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かわいい?
いつもレーシァが目覚める前に宮を後にしていたゼドが、目覚めるまで傍にいてくれるようになった。
「おはよう、レーシァ」
ちゅ
目を明けたら、あまいくちびるが、降ってくる。
レーシァの寝台を執務室にしてしまったゼドの周りには、帝国中からの嘆願や報告があふれている。
手の中の書を見ながら、レーシァを抱き寄せて頭をなでてくれるのだから、とっても器用だけれど、ちょっと面白くない。
「おはようございます、ゼドさま」
ちゅ
のびあがって口づける。
ほんとうは帝王陛下に自分から口づけるなんて許されないみたいなのだけれど(見てしまって悲鳴をこらえたヒノの目がこぼれおちそうになってた。あとで叱られた)ゼドは、ゆるしてくれるから。
ちゅ
やさしく唇を吸って、あまえるように舌を滑りこませる。歯をとんとんしたら、ちいさく笑ったゼドが唇を開いてくれた。奥にしまわれたゼドの舌を、からめとる。
「……ん……ふ、ぁ……ゼド、さま……」
あまい吐息をこぼしながら、ゼドのちいさな頭を抱き寄せて、ふかく、ふかく口づけて、あふれる唾液を注ぎこむ。
「……ん、ぁ……レーシァ、おい……」
『やめろ』言われたくなくて、ゼドの唇を、くちびるで塞いだ。
ゼドのたくましい腰を抱きよせて、ねだるように腰をすりつける。
「……ゼドさま……」
ちゅ
唇を吸って、あまえるようにゼドのうえにお尻をのせた。ゼドと舌をからめながら、ゆうるり揺らす。
「……こら。どこでそんなことを覚えた」
真っ赤になったゼドに、にらまれたレーシァは、ぷくりとふくれる。
「ゼドさまが、書類ばっかりご覧になっているから」
陽の瞳が、瞬いた。
「……っ なんだそのかわいいは──!」
もごもごてのひらで口を覆って呟くゼドの言葉がよく聞こえない。
「僕の寝台にいらっしゃるときは、僕を愛でてくださらないと、こまります」
ぽふりとゼドを押したおす。
簡単に押し倒されてくれたゼドの耳が紅い。
「……ほんとうに、どこで覚えたんだ。まさかヒノ……ちがうな、クノが変な本でも読ませたんじゃないだろうな」
瞬いたレーシァが
ちゅ
ゼドの唇にくちづける。
「ゼドさまが、僕をこんなにいやらしく、しつけてくださったのです」
いつだって、欲しくて
いつだって、愛でてほしい
書類に負けちゃうだなんて、絶対いや。
「3日じゃ、足りないかもしれません。僕をちゃんと孕ませてください、ゼドさま」
ちゅう
ゼドの唇を吸ったら、紅いまなじりで抱きよせてくれる。
「レーシァがこんなにしたんだ。責任をとれ」
笑うゼドに、レーシァも笑う。
「さいしょから、おっきかったですよ、ゼドさま」
「朝だからな。ほら、乗って」
『乗れ』じゃない。
『乗って』
可愛くねだられたら、熱い頬で、うなずいてしまう。
「はい、ゼドさま」
3日で、身も世もなく繋がったから。
羞恥もためらいも、消えてしまった。
まるでゼドを受けいれるために生まれてきた身体のように、レーシァのそこはゼドの巨きな昂ぶりを喜々としてくわえこむ。
「あ、ぁあ……! はぁ、あ……! ちょ、ゼドさま、まだ書をご覧になる気ですか──!」
とろける喘ぎが、悲鳴に変わる。
「ん、朝議があってな、うるさい貴族どもを黙らせなくては──」
「ひ、ひどい……!」
喉を鳴らしてゼドが笑う。
「頑張って腰を振っていかせてくれたら、レーシァを愛でてやる。ほら、がんばれ、レーシァ」
「ひ、ひどぃよう、ゼドさまぁ……!」
涙声で叫んだら、ゼドは目をほそめた。
「知らなかったのか。俺はひどい男なんだ」
自嘲するように嗤うゼドに、レーシァは首をふる。
「ゼドさまは、おやさしい方です」
ちいさな頭を抱きしめたら、陽の瞳が揺れる。
「……こんなことを、させるのに?」
下から突きあげられて、とろける声で仰け反った。
「あぁア……! はぁ、んっ こ、これは、可愛がって、くださってる、んです……!」
「ひどいと言ったぞ」
笑うゼドに、ぷくりとレーシァはふくれる。
「……いじわるも、ゼドさまがくださるなら、愛でるです」
ちゅう
火照る頬で、唇を、吸った。
「レーシァ……っ」
抱きよせられて、突きあげられて、深く、深く繋がって、揺れる。
奥の奥の最奥までゼドに貫かれるたび、レーシァの髪も指も、月のひかりを浴びたようにきらめく気がした。
「ふ、ぁア……! ゼドさまぁ……!」
達するときには、いつもあなたの名を呼んでしまう。
「レーシァ……!」
あなたが名を呼んで、精を奥の奥に叩きつけてくれると、おなじ気もちなのかと夢をみてしまう。
「ゼドさま……」
夢中でゼドの唇を吸ったら、扉を叩く音がする。
「帝王陛下、申しわけございませんが、朝議のお時間にございます」
冷え冷えとしたクノの声に、ゼドが笑った。
「もう出る」
『行かないで』
言いたい唇を噛んで、うつむいたレーシァの頭を、ゼドの大きなてのひらが撫でてくれる。
「またすぐ愛でてやる」
ちゅ
唇を吸ってくれるから、こくんとうなずいて、ゼドの指をにぎる。
「いってらっしゃいませ、ゼドさま」
右手を胸に、まだ熱い身体で見送った。
「いってくる」
手をあげてレーシァの宮を出てゆくゼドの向こうで、クノがとっても苦々しい顔をして、ヒノと医士のおばあちゃんが『がんばったね!』ほめるように大きく手を振ってくれた。
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