条しており、これだけは譲れん。
スタイルはまぁ、信者を増やすためにも良くしておくか。
胸を大きくし過ぎると動きに支障が出るので程々に、服装は魔法少女らしいのにしよう。
物理で戦うしかないので、熱血系の女の子って設定だ。
「やってて恥ずかしくなって来た。レッドからブルーにしようかな?」
知力Aだし。
だけど『魔法少女アカツキ』と言う名前がすんなり出て来たし、このまま行くか。
気に入らなかったら変えよう。
「えっと、チャンネル設定とキャラデザは決まった。次は撮影か。配信サイトから直接撮影するのかな?」
その辺何も調べてない俺である。
「うっしこれでおけ。でも、スマホ片手って本当に難しいな」
ステッキがドローンで使えたらな⋯⋯おぉ、なんかできた。
これは良いのか?
スマホをセッティングして、飛ばす。
「戻ってこないよね?」
一定距離ならドローンを飛ばしたままできるらしいが、その代わりステッキが使えない。
今後金が増えたら、撮影機材を買えば良いだろう。
ま、配信を続けるならなの話だけどね。
まずは適当に菓子パンを食べまして、ギルドに向かう。
「結構来てた」
メッセージにより、紗奈ちゃんからおはようメッセージといってきますメッセージ、他にはちゃんと見てる? ちゃんと起きてる? などのメッセージが。
その数合計で62個にも及んでいた。
「き、今日はギルドに行くの止めようかな⋯⋯」
いや、貯金もいずれは尽きてしまうので何かしらしないといけない。
バイト面接でも探そうかな?
そう考えながらギルドの自動ドアを通る。
「スカスカ」
平日だしこんなもんかな?
俺は紗奈ちゃんの受付を探して、その場所に向かった。
「いらっしゃい、星夜さん」
「敬語忘れてますよ神楽さん」
紗奈ちゃんニコニコ、俺もニコニコ、内心バクバク。
笑顔の裏に絶対に鬼が居るよこの子。
めっちゃ怒ってるって分かるもん。
「なんで私に返信してくれなかったんですか?」
「寝てました」
久々にアラーム無しでぐっすり寝れたけど、腰が少しだけ痛い。良い布団などが欲しい。
生活環境の改善が当面の目標だな。
「まぁ今日は許してあげる」
「今日は、許してくれてありがとうございます。明日も期待してます」
「⋯⋯敬語」
そりゃあ今は仕事中ですからね。互いにと言いたいところだけど。
⋯⋯ステータスカード貰ってないから俺は仕事中では無いか。
「探索者ナンバーと名前を打ち込んでください」
探索者ナンバーはステータスカードを登録した際に渡される番号である。
スマホのメモ機能にしっかりと残しているので、打ち込んで名前を打ち込む。
すると、受付の裏で機械が動く音がした。
「ステータスカードです。お間違いないですか?」
「あ、はい間違いないです」
「それでは今日探索するご予定のダンジョンを教えてください」
昨日は初心者用のダンジョンに行ったけど、ぶっちゃけ余裕だった。
低難易度には変わりないけど、一段階上のダンジョンにしてみよう。
「えっと、フォレストで」
「かしこまりました。⋯⋯って、なんですかこのステータス!」
「え、何か変ですか?」
「変って言うか、凄いんですよ。ステータス評価にSが三つもあるって⋯⋯これ初期ですよね?」
「はい」
「えぐいくらいの才能ですよ。それに魔法攻撃力上昇のスキルレベルが20って、下級魔法のファイヤーボール一つで中級の魔物を焼き尽くせますよ」
中級の魔物の強さが分からないので、分からないです。
「一体どんな魔法が使えるんですか? ⋯⋯あ」
そこで見てしまったのだろう。
魔力FFFを。
「えっとまぁ」
「⋯⋯ふ、不思議な事もあるんですね。初期スキルは才能の現れとも言われているほどなんですけど、⋯⋯げ、元気出して」
そんなに落ち込んでいる風に見える?
落ち込んでるけどさ。
魔法少女については何も触れられなかった。
俺の心境を察してくれたのかな?
その優しさが心に染みるぜ。
「でも、昨日はそんなに驚かれなかったけどな⋯⋯」
「あぁ、あの先輩は仕事がてき⋯⋯同僚を悪く言うのは良くないね。なんでもない。頑張って、絶対に、ちゃんと帰って来てね」
うん。
って、まだやる事が残ってるわ。
「「あの!」」
「「あ、そっちから」」
「「めっちゃハモるな」」
⋯⋯沈黙。
「えっと、私から。これをどうぞ」
四角い包みを渡される。
これはまさか!
「賄賂?」
「弁当です。頑張ってね」
弁当を用意してくれていたのか⋯⋯なんて優しい子なんだろう。
うーん手に持っていたら大丈夫かな?
つーか、昼もぶっ通しでダンジョンに潜る事が確定したんだけど。
「あ、まずはありがとうございます。それと俺、配信者やってみたいんですけど」
「意外ですね。問題ないですよ。頑張ってください。登録するので、教えてね」
絶対に嫌です。
ところどころ敬語が無くなっている様に感じたけど、最後は仕事よりも私情を優先している気がした。
元気を貰ってしまったので、頑張りますか。
「ここがフォレストダンジョン⋯⋯本当に森の中って感じだ」
強制魔法少女、これは解除できないようだ。
さて、配信するにしてもまずはチャンネル名とかだな。
「ん~魔法少女アカツキ。カッコイイし良いね」
元々この銀髪ロングヘアーモデル体型クール系美女モードはプライベート用にしようと思っていた。
なぜなら自分の性癖全開だから。
服装はメイド服が好きなんだけど、それは俺の心が許さないので動きやすい服装にしている。アサシン的な?
んで、配信者として使う魔法少女の見た目は唐紅のロングヘアー。
結ばないのを信条しており、これだけは譲れん。
スタイルはまぁ、信者を増やすためにも良くしておくか。
胸を大きくし過ぎると動きに支障が出るので程々に、服装は魔法少女らしいのにしよう。
物理で戦うしかないので、熱血系の女の子って設定だ。
「やってて恥ずかしくなって来た。レッドからブルーにしようかな?」
知力Aだし。
だけど『魔法少女アカツキ』と言う名前がすんなり出て来たし、このまま行くか。
気に入らなかったら変えよう。
「えっと、チャンネル設定とキャラデザは決まった。次は撮影か。配信サイトから直接撮影するのかな?」
その辺何も調べてない俺である。
「うっしこれでおけ。でも、スマホ片手って本当に難しいな」
ステッキがドローンで使えたらな⋯⋯おぉ、なんかできた。
これは良いのか?
スマホをセッティングして、飛ばす。
「戻ってこないよね?」
一定距離ならドローンを飛ばしたままできるらしいが、その代わりステッキが使えない。
今後金が増えたら、撮影機材を買えば良いだろう。
ま、配信を続けるならなの話だけどね。
0
あなたにおすすめの小説
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる