秘密の恋

桐原まどか

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秘密の恋

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―あたしを見て。
お姉様ではなく、あたしを見て。

姉の恋人に想いを募らせた妹が、人を雇い、姉の顔に硫酸を浴びせた事件は、貴族の間でセンセーショナルに語られた。
二目と見られぬ顔になった姉は、それでも妹の減刑を求めた。

「わたしが悪いんです。妹の気持ちに気付かなった。わたしのせいです」

妹はその夜、首を吊って死んだ。
彼女の遺書には「お姉様、大好き」とだけ、書かれていたという…。
果たして、彼女の本当の想い人は…。
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