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物理系魔法少女、過去最高のダメージ
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「おらっ!」
スケルトンに寄生されたオーガの攻撃力は本来のオーガよりも強い。
やはり骨が硬くなっているのだろうか?
「オラッ! 邪魔じゃ! 落ちろ~死ねッ!」
『注意、魔法少女です』
『お口が悪いようですなぁ』
『あと少しで心臓なのに』
『やっぱワンパンじゃ沈まないな』
『ワンパンじゃダメならツーパンだな』
『倒せるまで殴ればワンパンだよ』
『ワンパターンパンチ、略してワンパン』
『なるほど理解』
『やばい。早く何とかしないと(視聴者を)』
数が多いオーガをあしらいながら魔法を避ける。
「うぷっ」
頭を鷲掴みにされて、がしゃどくろの身体に向かって強く落とされる。
脳を揺らす激しい衝撃⋯⋯頭が痛い。
「離せよ⋯⋯」
掴まれているオーガの腕を両手で挟んで、力を込める。
バキバキと言う骨が折れる音と共に腕が潰れる。
「オラッ!」
胴体を蹴ると腕が完全にちぎれた。
強く踏み込んで懐に潜り込んで、オーガの身体を蹴り飛ばす。
「邪魔だ!」
オーガを強く殴り飛ばして、他のオーガ達と一緒に落下させる。
心臓は大量の骨に囲まれて守らている。
「あそこに近づけば、なんとかなるかもしれないのに⋯⋯邪魔すんなああああ!」
数体のオーガが俺に突進して身体をがっしりと抑えて来る。
「邪魔だ」
強く殴って頭を破壊して行くが、それでも俺の動きを止めようとする奴らの数が減る事はなかった。
「うぐっ」
頭に鈍い痛みが広がる。何かしらの硬い物で殴られたのだろう。
頭からじんわりとした何かが流れ落ちる。
「はぁ、はぁ。ざけんなよ」
オーガが群がって、全員で落として来ようとする。
がしゃどくろの骨の隙間から落とされそうになる。
「こんなんで、俺が落ちるか!」
寄生された低脳のオーガに、この俺が落とされる訳がないだろ。
俺の身体が小さくなる。
「ロリアカツキちゃん、参上!」
『来たああああ!』
『ロリ化した』
『そりゃあ小さくなったら抜け出すわな』
オーガの身体をよじ登り、俺はさらに心臓に向かって接近していく。
目の前に魔法陣が現れる。
「消えろ!」
魔法陣を殴ると砕けて消える。
新たなオーガが召喚される前に俺は心臓に一気に近づいた。
アバラ骨から飛び降りて、心臓だと思われる場所に着地した。
コンコンと叩くと、良い音が返って来る。
「そんじゃ、一発目!」
拳で殴ったが、特に変化は無い。あるとしたら手が痛いくらいか。
「ステッキのバットなら!」
カンっと跳ね返る。
「ん~」
まじやばくね?
何がやばいかと具体的に言うと、本気で殴ったにもかかわらず凹みすら無い事だろう。
がしゃどくろを俺が倒すなら弱点であるコアをぶん殴るしかない。
しかしながら、そのコアを守る骨ちゃんが俺の攻撃力を上回る防御力をしているのだ。
「ふっ、こんな事もあろうかと俺は準備をしていたのだよ」
本当はもっと上質な物を買いたかったが、そこまでの準備はできなかった。
一つだけレベルの高いダンジョンに行くので用意していた⋯⋯まさか本当に使う事になろうとは。
「アンデッド特攻のあるナイフ」
『しょぼっ』
『キメ顔してると思ったらナイフ?』
『五十万のナイフやん』
俺からしてみたら大金を叩いて購入したナイフである。
コイツを買う金で高級焼肉店に何回行けた事か⋯⋯その想いを込めてコイツを使う。
だけど使うなら一番効果的なタイミングが良いよな。
「まずはこれだな」
回復薬を取り出し、蓋を外してぶっかける。
焼けるような溶けるような音を出しながら、骨がドロドロになっていく。
そこに拳を打ちつければ、ヒビが入る。
「なるほど⋯⋯回復薬を使えば骨が少し脆くなるのか。だった後は繰り返し⋯⋯やべ」
俺の上空に大きな魔法陣が出現し、そこから巨大な骨の手が出て来た。
回避が間に合わず掴み上げられ、魔法陣を通過する。
「ここは⋯⋯」
地面か?
