211 / 220
おまけのお話
おやつのために!
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
お気に入りや、いいねやエールで応援してくださる皆さまに、感謝の気もちでいっぱいです。
見てくださる方がいらっしゃるみたいなので、きーちゃんと皆のおまけのお話を書いてみました。
ちょこっとでも楽しんでくださったら、きーちゃんと皆といっしょに、とてもとてもうれしいです。
────────────────
「甘酒を配ろうと思う!」
冬の寒さを吹き飛ばすようにキピア邸で拳をかかげるキーアに、トマもヨニも、みーも、首をかしげる。
「あまざけ?」
「あったかい、あまい飲み物!」
「おお、よいですなあ。いつものみなさまにお配りするのですか?」
にこにこするヨニおじいちゃんに、首をふる。
「売って、俺とトマとヨニと、みーの、おやつ代を稼ぐんだよ!」
そう!
おやつを食べたい!
トマどーなつを食べたい!
でもはちみつは、高価なのです……
砂糖はもっと、たっかいよ!
財政難なキピア家は、いつだって、カッツカツ!
というわけで、皆が食べるおやつ代を、皆で稼ぐんだよ!
燃えるキーアに、トマが手をたたいた。
「いいですね! どーなつ売りましょうか?」
「皆がトマどーなつに殺到しちゃうから、だめ! あれは秘蔵のおやつだよ」
ふふんとキーアは胸を張る。
「特別に仲良しな人や、精霊さまに捧げるおやつなのです!」
すばらしきトマどーなつ!
「おお。よいですなあ」
ヨニがうむうむしてくれる。
『みーは? みーは!』
ぴょんぴょん跳ねる、みーをなでなでした。
「みーは家族だから、もちろん食べ放題だよ!
そう、食べ放題になるために!
お金を稼ぐよー!」
「おー!」
ということで、寒い空のした、甘酒……はなかったので、あったかい果実湯を市場の露店で売ってみることにしました。
これもはちみつ入りだから、まあまあ原価は高価なんだけど……だから価格設定も、ちょこっとお高めなんだけど……
トマとヨニと、みーといっしょに、かわいいポップも書いたんだよ。
『あまあま果実湯♡』
『あったか~い♡』
『はちみつ入り!』
『美容と健康に♡』
『ぬくもるよ!』
果実をはちみつにつけた、かわいいお手製の瓶を並べて、ポップを貼っているのです。
きーちゃんお手製の、かわいーイラスト入り!
「かわいい!」
トマが、くねくねしてる。
「かわいいですなあ」
ヨニも、くねくねしてる!
『みーも! みーも!』
みーも、くねくねしてる!
「よし、これで、かわいーふりふりエプロンでトマが売ってくれたら、千客万来まちがいなし!」
ぱちぱち拍手するキーアに、あんぐりしたトマが首をふる。
「キーアおぼっちゃまでしょう」
「まちがいないですな」
トマも、ヨニも、うむうむしてる。
『みーも! みーも!』
みーが、ふりふりエプロンをつけてくれるみたいです?
……ふ、ふりふりか……
ちょ、ちょっと……いや、だいぶはずかしいけど、でも、トマどーなつ、食べ放題には代えられない……!
「つ、つけてもいいけど、トマもして!」
「……えー」
不服そうなトマを、なでなでしたヨニが笑う。
「私も着ますから」
ヨニも、ふりふりしてくれるみたいです!
というわけで
ふりふりエプロンのキーアとみーと、トマとヨニで、公都の市場で果実湯の露店をすることになりました……!
……お客さん、来てくれるかなー……?
し、しんぱい……!
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!
表紙は、Pexelsさまより、Abdalrahman Zenoさまによる写真をお借りしました。ありがとうございます!
文章にはAIを使用しておりません。校正も自力です!(笑)
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
表紙は、Pexelsさまより、Lorena Martínezさまによる写真をお借りしました。ありがとうございます!
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
【完結】お義父さんが、だいすきです
* ゆるゆ
BL
闇の髪に闇の瞳で、悪魔の子と生まれてすぐ捨てられた僕を拾ってくれたのは、月の精霊でした。
種族が違っても、僕は、おとうさんが、だいすきです。
表紙は、Pexelsさまより、MAG Photographyさまによる写真をお借りしました。ありがとうございます!
文章にはAIを使用しておりません。校正も自力です!(笑)
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。