最後の望み

桐原まどか

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最後の望み

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―わかりました。応じます。
―ただ、最後にお願いがございます。
はしたない、と思われるかもしれませんが...くちづけを頂けませんか?

婚約破棄に応じた令嬢に、男はくちづけをした。
口のなかに、何かが流れ込んできた...。

泡を吹いて苦しむ男を見下ろしながら、令嬢は自らも血を吐いた。

毒を飲ませたのだ。
―悔いはなかった...。
これで永遠に喪うことはない...。
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