あの魔法陣はゲートのようなモノか。
がしゃどくろの手に掴み上げられたんだ。結構やばいな。
「クソっ」
ロリ化した状態から戻してなかったのが仇となったか。
今後はロリ化も段階的にやるべきだろうか? 最小サイズだから抜け出せん。
一旦大きくなってから、小さくなる方法はどうだろうか?
⋯⋯ダメだ。大きくなれない。
「おぉ、高い」
つーかドローンカメラが消えた。しかたないか。
振り上げられたので、がしゃどくろの全体像が見れる。
加速する身体。
「まずいな」
地面に向かって思いっきり投げれた。超高速だ。
「らっ!」
拳を地面に当たる直前で振るう事で、衝撃波を使って少しでも身体にかかるダメージを軽減する。軽減しただけ。
「おい待て、追い討ちは酷いだろ!」
がしゃどくろの拳が俺に向かって落ちる。
「うぐっ」
全身を潰さん重量感。
地面を突き進む。
「止まっ⋯⋯」
息が、できない。
そりゃあそうか。地面に埋められてがしゃどくろの拳で蓋がされている。
空気の入れ替えがなければ当然、こんなところに酸素なんてのはない。
このまま行けば俺は窒息死だ。
⋯⋯そんなん誰が許すか。
身体全体が軋む。だけど右手は左手は右足は左足は動くんだ。
相手には無い脳みそも動くんだ。
だったらまだ舞える、まだ戦える。
こんなんで魔法少女アカツキが終わるか、俺が死ぬもんか。
紗奈ちゃんのところに、帰るんだ。
スケルトンに寄生されたオーガの攻撃力は本来のオーガよりも強い。
やはり骨が硬くなっているのだろうか?
「オラッ! 邪魔じゃ! 落ちろ~死ねッ!」
『注意、魔法少女です』
『お口が悪いようですなぁ』
『あと少しで心臓なのに』
『やっぱワンパンじゃ沈まないな』
『ワンパンじゃダメならツーパンだな』
『倒せるまで殴ればワンパンだよ』
『ワンパターンパンチ、略してワンパン』
『なるほど理解』
『やばい。早く何とかしないと(視聴者を)』
数が多いオーガをあしらいながら魔法を避ける。
「うぷっ」
頭を鷲掴みにされて、がしゃどくろの身体に向かって強く落とされる。
脳を揺らす激しい衝撃⋯⋯頭が痛い。
「離せよ⋯⋯」
掴まれているオーガの腕を両手で挟んで、力を込める。
バキバキと言う骨が折れる音と共に腕が潰れる。
「オラッ!」
胴体を蹴ると腕が完全にちぎれた。
強く踏み込んで懐に潜り込んで、オーガの身体を蹴り飛ばす。
「邪魔だ!」
オーガを強く殴り飛ばして、他のオーガ達と一緒に落下させる。
心臓は大量の骨に囲まれて守らている。
「あそこに近づけば、なんとかなるかもしれないのに⋯⋯邪魔すんなああああ!」
数体のオーガが俺に突進して身体をがっしりと抑えて来る。
「邪魔だ」
強く殴って頭を破壊して行くが、それでも俺の動きを止めようとする奴らの数が減る事はなかった。
「うぐっ」
頭に鈍い痛みが広がる。何かしらの硬い物で殴られたのだろう。
頭からじんわりとした何かが流れ落ちる。
「はぁ、はぁ。ざけんなよ」
オーガが群がって、全員で落として来ようとする。
がしゃどくろの骨の隙間から落とされそうになる。
「こんなんで、俺が落ちるか!」
寄生された低脳のオーガに、この俺が落とされる訳がないだろ。
俺の身体が小さくなる。
「ロリアカツキちゃん、参上!」
『来たああああ!』
『ロリ化した』
『そりゃあ小さくなったら抜け出すわな』
オーガの身体をよじ登り、俺はさらに心臓に向かって接近していく。
目の前に魔法陣が現れる。
「消えろ!」
魔法陣を殴ると砕けて消える。
新たなオーガが召喚される前に俺は心臓に一気に近づいた。
アバラ骨から飛び降りて、心臓だと思われる場所に着地した。
コンコンと叩くと、良い音が返って来る。
「そんじゃ、一発目!」
拳で殴ったが、特に変化は無い。あるとしたら手が痛いくらいか。
「ステッキのバットなら!」
カンっと跳ね返る。
「ん~」
まじやばくね?
