【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ

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おまけのお話

おやつのために!




 ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
 お気に入りや、いいねやエールで応援してくださる皆さまに、感謝の気もちでいっぱいです。
 見てくださる方がいらっしゃるみたいなので、きーちゃんと皆のおまけのお話を書いてみました。
 ちょこっとでも楽しんでくださったら、きーちゃんと皆といっしょに、とてもとてもうれしいです。



 ────────────────




「甘酒を配ろうと思う!」

 冬の寒さを吹き飛ばすようにキピア邸で拳をかかげるキーアに、トマもヨニも、みーも、首をかしげる。

「あまざけ?」

「あったかい、あまい飲み物!」

「おお、よいですなあ。いつものみなさまにお配りするのですか?」

 にこにこするヨニおじいちゃんに、首をふる。

「売って、俺とトマとヨニと、みーの、おやつ代を稼ぐんだよ!」

 そう!
 おやつを食べたい!
 トマどーなつを食べたい!

 でもはちみつは、高価なのです……
 砂糖はもっと、たっかいよ!

 財政難なキピア家は、いつだって、カッツカツ!

 というわけで、皆が食べるおやつ代を、皆で稼ぐんだよ!

 燃えるキーアに、トマが手をたたいた。

「いいですね! どーなつ売りましょうか?」

「皆がトマどーなつに殺到しちゃうから、だめ! あれは秘蔵のおやつだよ」

 ふふんとキーアは胸を張る。

「特別に仲良しな人や、精霊さまに捧げるおやつなのです!」

 すばらしきトマどーなつ!

「おお。よいですなあ」

 ヨニがうむうむしてくれる。

『みーは? みーは!』

 ぴょんぴょん跳ねる、みーをなでなでした。

「みーは家族だから、もちろん食べ放題だよ!
 そう、食べ放題になるために!
 お金を稼ぐよー!」

「おー!」

 ということで、寒い空のした、甘酒……はなかったので、あったかい果実湯を市場の露店で売ってみることにしました。

 これもはちみつ入りだから、まあまあ原価は高価なんだけど……だから価格設定も、ちょこっとお高めなんだけど……

 トマとヨニと、みーといっしょに、かわいいポップも書いたんだよ。

『あまあま果実湯♡』
『あったか~い♡』
『はちみつ入り!』
『美容と健康に♡』
『ぬくもるよ!』

 果実をはちみつにつけた、かわいいお手製の瓶を並べて、ポップを貼っているのです。

 きーちゃんお手製の、かわいーイラスト入り!

「かわいい!」

 トマが、くねくねしてる。

「かわいいですなあ」

 ヨニも、くねくねしてる!

『みーも! みーも!』

 みーも、くねくねしてる!


「よし、これで、かわいーふりふりエプロンでトマが売ってくれたら、千客万来まちがいなし!」

 ぱちぱち拍手するキーアに、あんぐりしたトマが首をふる。

「キーアおぼっちゃまでしょう」

「まちがいないですな」

 トマも、ヨニも、うむうむしてる。

『みーも! みーも!』

 みーが、ふりふりエプロンをつけてくれるみたいです?


 ……ふ、ふりふりか……
 ちょ、ちょっと……いや、だいぶはずかしいけど、でも、トマどーなつ、食べ放題には代えられない……!

「つ、つけてもいいけど、トマもして!」

「……えー」

 不服そうなトマを、なでなでしたヨニが笑う。

「私も着ますから」

 ヨニも、ふりふりしてくれるみたいです!


 というわけで
 ふりふりエプロンのキーアとみーと、トマとヨニで、公都の市場で果実湯の露店をすることになりました……!


 ……お客さん、来てくれるかなー……?

 し、しんぱい……!







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