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一章 同格の管理者
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生後3ヶ月、雨宮天音こと俺は迷宮管理者の資格と力を得た。
同時にアビリティ『スペルカードマスタリー』を手にした。
赤ちゃんである俺は力が制御出来ず、己のダンジョンを生成し、そこに入ってしまった。
両親が目を離した一瞬の出来事。
そして、俺の前に現れた黒髪の幼女はこう名乗った。
「私は秋と申します。迷宮管理者のサポータでございます。今後とも、よろしくお願いします。マイマスター」
それが、俺と秋との最初の出会い。
それから紆余曲折を得て17年との月日が経った。
昔の事はあんまり覚えてない俺である。
『世界最高難易度のダンジョンに挑もうとする挑戦者がまた現れました』
『今度は2層に行けるんでしょうか?』
高校に行く準備をして、俺は朝食を食べている。
「兄貴~」
「なんだね亜久」
俺の妹が何かを話して来た。
「コーヒー牛乳取ってー」
「自分で取れ!」
数分後、俺は高校へと行き、さらに数十分後に到着する。
「天音おっはー」
「ああ。千秋おはよ」
千秋は俺の幼馴染で昔ながらの腐れ縁であり、親友と呼んでも差し支えない女の子だ。
金髪でギャルっぽいのが偶に傷だと思っている。
「今日のニュース見た! ねぇ見た!」
「あぁ。また攻略組が出来たらしたな」
「そうなんだよ!」
もう何百年も前か、このように迷宮が出来るように成ったのは。
神『ゼウス』が地球温暖化がやばいと言って来て、応急措置とやらでダンジョンを作ったのは。
そして、ダンジョンには無人ダンジョンと管理ダンジョンの2種類がある。
無人ダンジョンは成長もしないダンジョン内に生息するモンスターを狩るだけの場所。
管理ダンジョンは迷宮管理者と呼ばれる人達が管理し、ドンドン成長して行くダンジョンだ。
資源も豊富で、管理者は国に管理者としての力を明かす事でダンジョンを生成させる場所を貰える。
そこで取れる資源などは全て管理者が総管理出来るので、その資源の一部を国に渡す事が義務付けられる。
ま、国に仕えるので安定した生活は約束される。
逆に管理者なのにそれを国に報告しないのは危険視され、罪に問われる。
ダンジョンを勝手に生成し、様々な被害を生んだのもまた事実なのだ。
「千秋ってほんとアドベンチャーラー好きだよな」
「だってカッコイイんだもん! モンスターをこう! ざしゅ! って倒すの」
「斬撃限定かよ」
「天音はアドベンチャーラーに成らないの? アビリティ保有者でしょ?」
アビリティ、ゼウスがダンジョンと共に人類に授けた超能力。
俺も超能力を使えるが、その性能を明かした人はいない。
持っている事は言っただけだ。
理由があり、それは能力者の体は能力に耐えれるようになり、モンスターと戦える体になるのだ。
本来の人間では到達出来ない領域に行ける。
筋トレするのも良し、モンスターと戦って成長するのも良し、技術を学んで強くなるのも良し。
アビリティは手に入れた時に脳裏に使い方が浮かぶ。
「あ、天音、見て見て。雪姫ちゃんだよ」
「ど、どこだ!」
雪姫、俺の初恋相手。
中学から好きになって、一緒の高校に成りたくてここに入ったと言っても過言では無い。
クール清楚系美少女であり、綺麗な銀髪をしており、顔付きが凛々しく、だが内面はとても優しい。
様々な事があり、俺は彼女に釘付けなのだ。
怖くて話した事1度も無い臆病者ですがね!
