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おだやか~
僕の指をにぎったままのノゥスが、ちいさなお家のノブに手をかけた。
後ろからついてきてくれるカイの目が、冷えっ冷えの氷みたいになってるけど、たぶん気のせいだと思うな……!
キィ
ちいさなきしむ音を立てて、扉が開いてく。
ふうわり、やさしい香草の匂いがした。
窓から吹きぬける春の風が、ノゥスの藍の髪と僕の闇の髪を揺らす。
「ただいまー」
さっきの低い声が嘘のような、やさしい声だった。
ぱたぱた、駆けてくるかるい音がして、ノゥスとおそろいの、すこし長めの藍の髪が流れた。
「ああ、おかえり、ノゥス!」
やさしい笑顔に、ノゥスのまなじりが、やわらかにさがる。
迎えに出てきてくれたのは、つやつやの藍色の髪とやさしい藍色の瞳の、平々凡々を絵に描いたようなお兄ちゃんだ。
お逢いした瞬間に、前の記憶がひらめいた僕は、ぴょこりと飛びあがる。
お兄ちゃんにしか見えないけど、のーすちゃんの、おとうさん、ということは……!
「お、お久しぶりでございます、ノクさま! ユィリ・ロドアにございます」
胸に手をあて、やわらかに膝を折る。
ロベナ王国の王族に捧げる、最敬礼だよ。
のーすちゃんには、したことないね。ごめんね、のーすちゃん。
僕、なんにもお勉強しない悪役令息だったけど、こういうのは一応できるみたいだよ。
いちおうセゥス王太子殿下の伴侶(予定)だったからね。これだけは、がんばって覚えたみたい。よかった!
ノクさまは、ロベナ王国、国王陛下の第二王配であらせられるんだよ。
第一王配が、セゥス王太子殿下の、おとうさんだ。
ノクさまに、お逢いしたら、僕の記憶もちょこっとよみがえったみたい。
よかった。
ロベナ王国は、魔力とか優秀さとかで貴族が決まるんだけど、顔面力も外交や商談に大変有効なので、高く評価されるから、きらきらな人が多い。
……オンラインBL小説の世界だからかもしれないね……!
とりあえず、出てくる人、皆きらきら!
まぶしい人たちのなかで、おだやか~な感じで、皆の癒しになってくれるノクさま!
もちろん僕も、だいすきでした!
……いや、きらきらは、とっても目の保養なんだけど……! まぶしすぎて、どきどきしたり、気後れしたり、緊張したりしちゃうんだよ。周りがきらきらばっかりだと、ちょっと疲れるんだよね……うん……
いや、カイとか、ロドお兄ちゃんとか、サザお兄ちゃんは疲れないけど!
かっこよさ天元突破うぇるかむだけど!
家族以外は、たまには落ちつくお顔がほしくなるのです。
おぜんざいについてくる、塩こぶみたいに?
だいふくに混ざってる、お豆みたいに!
穏やかを絵に描いたようなノクさまに、にこにこしちゃう僕の前で、ノクさまが飛びあがる。
「も、もしかして、ゆ、ユィリちゃんか……! おっきくなってなくて、すぐわかった……じゃない……!
大怪我で昏睡って聞いたよ!」
……うん、僕、あんまり成長しなかったみたいだよ。
外見も、内面もね。
ちっともお勉強も、魔力の修練もしなかったからね……!
がんばって牛乳飲んでないから、背もあんまりのびてないみたいだよ──!
せつない……!
ぷにぷにだいふくな、悪役令息だよ!
カイの水の魔力で、本日はさらにぷよぷよしております。
────────────────
ずっと読んでくださって、ありがとうございます!
前のお話で、ノゥスのおかあちゃんと、おとうちゃんを、間違えていました……!(笑)
どちらも男性なのですが、魔力の強い人がおかあさんになるので、光魔法の強い国王が、おかあちゃんです!(笑)
自分で設定を作っておいて自分で間違えるとか、ほんとうに申しわけなく……!
そしてすきな音をついつけてしまうので、国の名前とか家の名前とか似てて申しわけなく……!
そして、のーすちゃんと、だいふくユィリの動画が、カイとユィリの動画のぐるんぐるんを上回る事態に……!(笑)
のーすちゃん、大喜びです!(笑)
ノゥス「ふふふふん」
カイ「ぐぬぬぬぬ……!」
ユィリ「あわわわわ……!」
だいふくユィリ、ぷにぷにわたわた!(笑)
見てくださった方、いいねや高評価してくださった方、フォローやチャンネル登録してくださった方、コメントくださった方、ほんとうにありがとうございますー!
だいふくユィリのお話をお気に入りに入れてくださった方、いいねやエールやご感想で応援してくださった方、お話をずっと読んでくださるあなたさまに、心から、ありがとうございます!
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