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いつもの日常!?

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 「ああ、今日も平和だな~」登校中にそんなことを呟いてみた。なんかかっこ良くない?ヒーローが町のパトロールしてます~的な感じでさ。 今日も平和な学園生活が始まって、今日のテストではまた百点をとって、平和な1日が始まって、ってそんなことを思ってたら周りにいる人たちが騒ぎはじめた。  ん?どうしたんだ?と思ってふと、上を見てみると…えー、ちょっ、ヤバいんですけど~(苦笑) まさかの500円玉が超ヤバいスピードで落ちてくるー‼ どうして500円玉が!?  次の瞬間…俺の頭に落ちた…あっ、死んだ。 ああ今日の深夜アニメ見たかった~。もう視界が暗くなってきちゃった。 せっかく食べ物とか…用意…した…の…に…。

 チーン 
 あー、みんな泣いてるのかなー。友達は一人しかできないし、彼女をつくるどころか女子は顔を真っ赤にして逃げてくし、家族もいない…幸せだったのはこの世に「アニメ」という存在があっただけかなー…ああ、なんか眠たくなってきた…


 目が覚めるとそこは教室だった…なーんだ居眠りしてただけか~。ん?寝ぼけてるのかな?他の生徒が知らないオッサンに見えるぞ? あれ?どっかでみたな~…どこだっけー…  あっ‼…新聞だ‼たしかあの人は、家が火事になって巻き込まれた人だ‼ もしかして俺…まじで死んだ? 

「ガラッ」

  教室のドアが開いた。入ってきたのは…おじいさん? それも、ながーい白いひげがはえていて、頭の上には光るわっか…胸の辺りに名札が…んーっと… 神…様?神様って描いてあるぞ!? ヤバいっ…神様だ…ホントにいたー… オッサンたちも驚いている様子…そりゃー驚くよね!ん?なんか一番前の一番左の人に何か言っている…その何かを言った後…あっ…消えたっ…あー消えるのかー…ヤバいわー(苦笑)  で、後でわかったんだけど、どうやら 「天国」「地獄」って言っているらしい… そして俺の番…しかも最後で俺意外誰もいないー…聞いてたからわかってるんだけど…3分の2が地獄でしたー‼パチパチーってヤバいだろ‼みんな何やってんのー…もう地獄にいくじゃん…と思ったら神様がいきなり後ろに下がって黒板のところまで行って… 走って来たー‼そしてまさかのジャンピング土下座ー‼どっ…どうしたんだ?そして神様がバッと顔をあげると…顔が…顔がヤバい…顔がなぜか涙でぐしゃぐしゃ…吹き出しそうなのを我慢して事情を聞いてみることにした。 

「あのーどうしたんですか?」


「ブワッ」

 ヤバいヤバい涙が滝のように流れている…しょうがないからたまたま持っていたハンカチを貸してあげた…涙を拭いたあと、もうびっくり鼻をフーンって、フーンって‼…いや違う‼ブーンって‼ もうびっくりしたよ‼よくアニメであるよね、渡したハンカチで鼻をフーンてやられるの。しょうがないからハンカチはあげた。

「しょぼーん」

 で、また事情を聞いてみた
「もう一度聞きますね、一体どうしたんですか?」
ちょっとイラつきながら聞いてみた。だってお気に入りのハンカチがー‼ そしたら神様が初めて口を開いた。

「ずびばぜーん」

すみませーんってこと?そう思ってたら驚きの言葉が

「あなたを殺したのは…この私ですー‼」

ん?今なんて?

「あなたを殺したのは私ですー‼」

もしや心読めてるパターン?


「読めてますー‼」


ああ、読めるのか


「ほんとーにっすみません‼」


「だっ…だけど神様に殺された覚えは…もしかしてあの500円玉!?」


「はい‼その通りでございます‼」


「まじで!?」


「まじでございます…コ○コ○コ○ックの新刊が出たのでスキップで買いに行っている途中にうっかり500円玉を落としてしまいまして…そのまま地上へ落ちてしまい」


「そこに俺がいたと…」


「はいっ、その通りでございます」


「じゃあ…神様に殺された俺はどうすればいいんですか?」


「セミになってもう一度死ぬか、異世界転生かになります‼」


「異世界転生で」


 もう即答、だってセミになるとか嫌じゃんもうマジでセミにはなりたくない…ちっちゃい時にバス停でお母さんを待っている時にうっかり寝てたら身体中セミだらけ‼それでセミが嫌いになってしまった… 

「そんな悲しい過去が…」

心読むな‼

「すみません‼」


「あっ…転生するときは、前世の記憶はそのままで…」


「それだけでいいですか?」


「後は適当にやっちゃってください」


「はいっ‼かしこまりました! それでは準備いいですか」


「大丈夫です」


「いきますよー…転生‼」


そして、俺は魔方陣の中に吸い込まれた…



              ◇



「本当にあれでよかったんですか?」

正直私はタクマ殿が心配だった。なんにせよ前世の記憶だけで、別に他にはいらないなど…

「しょうがない。タクマ君は神界の女王、アイリーン様が認めた神の子なのだから…」

そう神界の兵騎士団長のクウェラバが兵騎士副団長に言った…
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