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おまけのお話
はい
しおりを挟むジークは、有言実行だった。
ほんとうに1年、幽霊屋敷な俺の家に通ってくれた。
着る服も、ハンカチも、ぜんぶ俺が縫ったものにしてくれた。
「ルゼにつつまれてるみたいで、うれしい」
とろけるように笑ってくれた。
毎日、幽霊屋敷にやってきて
「ルゼ、あいしてる」
微笑んで、抱きしめてくれた。
そんなことを毎日してくれていたら、幽霊屋敷に様子を見にきてくれた親父と顔をあわせてしまうのは、仕方のないことだ。
「げへへへへ! やっぱりラィエ家のぼんぼんを釣りあげていたんだな、ルゼ! 大快挙だ! よくやった!」
跳びあがって喜ぶ親父に、俺は断固たる注意を告げる。
「ジークさまに、金をせびるの禁止だから! ぜったい絶対ぜったい、だめだから!」
3回言った!
せつない目になった親父は、肩を落としてうなずいた。
「……はずかしくて、ずっと言えなかったんだがな、ルゼ。俺はいちおう高位貴族の第三子なんだが、素行が悪すぎてな、ほら、お前のおかあさんのこととか。勘当されてるんだ」
「えぇ!?」
のけぞる俺に、親父の肩がさらに落ちる。
「いちおうアルファなんだが商才も何にもなくてな、頭もよくないし、魔力もあんまりないし、貧乏で養えなくてな、それでお前を孤児院に……」
「えぇええ──!」
……勘当されてた……?
だから、高位貴族の家に近寄るなって言った?
かくまってくれなかった?
あんぐりする俺に、親父が、はずかしそうに笑う。
「ルゼの一世一代の晴れ舞台だから、服と馬車を用意してやってくれって言ったら、当主になった兄貴が許してくれて、王宮舞踏会の招待状を、もぎ取ってくれた。ここも、放棄しているから使っていいって」
「そ、そうなの……?」
あんぐりする俺に、親父がうなずく。
「俺のような輩もいるが、貴族はやっぱり財力があるからな。ルゼには苦労をさせたから、いいアルファを捕まえられたら、それで俺にもちょこっと援助してもらえたら最高だと思って──」
目じりのしわを深めて、親父が笑う。
「最高のアルファをつかまえた。よくやった。さすが俺の息子だ」
くしゃくしゃ、頭をなでてくれた。
ぼうぜんとした俺は、親父の腹を指す。
「貧乏なのに、それは何?」
「勤め先の飲み屋で、売れ残りを喰わせてもらってたら、こうなった」
なるほど!
「え、ほんとに、真剣に貧乏なの?」
「今のルゼと似たような部屋に住んでる」
「えぇええ──!」
あんぐりする俺の肩を、親父が叩く。
「ちょこっと援助してくれないかなーという下心は、もちろん、めちゃくちゃあった、山盛りあった、それしかなかったとも言うが、ルゼがしあわせになるなら、よかった」
目をぬぐって、親父が笑う。
ぼうぜんと見つめた俺は、ささやいた。
「……勘当されて、貧乏になる原因になった俺を……ずっと気にかけて、様子を見てくれて……勘当されてるのに、それでもお兄さんに頼んでくれたのか」
「ルゼは俺の愛息だからな!」
だるだるのお腹を揺らして、親父が笑う。
……最低な親だと思っていた。
こんなひどい親は、そうそういないと。
でも親父は、一度だって、俺を殴ったりしなかった。
ひと月に一回は、孤児院に顔を出してくれた。
菓子を持ってきてくれることもあった。なけなしの金をはたいて買ってくれたのだろう。
──……きっと、親父のせいいっぱいの、愛だった。
「……っ……ありが、とう……」
だるだるの身体を抱きしめる。
親父は、ちょっと泣いて、俺の背をたたいてくれた。
「しあわせになれよ、ルゼ」
涙にうるむ瞳で、笑ってくれた。
「援助するから──!」
後ろで心配そうに見守ってくれていたジークが、号泣してる。
「え、ほんとに!?」
跳びあがって喜ぶ親父のお腹が、ぷよぷよしてる。
「いや、親父は俺の稼ぎから援助するから!」
「なんていい子なんだ、ルゼ!」
おどる親父のお腹が、ぷにぷにしてる。
