悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ

文字の大きさ
192 / 256

きゃ──!




 僕の目の前で、ちょっと赤い顔で、セゼァが下衣を脱いでくれる。

 筋肉が、つやつやだよ。

 はずかしがる、いかついガチムチおばあちゃんは、かわいいよ。


「いや、だから、そんなに見るな──!」

 叫ばれました。

「見るのが、僕のお仕事です!」

 叫び返してみました!

 セゼァが、コホを振りかえる。
 すがるような目で見つめられたコホが、白い眉をさげた。

「いやらしい目じゃないそうです、セゼァさま」

「診察の目です!」

 両手をあげてみました。

 喉を鳴らしてコホが笑う。
 ちょっと赤くなったセゼァが、渋々うなずいて、服に指をかけた。

 ちらっと僕を見て、うつむいて、脱いでくれる。
 白髪の混じる青い髪から、赤いお耳がのぞいてる。

 もじもじしてる!
 かわいい!

 しかし、どんなに愛らしくても、お顔をじっくり見ていてはいけないのです。

 僕は、つよつよ治癒士なので!

 服を脱ぐ動作も、観察するんだよ。

 足や、身体の動きに、おかしいところは……ない、かも?
 とっても、なめらかだ。

 ちょこっとしたすり傷ができる原因は、バランスが取れなくなって、よろめくことが多いとか、節々が硬くなっていて動きにくいとか、そういうことじゃないのかも。

 ほんとに、ただちょこっとすり傷ができちゃっただけなのかな?

 それだと、僕も気軽にお治しできるのです!


 ふんふん鼻歌を歌いそうになった僕が、あわあわ顔を引きしめたときだった。


「……あれ……?」

 服を着てると分からないくらいだったけれど、脱いだ素肌がさらされると、ぼんやり、暗い……?

 うすーい暗いもやが、身体にまとわりつくみたいに、なって、る……?


「見すぎだろう──! いくら俺の脚線美が素晴らしいからと言って、近いぞ! 不敬である!」

 耳まで真っ赤なセゼァおばあちゃんが、激おこです。

「すんごい見事な筋肉ですが、それを見てるんじゃありません!」

 反論してみた。

 下着のうえから、はずかしそうに前を隠すおばあちゃんの素肌を、じーっと見てみる。

 はいてるから、見えてないよ、平気だよ!
 照れ屋さん、かわいい!
 じゃないよ!

 筋肉は、もりもりしてるけど……脚線美だけど……
 やっぱり、なんか、こう、うすーい、くらーいもやが、もわもわしてる、気がする……!

 うーん、これ、僕の気のせいなのかな?
 光の加減?
 そういうの、あるよね?

 こういう場合は──そう、健康な人と比べてみるのがよいかも?
 隣がぴかぴかしてたら、セゼァおばあちゃんが、うっすら暗いのが、よくわかるかも!

 何でもない光の加減なのか、場所を入れ替えたら判断できるかも?


「あのう、コホさんも、もしよかったら脱いでくれますか?」

「なぜコホを脱がす──!」

 セゼァおばあちゃんの、激おこが、止まらない!

「比較するためです。もしよかったら、ぜひ!」


 バァン──!

 セゼァが部屋の扉を開け放つ。


 突然開いた扉に、びっくりしたように目をまるくするカイと海とセゥスに、セゼァが叫んだ。


「セゥス! お前の伴侶(予定)が、見境なく男の下衣を脱がせようとする変質者だぞ──!」

 叫ばれました!


「脱ごうか?」

 セゥスに、にこにこされました!


 きゃ──!








────────────────


 ずっと読んでくださって、ありがとうございます!
 お気に入りや、いいねや、エールや、ご感想で応援してくださる方に、いつもほんとうに、励まされています。ありがとうございます!

 のんびり更新のはずが毎日更新していますが(笑)楽しんでくださったら、とてもうれしいです!

 というわけで、脱ごうとしてるところを描いてとAIに言ったら、セゼァおばあちゃんの、さーびすな感じの絵を描いてくれてですね、表紙にできなくてですね……!(笑)たぶんYoutubeさんも、しかられちゃうかもな感じで(笑)インスタさんなら、平気かなー? ということで、インスタさんにあげてみました(笑)
 アカウントなくても、最初のほうの絵はサムネイルでご覧になれると思うので、もしよかったらプロフのwebサイトからどうぞです!

 せくすぃーなセゼァおばあちゃんを(笑)もしよかったら!

 ユィリ、セゥスに脱いでもらうのかなー?(笑)

 お話も楽しんでくださったら、とてもうれしいです!




感想 533

あなたにおすすめの小説

僕の、しあわせ辺境暮らし

  *  ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。 ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります! 表紙は、自作です(笑)

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

悪役の僕 何故か愛される

いもち
BL
BLゲーム『恋と魔法と君と』に登場する悪役 セイン・ゴースティ 王子の魔力暴走によって火傷を負った直後に自身が悪役であったことを思い出す。 悪役にならないよう、攻略対象の王子や義弟に近寄らないようにしていたが、逆に構われてしまう。 そしてついにゲーム本編に突入してしまうが、主人公や他の攻略対象の様子もおかしくて… ファンタジーラブコメBL シリアスはほとんどないです 不定期更新

主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい

発光食品
BL
『リュミエール王国と光の騎士〜愛と魔法で世界を救え〜』 そんないかにもなタイトルで始まる冒険RPG通称リュミ騎士。結構自由度の高いゲームで種族から、地位、自分の持つ魔法、職業なんかを決め、好きにプレーできるということで人気を誇っていた。そんな中主人公のみに共通して持っている力は光属性。前提として主人公は光属性の力を使い、世界を救わなければいけない。そのエンドコンテンツとして、世界中を旅するも良し、結婚して子供を作ることができる。これまた凄い機能なのだが、この世界は女同士でも男同士でも結婚することが出来る。子供も光属性の加護?とやらで作れるというめちゃくちゃ設定だ。 そんな世界に転生してしまった隼人。もちろん主人公に転生したものと思っていたが、属性は闇。 あれ?おかしいぞ?そう思った隼人だったが、すぐそばにいたこの世界の兄を見て現実を知ってしまう。 「あ、こいつが主人公だ」 超絶美形完璧光属性兄攻め×そんな兄から逃げたい闇属性受けの繰り広げるファンタジーラブストーリー

死に戻りを回避したいだけなのに、改変したストーリーは僕を追いかけてくる

犬白グミ
BL
「俺のことを好きだったんじゃないのか?」 僕が転生したのは、死に戻りBL漫画だった。 原作では不憫受けとして死に戻るはずの主人公リカルドだけど、美形で自信満々な逞しい騎士に成長して、なぜか僕を追いかけてくる。 本来の攻めも、なんだか様子がおかしいし。 リカルドが通う魔法学院に入学する資格すらない魔力なしの究極のモブ、それが僕だ。 そんな僕が改変させた物語は、大きく捻れて歪みはじめた。 そして、僕はリカルドに別れを告げて――。 自惚れリカルド × 鈍感なモブ転生者アーロン 果たして死に戻りは回避できるのか? じれったくも切ないふたりの恋は加速する。 お気に入り、ハート、感想ありがとうございます! タイトル変更しました。死に戻り小説→死に戻り漫画に変更しました。

【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!

はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。 本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる…… そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。 いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか? そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。 ……いや、違う! そうじゃない!! 悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!! 

なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ
BL
 前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?