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あまあま
しおりを挟む喜んでしまう僕に、皆がやさしく微笑んでくれる。
その笑みを見ているだけで泣きそうになって、こしこし目をこすった。
「……僕 、本当に力が弱くて、何にもできなくて……ほんとに、ちょこっとしたすり傷しか治せなくて……」
鼻をすすってしまう僕を、抱っこしてくれようとしたらしい、のーすちゃんと、鼻をふいてくれようとしたらしいカイが同時に手をのばして、指が重なって、バチバチしてる……!
待って!
今、僕、いい話しようとしてるから!
けんかは、もちょっと後でお願いします……!
息を吸った僕は、鼻声でつづける。
「……くーちゃんの傷、深かったから、だめかもしれないって思ったんですが……皆さんの 励ましで何とか治癒魔法が使えて、ほんとうに、うれしかったです」
心のうちを話すと、にじんでしまう涙をぬぐう。
「こちらこそ、ありがとうございます」
ほわぽわ熱い頬でお礼を言ったら、みんなの顔がほんのり紅くなる。
「すばらしかったです、ユィリおぼっちゃま」
「くーを、たすけてくれて、ほんとうにありがとう、ゆーり」
カイが、ノゥスが、笑ってくれる。
「もっちもっちが、ぼくのために、がんばってくれた!
はんりょに、なっちゃう?」
きゅっと、僕の両手をにぎって、きらきらのお目々で見あげてくれるクゥスには、首をふる。
「気もちは、とってもうれしいけど、ごめんね」
申しわけなく、眉をさげた。
「うぅん! もっちもっち、つれない!
そんなところも、すてき!」
あかいほっぺで、くーちゃんが笑ってくれる。
「うちの天使たちは、ユィリちゃんが、だいすきみたいだよ。
どうぞこれからも、よろしくね、ユィリちゃん」
おとうさんなノクさまが、笑ってくれる。
悪役令息じゃなくなりたい。
願って、がんばったら、みんなの笑顔がふえるだなんて、最高かも……!
「こちらこそ、これからも、どうぞよろしくお願いします!」
僕の言葉に、僕の笑顔に、笑顔が返る。
笑ったら、笑いかえしてもらえる。
それはとっても、しあわせなことだと、おもうのです。
「そうだ、ゆーり、水の魔力過多はどうだ? すこしは、ましになったか?」
心配そうに顔を覗き込んでくれる のーすちゃんに、僕は ほっぺをぷにぷにしてみた。
ぷよぷよしてる。
ぷるぷるしてる。
もちもちしてる。
「……いつも通り?」
首をかしげる僕に、カイも、のーすちゃんも、くーちゃんも、ノクさままで、 ほんのり赤くなって、ぷるぷるしてる。
くーちゃん以外の皆は、ぷるぷるしてても、ほっぺは、しゅっとしてるんだよ!
納得いかない!
「たぷたぷな感じは、すこしは、ましになりましたか?」
心配そうに聞いてくれるカイに、僕は ちょこっと跳んでみた。
ぽよぽよしてる。
ぷにぷにしてる。
もちもちしてる。
……いつも通り?
「だいじょうぶかも!」
うれしい!
くーちゃんのおかげで、たっぷたっぷ、改善だよ!
「おぉおおぉお!」
拍手してくれるみんなが僕に、あまあまです!
────────────────
ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!
スマホスタンドが到着したのですが、骨折した人にはきょうあくな硬さでした……!(笑)
動かそうとすると、骨が……!(笑)
だいふくユィリが治癒魔法をがんばったので、せっかくなので動画をつくってみました!(笑)
インスタ @siro0088
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話といっしょに楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
お気に入り、いいね、エール、ご感想、おひとつ、おひとつが、とても、とてもうれしいです!
ほんとうに、ありがとうございます!
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