「今日も美しいな」
「近くにこーんなに可愛い幼馴染が居てどうして私には1度も可愛いとか言わない訳ー?」
「え、千秋は可愛くないだろ」
「酷! それは傷つくよ! 酷いよ! 私これでも沢山告白されるんだからね!」
「あそ」
「ちょ、もうちょっと反応しろー! 告白された事無いくせにー!」
拳骨を1つ頭にプレゼントとして、今日も一日を終える。
部活には興味が無く、俺はそのまま帰った。
千秋は冒険者研究会と言う部活? に入っている。
さて、人気が少ない場所に来て、人目が無い場所に移動する。
「スペルカード、入室、発動」
1枚のカードを取り出して、発動させる。
眩しい光がカードから放出され、目を瞑り開けると、目の前はさっきまでの場所とは違う。
赤いカーペットの上におり、様々な物で装飾された豪華な廊下。
壁に並ぶのは人工人間冥土達である。
ここはダンジョンの管理室、管理者が住まう場所である。
本来のダンジョンとは別空間に位置するその場所。
そして、ここは世間で言う所の『世界最高難易度SSSクラスダンジョン』である。
またの名を『世界に終焉を齎す迷宮』他には『難攻不落迷宮』とかがある。
「お帰りなさいませ、マスター」
「秋、ただいま」
と、言っても実際にここに住んでる訳じゃない。
俺には家族も居るし部屋も家もある。
わざわざここに住む必要が無い。
ここの方が豪華なのは否めないけど。
「天音様、衣服です」
そして特殊な豪華なケースに1枚入っているカードを渡される。
俺のアビリティは『スペルカードマスタリー』、スペルカードと呼ばれる物を作り出せる力だ。
様々なプログラムを構成し、名前を決めたら完成するカード。
『スペル』とあるが、他にも物をカード化させる事も出来る。
実際、メイドが差し出して来たこのダンジョン内に居る時に着ている服がそれである。
「解放」
それを受け取り、解放すると。
俺の服は真っ黒いフード付きジャンバーになる。
かなりの高性能で、今の熱い夏でも長袖で全然涼しい服だ。
ま、アドベンチャーラーの人は大抵が長袖なんだけど。
身も守る為に。
制服もスペルカード化してメイドに渡し、メイドが頭を下げる中を突き進み、管理室のドアを開けてくれる。
「今日の挑戦者は何処まで進めるか、楽しみだな」
別に、俺は迷宮管理者を望んだ訳では無い。
どうして、しかもこんなに強いダンジョンなのか。
いや、どうしてここまで強くなってしまった。してしまったんだと、毎日思う日々を過ごす、こんな平凡な男子の日常だ。
同時にアビリティ『スペルカードマスタリー』を手にした。
赤ちゃんである俺は力が制御出来ず、己のダンジョンを生成し、そこに入ってしまった。
両親が目を離した一瞬の出来事。
そして、俺の前に現れた黒髪の幼女はこう名乗った。
「私は秋と申します。迷宮管理者のサポータでございます。今後とも、よろしくお願いします。マイマスター」
それが、俺と秋との最初の出会い。
それから紆余曲折を得て17年との月日が経った。
昔の事はあんまり覚えてない俺である。
『世界最高難易度のダンジョンに挑もうとする挑戦者がまた現れました』
『今度は2層に行けるんでしょうか?』
高校に行く準備をして、俺は朝食を食べている。
「兄貴~」
「なんだね亜久」
俺の妹が何かを話して来た。
「コーヒー牛乳取ってー」
「自分で取れ!」
数分後、俺は高校へと行き、さらに数十分後に到着する。
「天音おっはー」
「ああ。千秋おはよ」
千秋は俺の幼馴染で昔ながらの腐れ縁であり、親友と呼んでも差し支えない女の子だ。
金髪でギャルっぽいのが偶に傷だと思っている。
「今日のニュース見た! ねぇ見た!」
「あぁ。また攻略組が出来たらしたな」
「そうなんだよ!」
もう何百年も前か、このように迷宮が出来るように成ったのは。
神『ゼウス』が地球温暖化がやばいと言って来て、応急措置とやらでダンジョンを作ったのは。
そして、ダンジョンには無人ダンジョンと管理ダンジョンの2種類がある。
無人ダンジョンは成長もしないダンジョン内に生息するモンスターを狩るだけの場所。
管理ダンジョンは迷宮管理者と呼ばれる人達が管理し、ドンドン成長して行くダンジョンだ。