何がやばいかと具体的に言うと、本気で殴ったにもかかわらず凹みすら無い事だろう。
がしゃどくろを俺が倒すなら弱点であるコアをぶん殴るしかない。
しかしながら、そのコアを守る骨ちゃんが俺の攻撃力を上回る防御力をしているのだ。
「ふっ、こんな事もあろうかと俺は準備をしていたのだよ」
本当はもっと上質な物を買いたかったが、そこまでの準備はできなかった。
一つだけレベルの高いダンジョンに行くので用意していた⋯⋯まさか本当に使う事になろうとは。
「アンデッド特攻のあるナイフ」
『しょぼっ』
『キメ顔してると思ったらナイフ?』
『五十万のナイフやん』
俺からしてみたら大金を叩いて購入したナイフである。
コイツを買う金で高級焼肉店に何回行けた事か⋯⋯その想いを込めてコイツを使う。
だけど使うなら一番効果的なタイミングが良いよな。
「まずはこれだな」
回復薬を取り出し、蓋を外してぶっかける。
焼けるような溶けるような音を出しながら、骨がドロドロになっていく。
そこに拳を打ちつければ、ヒビが入る。
「なるほど⋯⋯回復薬を使えば骨が少し脆くなるのか。だった後は繰り返し⋯⋯やべ」
俺の上空に大きな魔法陣が出現し、そこから巨大な骨の手が出て来た。
回避が間に合わず掴み上げられ、魔法陣を通過する。
「ここは⋯⋯」
地面か?
あの魔法陣はゲートのようなモノか。
がしゃどくろの手に掴み上げられたんだ。結構やばいな。
「クソっ」
ロリ化した状態から戻してなかったのが仇となったか。
今後はロリ化も段階的にやるべきだろうか? 最小サイズだから抜け出せん。
一旦大きくなってから、小さくなる方法はどうだろうか?
⋯⋯ダメだ。大きくなれない。
「おぉ、高い」
つーかドローンカメラが消えた。しかたないか。
振り上げられたので、がしゃどくろの全体像が見れる。
加速する身体。
「まずいな」
地面に向かって思いっきり投げれた。超高速だ。
「らっ!」
拳を地面に当たる直前で振るう事で、衝撃波を使って少しでも身体にかかるダメージを軽減する。軽減しただけ。
「おい待て、追い討ちは酷いだろ!」
がしゃどくろの拳が俺に向かって落ちる。
「うぐっ」
全身を潰さん重量感。
地面を突き進む。
「止まっ⋯⋯」
息が、できない。
そりゃあそうか。地面に埋められてがしゃどくろの拳で蓋がされている。
空気の入れ替えがなければ当然、こんなところに酸素なんてのはない。
このまま行けば俺は窒息死だ。
⋯⋯そんなん誰が許すか。
身体全体が軋む。だけど右手は左手は右足は左足は動くんだ。
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紗奈ちゃんのところに、帰るんだ。
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