もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています

  *  ゆるゆ

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リトのごあいさつ

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 ジゼに抱きかかえられてジェディス邸に戻ってきたリトに、ゲォルグもセバも目を剥いた。

「何かあったのか!」

「あ、あの、ジゼしゃま、僕、歩けゆ……」

 燃える頬でジゼの腕から降りようとするリトを、ジゼの腕が抱きとめる。

 まっすぐな蒼の瞳が、ゲォルグを見あげた。


「リトと、伴侶になります」


 ぽん!

 音をたてて噴火したリトが、あわあわジゼの腕から降りようとするのを、ジゼの腕が止める。

「だめ」

「ご、ごあい、しゃつ……」

「ああ、うん」

 ちょっと照れた頬で、ジゼがリトを下ろしてくれた。
 ずっとジゼ抱っこで移動してきたリトは、燃える頬で頭をさげる。


「あ、あのあの、ゲオしゃま、セバ、あの、僕、獣人で、ジゼしゃまに、ふさわし、なぃ、でしが──」

「そんなことない!」

 叫んでくれるジゼに、潤む瞳でリトは首を振った。


「僕のせぃ、ジゼしゃま、糾弾、批難、申し訳、ない、でし。……でも僕、ジゼしゃま、お傍、いたぃ、でし……ごめなしぁ……!」

 両手をそろえて深くさげたリトの頭を、のびたゲォルグの手がやさしく撫でた。


「ジゼを、選んでくれるのだね」

「あい! はじめて、逢た、ときから、僕、ジゼしゃま、だけでし」

 ぽふぽふ揺れるしっぽに、ジゼの頬がふうわり紅くなる。


「……俺も」

 ぎゅう

 背中から抱っこしてくれるジゼの胸から、早鐘の鼓動が響いてく。


「糾弾と非難どころか、ジゼさまは世界中から羨ましがられますよ。ラヴァリアの伴侶になるんですから」

 後ろから顔を覗かせたテデが笑って、ゲォルグとセバが仰け反った。

「ラヴァリア──!?」

「ああ、そうでした。イェルム王国に満ちた瘴気を浄化し、魔界との境界にできた裂け目さえなかったことにしてくれたのは、リトです。伴侶の前には些末なことだったので、報告が遅くなりました」

「……さ、些末……!?」

 ジゼの言葉に、セバの銀縁眼鏡が傾いてる。

 茫然とリトを見つめたゲォルグは、父親の顔で、笑った。


「ラヴァリアとして覚醒しても、それでもジゼを選んでくれたのか」

「あい!」

 ぽふぽふ揺れるしっぽに、ジゼがとろけて笑う。


「精霊界にも魔界にも行かず、俺の傍にいてくれると」

「………………魔界………………!?」

 ゲォルグとセバがあんぐりしてる。


「おかたま、魔人しゃん、おとたま、ラヴァリアでし」

 セバとゲォルグの目が点になってる。


「そ、それでも、ジゼの、傍に……?」

「あい!」

 ぽふぽふのしっぽを抱きしめて、ジゼが笑ってくれる。


「世界でいちばん、しあわせになります」


 見開かれたゲォルグの瞳が、揺れた。
 父の腕が、息子を抱きしめる。

「……よかったな、ジゼ」

「はい」

 息子の腕が、父の背を抱きしめた。


「遅くなりましたが、無事帰りました」

「よくやった」

「リトが」

 ジゼが笑って、ゲォルグも笑う。


「がんばってくれて、ありがとう、リト」

 ジゼとおそろいのごつごつの手が、リトの頭をなでてくれる。


「……あの、あの……ジゼしゃま、と……いしょ……いぃ、でしあ……?」


「勿論だ。リトの父になれることを、とてもうれしく思う」

 父親の顔で、笑ってくれた。











────────────

 はじめましての方も、ずっと読んでくださる方も、心からありがとうございます!

 みみみみみ様が、ゲォルグパパに報告しないとと言ってくださったので、報告してみました!(笑)
 リトを離すと、どこかに行ってしまいそうで不安なジゼは、ずっとリト抱っこです(笑)



 せっかくゲォルグぱぱが出てきたので(笑)次の新しいお話、まだ全然書いてないので来年の1月くらいになるかなと思いますが、ゲォルグ×セバのお話、出逢ってから溺愛になるまで(ジゼ赤ちゃんくらい(笑)筆頭侯爵×執事(笑))にしようかなと思ったのですが、い、いかがでしょう……?(笑)
 3年ぶりくらいに、ちょこっとえろも書いてみようかと……(笑)
 読むのは、によによするだけでいいのですが(笑)書くのは性癖全開みたいで(笑)ほんとうにほんとうにほんとうに恥ずかしいのです……!(笑)
 えろい話、結構無理して書いてたのですが(笑)需要があるのかなーと思って、ゲォルグ×セバなら、やれる、かな……? セバ×ゲォルグもいいのですが!(笑)
 でもえろいお話、いいね下がるんですよ……!(笑)エールは無くなったりするのです……(笑)ほんとに需要があるのか謎です……
 皆さま、おすきなえろがあると思うので『これじゃない』とかありますよね……!
 書かなくていいならR15か、R18でいちおうしてますみたいな?(笑)

 もしご意見ご感想あられたら、お気軽にどうぞですー!



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