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びみょう?
あんなことを叫ばれたのに、セゥスの顔には一片のくもりも、疑いもなくて、びっくりした僕は若葉の瞳を見あげる。
「セゥスは、僕をしからないの?」
きょとんとしたセゥスが笑った。
「ユィリが男の下衣を、はぎ取ろうとしたことなんて、今までなかったでしょう?
診察で大切だったんでしょう。比較したかった?」
僕の頭をなでなでしながら聞いてくれる。
「う、うん」
きゅう。
セゥスの衣のすそをにぎって、熱い頬でうなずいたら、長い腕につつまれる。
「ユィリを、信じてる。
だいすきだよ、ユィリ」
ささやいて、笑ってくれる。
「セゥス、だいすきー!」
ぎゅう!
抱きついたら、とろけるように笑ってくれた。
「当主の前で、何をやってる! 不敬だぞ──!」
後ろのセゼァおばあちゃんが、激おこです。
「……いや、初対面の男の前に、下着で堂々と立つのも、まあまあ、びみょう……?」
海のつっこみに、セゼァが真っ赤になった。
「ぎゃ──!」
診察で脱ぐと思っていなかったからか、白のぴったりした、ちっちゃいのな感じで、そう、見えないけど、透けちゃうかも……? ということに気づいたらしいセゼァが、耳まで真っ赤になって前を隠してる。
「ご立派なので、はずかしがることは、ないのではないでしょうか」
カイが、笑顔だ!
「そ、そうか……!」
セゼァおばあちゃんが、元気になったよ! よかった!
「診察のために脱いでほしいなら、俺が脱ごうか?」
首をかしげる海を、セゥスが止める。
「それは僕の役目だよね?」
カイが襟元に指をかける。
「ここは従僕の、わたくしが脱ぎましょう」
火花がバチバチしてる気がする──!
あわあわ僕は手をあげる。
「あ、あの、セゥスも海くんも、カイも若くて、きらきらしてるから、よかったら同年代のコホさんと、セゼァおばあちゃんを比べたいんだけど……」
「おばあちゃん!?」
真っ赤になって、のけぞるセゼァに、僕はこっくりうなずいた。
「僕はセゥスさまの伴侶(予定)なので。セゥスさまのおばあちゃんは、僕のおばあちゃんです」
胸を張った!
ぱくぱく口を動かしたセゼァの耳が赤くなる。
肩を揺らして笑ったコホが、やさしくセゼァの肩をたたいた。
「ようございましたね、セゼァさま」
「ふ、ふん──! ふ、不敬であるぞ!」
つりあがるまなじりが、ほんのり赤い。
ふわふわ笑った僕は、セゼァとコホを見あげる
「ちょっとコホさんに脱いでいただきたいんですが、よろしいでしょうか?」
「セゼァさまのためなら、脱ぎましょう」
胸を叩いてくれました。
「ありがとうございます!」
感謝を表すために胸に手をあて、膝を折る。
「じゃあ、お部屋で。セゥスとカイと海くんは、お外で待っててね」
「いや、もう見たから、いいでしょう、おばあさま」
「ぐぅ……!」
セゼァおばあちゃんが、セゥスに圧されてる!
おお、セゥスが、つよつよに!
「ゆりさまは、魔力がすくなめでいらっしゃるので、治癒魔法を使うと魔力枯渇の恐れがあります。わたくしたちが魔力を補給いたしますので」
カイが微笑む。
「鍛えられた、いい身体だと思う。尊敬する」
海の言葉に、セゼァの瞳が輝いた。
「そ、そうか──!」
「……もしかして、おばあさま、ちょろい……?」
こっそりセゥスが、首をかしげてる!
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