資源も豊富で、管理者は国に管理者としての力を明かす事でダンジョンを生成させる場所を貰える。
そこで取れる資源などは全て管理者が総管理出来るので、その資源の一部を国に渡す事が義務付けられる。
ま、国に仕えるので安定した生活は約束される。
逆に管理者なのにそれを国に報告しないのは危険視され、罪に問われる。
ダンジョンを勝手に生成し、様々な被害を生んだのもまた事実なのだ。
「千秋ってほんとアドベンチャーラー好きだよな」
「だってカッコイイんだもん! モンスターをこう! ざしゅ! って倒すの」
「斬撃限定かよ」
「天音はアドベンチャーラーに成らないの? アビリティ保有者でしょ?」
アビリティ、ゼウスがダンジョンと共に人類に授けた超能力。
俺も超能力を使えるが、その性能を明かした人はいない。
持っている事は言っただけだ。
理由があり、それは能力者の体は能力に耐えれるようになり、モンスターと戦える体になるのだ。
本来の人間では到達出来ない領域に行ける。
筋トレするのも良し、モンスターと戦って成長するのも良し、技術を学んで強くなるのも良し。
アビリティは手に入れた時に脳裏に使い方が浮かぶ。
「あ、天音、見て見て。雪姫ちゃんだよ」
「ど、どこだ!」
雪姫、俺の初恋相手。
中学から好きになって、一緒の高校に成りたくてここに入ったと言っても過言では無い。
クール清楚系美少女であり、綺麗な銀髪をしており、顔付きが凛々しく、だが内面はとても優しい。
様々な事があり、俺は彼女に釘付けなのだ。
怖くて話した事1度も無い臆病者ですがね!
「今日も美しいな」
「近くにこーんなに可愛い幼馴染が居てどうして私には1度も可愛いとか言わない訳ー?」
「え、千秋は可愛くないだろ」
「酷! それは傷つくよ! 酷いよ! 私これでも沢山告白されるんだからね!」
「あそ」
「ちょ、もうちょっと反応しろー! 告白された事無いくせにー!」
拳骨を1つ頭にプレゼントとして、今日も一日を終える。
部活には興味が無く、俺はそのまま帰った。
千秋は冒険者研究会と言う部活? に入っている。
さて、人気が少ない場所に来て、人目が無い場所に移動する。
「スペルカード、入室、発動」
1枚のカードを取り出して、発動させる。
眩しい光がカードから放出され、目を瞑り開けると、目の前はさっきまでの場所とは違う。
赤いカーペットの上におり、様々な物で装飾された豪華な廊下。
壁に並ぶのは人工人間冥土達である。
ここはダンジョンの管理室、管理者が住まう場所である。
本来のダンジョンとは別空間に位置するその場所。
そして、ここは世間で言う所の『世界最高難易度SSSクラスダンジョン』である。
またの名を『世界に終焉を齎す迷宮』他には『難攻不落迷宮』とかがある。
「お帰りなさいませ、マスター」
「秋、ただいま」
と、言っても実際にここに住んでる訳じゃない。
俺には家族も居るし部屋も家もある。
わざわざここに住む必要が無い。
ここの方が豪華なのは否めないけど。
「天音様、衣服です」
そして特殊な豪華なケースに1枚入っているカードを渡される。
俺のアビリティは『スペルカードマスタリー』、スペルカードと呼ばれる物を作り出せる力だ。
様々なプログラムを構成し、名前を決めたら完成するカード。
『スペル』とあるが、他にも物をカード化させる事も出来る。
実際、メイドが差し出して来たこのダンジョン内に居る時に着ている服がそれである。
「解放」
それを受け取り、解放すると。
俺の服は真っ黒いフード付きジャンバーになる。
かなりの高性能で、今の熱い夏でも長袖で全然涼しい服だ。
ま、アドベンチャーラーの人は大抵が長袖なんだけど。
身も守る為に。
制服もスペルカード化してメイドに渡し、メイドが頭を下げる中を突き進み、管理室のドアを開けてくれる。
「今日の挑戦者は何処まで進めるか、楽しみだな」
別に、俺は迷宮管理者を望んだ訳では無い。
どうして、しかもこんなに強いダンジョンなのか。
いや、どうしてここまで強くなってしまった。してしまったんだと、毎日思う日々を過ごす、こんな平凡な男子の日常だ。
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