悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ

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きらきらと

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 僕と皆で抱きあって涙ぐんでいたら、透明な結界の向こうで扉が開いた。


「……何やってんの……?」

 のーすちゃんが、ぽかんとしてる!

 皆で、涙で抱っこだからね、びっくりしちゃうよね。
 でも皆は、突然現れたのーすちゃんに、びっくりだよ!


「え、誰? どうやって入って来たんだ──! 結界、ボロボロなのか……!」

 ザイお兄ちゃんが、泣きそうだよ!

 きょとんとしたノゥスは、連れてきてくれたらしい従僕さんを手のひらで示した。

「こちらの方が連れてきてくれた」

 胸を張る従僕さんが、かわいい。

「ど、どうして知ってる──!?」

 泣いちゃうカェザイに、従僕さんが微笑んだ。

「毎日、どこに行くんだろうって皆、思いますよね? 毎日、おんなじところにさわって消えてると、あ、そこに何かあるんだなって思いますよね? 廊下の掃除を、今まで誰がしていたとお思いで?」

『がーん!』という字が、かっこいいカェザイのうえに見えるよ。
 縦線が入っても、かっこいいザイお兄ちゃん!


「……いや……うん……そうか……」

 落ちるザイお兄ちゃんの肩を、ぽふぽふした。

「『気配完全隠蔽』じゃ、ちょっとないかもしれないけど、でも、代々の大公が守ってきた、すてきなお宮なことは変わらないよ。
 ザイお兄ちゃん、よくがんばりました」

「もっちもっち──!」

 涙でいっぱいのザイお兄ちゃんが、抱っこしてくれました。


「ユィリ、そうして、たくさんのかっこいい男を次々落としたらだめだからね?」

『め!』

 すねたみたいにとがる唇で、しかってくれるセゥスが、かわいいです。


「……なんか、ゆーりが、また、かっこいー男を落としてる……! 数日だぞ!?」

 のーすちゃんが、あんぐりしてる!

「ゆりさまですから」

 カイが誇らしげだよ。

「落としてないよ!」

 手をあげた僕の頭を、のーすちゃんの、ごつごつの手が、なでなでしてくれました。


「ここにいるって、よくわかったな、ノゥス」

 セゥスの言葉に、ノゥスがうなずく。

「いったんロベナ王国に帰ったんだけど、ゆーりに助けてほしくて戻ってきたんだ。
 カェザ大公国に行くって聞いてたから、とりあえず行って聞きこみだな、と思って急いで来たら、国境の街でさ、カェザ大公が突然現れて、もっちもっち魔法使いをさらって行ったって噂になってた」

 うわさになる僕!

「大公が来るだけでも目立つのに、衛士をいっぱい出して連れてったのが、きらきらと、もっちもっちだって言うから、これはもう、兄貴とカイとゆーりだろうと」

 きらきらと、もっちもっち!

 ……ふつりあい感が、半端ないけど……ぼ、僕、つよつよ治癒士になるんだから!


 きらきらに、ふさわしい、もっちもっちになるんだから!

 むん!

 ちっちゃな手をにぎる僕を、セゥスがなでなでしてくれる。やさしい。


 それより、だいじなことが聞こえたのです。

「僕を呼びに来たって、何かあったの、のーすちゃん」

 首をかしげる僕に、ノゥスがうなずく。


「クゥスが倒れたんだ。
 お願いだ、ゆーり。すぐに帰って診てやってほしい」











────────────────


 ずっと読んでくださって、ほんとうにありがとうございます!

 完結を望んでくださった方々30%減、いや完結したら皆さま離脱なさるんじゃ、ということは、お気に入りは3000を切ってくるだろうと思っていたのですが、まだお気に入りに入れてくださっている方、いいねやエールやご感想を送ってくださった方、ほんとうにありがとうございます……!

 ユィリも皆も感激で涙が……!

 お話なので、ちょこっと不穏になったりすることもありますが、もっちもっちなので!(笑)

 のんびり楽しい、もっちもっちのお話が書けたらいいなと思います。

 ずっと読んでくださる、あなたさまが、楽しんでくださったら、とても、とてもうれしいです!




 
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