【R18】耐えきれなくなってからが始まり

立花

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4日目:同級生が既婚者ノンケのセフレはわんぱく過ぎ

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俺は将来有望な大学生、大講義室で内職中だ。

見るからにゲームが下手そうなシキさんでも楽しめるゲームをリスト出ししているところだ。俺もあまりゲームをやる方じゃないが、織さんがやるなら話は別だ。

(牧場とか家を作るやつとか、適当なアクションゲーか、オンラインで俺とやれるやつにしよう)

一通り紹介するゲームも決まったので、講義の状況を確認した。

(テキスト通り進んでるだけだな。参考文献だけ後で読めばいいだろ)

問題なさそうなので、今朝のリプレイを楽しむことにした。

「おはよう、向井君」
「向井君と一緒に食べるっていいよなぁと思って」

なんせ記憶なので詳細はちょっと違うかも知れないが、織さんが俺のために料理を作って、俺と朝食を食べて俺に笑顔を見せたのは事実だ。
バイト先とはまた違う、オフの時に見せた表情は、いつにも増してスキだらけだった。これ四捨五入したら同棲じゃない?

「…はぁ」

(落ち着け。ちょっと昨日から供給過多だったから。またやらかしたら終わりだ。俺の事けっこう口悪いと思ってるみたいだし、気を付けないと)

なんて意識しても無駄だった。

織さんが珍しく肩を組んだり手を握ったりするから。あんな無防備に俺の隣で笑うから。あんな顔で同級生と半年もセフレやってるなんて言うから。
俺の胸中はぐっちゃぐちゃだった。

(しかも既婚者ノンケでやりたい時だけ連絡してくる同級生って。逆にどうやって出会うの?そんな奴)

別に身体の関係はいい。織さんも割り切って楽しんでるならそれで良かったのに…

ぐるぐる考えていたら講義が終わっていた。俺も席を立って、外の風に当たったら少し頭が冷えた。

(でも本人がやめるって言ってたから、それを後押しすれば良い。同級生とやらの悪口言わないように気ぃ付けないと)

俺の感情なんて今は意味が無い。織さんが笑ってる顔をまた見たい。そのために行動すれば、結果的に俺のためになる。

「よし」

友達から「別にずっと持ってても良いよ」と貸してもらった古めのゲーム機といくつかのソフト、流行りのSwitchを手に、俺はバイト先へ向かった。
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