「……あの、俺と親父、こんな感じなんだけど。親父がジークさまに迷惑をかけたりしないように、俺が絶対に止めるけど。……それでも、俺に貴族のふるまいは難しいし、俺はジークさまに、ふさわしくな……」
「愛してる」
抱きしめられる。
「伴侶になるのに、他になにかいる?」
ささやくジークの唇が、俺のくちびるに、重なった。
「ルゼがいてくれたら、他になにもいらない」
やさしく、ついばんだ唇が、やわらかに重なる。
「俺の伴侶になってください」
ささやいてくれたら
あいしてくれたら
答えは、ひとつしかないのです。
「はい」
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
これでほんとうに完結です!(笑)
絵がどうしてもルゼとジークが逆になるので、いっぱい作ってもらったら、もう全部逆で(笑)くやしいので、そのまま動画にしました!(笑)
でもルゼは意外に攻めなので(笑)よい感じなのかもしれません(笑)
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
お気に入りや、いいねや、エールや、ご感想で応援してくださった皆さまに、感謝の気もちでいっぱいです。
心から、ありがとうございます!
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お父さんそうだったのか💦身から出たサビだけどルゼは大切だったのね🥲
ジーク頑張ったね。ルゼを幸せにしてね💖✨️自分の力で全然幸せになりそうなルゼだけど、ジークが幸せにしてもらう方かもだけど😆(笑)でも、普通の雨風しのげるお家がいいよね。2人ともめいいっぱい幸せにな〜れ🍀✨️
やらかしたけど、反省しているのです……! ルゼのことは、ほんとうはとっても可愛かったみたいです(笑)
ジークにも、おやさしいお言葉ありがとうございます!
ふたりでしあわせになってゆけたらいいですよね(笑)
いちおうルゼの部屋は、雨風しのげているのですが(笑)幽霊屋敷じゃないほうがいいかも?(笑)
2人で、しあわせになりますね!
ご感想、いつもほんとうに、ありがとうございますー!
㊗️完結(߹𖥦߹)グスン
終わっちゃって寂しいです😭
ジーク、良かったねぇ!!
ルゼちゃんはやっぱり最後までかっこよかった✨
今日の表紙なんて2人ともめちゃくちゃ素敵でスクショしましたよ📸
そしてまさかの親父いい奴だった🤣
寂しいですがとっても素敵な終わりでした❤︎
お祝いありがとうございます!
さみしくなってくださったら、申しわけないのですが、でもルゼとジークといっしょに、とてもうれしいです。
ありがとうございます!
ルゼ、かっこよかったですか! ルゼ大喜び!(笑)
スクショ……!(笑)できるのですか!(笑)びっくり!(笑)
会心の一撃だと思われるのですが、立ち位置がどうしても逆に……(笑)
まさかのだったら、とってもうれしいですー!(笑)おとうちゃんもお腹ぽよぽよで喜んでいます(笑)
おやさしいお言葉、ありがとうございます!
楽しんでくださったら、皆といっしょに、とてもうれしいです。
いつもご感想、ほんとうにありがとうございますー!
ジークが可愛すぎる
αで格好いいはずなのに、魂の番いには弱い姿が(>_<)
その姿に負けないように頑張るの凄いけど、こんなに魂の番だっていわれてるのに、まだ薬の効果が残ってるせいって言い続けてるのも凄い(^_^)
ダルダウンのおじさんは、自分の父親の事なんだろうなぁ…
ジークに可愛い、ありがとうございます!
照れ照れジークが、喜んでいます?(笑)
BLゲームのチートアイテムで、すぐいちゃらぶできちゃうので、ルゼはちょっと信じられないみたいです(笑)
お父さんのことはちょっと何とかしないとだめっぽいので、ルゼとジークでがんばれたらいいなと。
ずっと読んでくださって、ご感想、とてもうれしいです、ありがとうございます!