13 / 47
13 レオンハルト様って何者!? 【私が結婚してから③】
しおりを挟む
曲がりなりにも私は、リヒター侯爵家の女主人だ。
レオンハルト様が留守の間、屋敷と使用人たちを守る義務がある!
「レオンハルト様がいらっしゃらない今、この屋敷で全ての権限があるのは、女主人たる公爵夫人の私よ!貴女の勝手は許さないわ!」
そうビアンカに告げるが彼女は鼻で笑い
「この小娘を部屋に閉じ込めて!」と使用人に命令すると、
彼らは「すいません」と言いながらも彼女の命令に従う。
非力な私に孤立無援の状態だ。
この状況は、本当にレオンハルト様の指示なんだろうか。
私の食事を運んできたマリアに質問すると、困惑した返事が返ってくる。
「クルト様が旦那様に何度もお手紙を送っておられるんですが、返事がなくて……」
そうだ! 家令のクルトと専属侍女のベティは大丈夫なの?
「二人は……ベティは無事なの?」
「はい、下級使用人とされてしまいましたが、お元気です」
良かった!
特に私と仲が良かった二人は、ひどい事をされていないか本当に心配だった。
とにかくレオンハルト様に、一度確かめなくっちゃ。
ご令嬢と懇意にしているという、噂についても……!
「ねぇマリア。レオンハルト様に手紙を書くから休みの日にでもこっそり王宮に届けてくれない?」
「……すいません。それはできないんです」
「え?」
「このリヒター侯爵家の使用人は、勝手にこの屋敷から出ることはできないんです」
「ええ? どうして?」
絶句した。
「詳しいことはお伝えできないのですが、使用人全員、侯爵様の許可なくして屋敷の外には出れないんです」
「え? レオンハルト様の許可がない屋敷から出れない? それはどういうこと?」
正面玄関は衛兵が立っているけど、使用人用や業者用の出入口とかあるはずよね。
「そのままの意味です。この屋敷全体にレオンハルト様が結界を張られていて、許可なく中のものは外に出れませんし、外の者は侵入することができません」
結界?
人の出入りを制限するそんなものが、実際にあるの?
「しかも旦那様がいない今、その結界の権限をビアンカ様が上書きされたので、私たち使用人はビアンカ様の許可なく屋敷を出ることはできないのです」
結界って! 冗談きついわぁ。
マリアは本気で言ってる訳はないよね? 断る理由にしては説得力ないわよ?
しかもその結界をレオンハルト様が張ってるって? この屋敷全体に?
さらにそれをビアンカが上書きするとか……
聖女に神聖力があるなら、そんな力があっても、おかしくはないかもしれないけれど……
そんな大きな魔法? 超能力? なんて、もはやおとぎ話の力だわ。
それともそんなことができる機械でも、発明されたのかしら。
ともかく、使用人たちにお願いはできないらしく、私はあきらめるしかなかった。
レオンハルト様が留守の間、屋敷と使用人たちを守る義務がある!
「レオンハルト様がいらっしゃらない今、この屋敷で全ての権限があるのは、女主人たる公爵夫人の私よ!貴女の勝手は許さないわ!」
そうビアンカに告げるが彼女は鼻で笑い
「この小娘を部屋に閉じ込めて!」と使用人に命令すると、
彼らは「すいません」と言いながらも彼女の命令に従う。
非力な私に孤立無援の状態だ。
この状況は、本当にレオンハルト様の指示なんだろうか。
私の食事を運んできたマリアに質問すると、困惑した返事が返ってくる。
「クルト様が旦那様に何度もお手紙を送っておられるんですが、返事がなくて……」
そうだ! 家令のクルトと専属侍女のベティは大丈夫なの?
「二人は……ベティは無事なの?」
「はい、下級使用人とされてしまいましたが、お元気です」
良かった!
特に私と仲が良かった二人は、ひどい事をされていないか本当に心配だった。
とにかくレオンハルト様に、一度確かめなくっちゃ。
ご令嬢と懇意にしているという、噂についても……!
「ねぇマリア。レオンハルト様に手紙を書くから休みの日にでもこっそり王宮に届けてくれない?」
「……すいません。それはできないんです」
「え?」
「このリヒター侯爵家の使用人は、勝手にこの屋敷から出ることはできないんです」
「ええ? どうして?」
絶句した。
「詳しいことはお伝えできないのですが、使用人全員、侯爵様の許可なくして屋敷の外には出れないんです」
「え? レオンハルト様の許可がない屋敷から出れない? それはどういうこと?」
正面玄関は衛兵が立っているけど、使用人用や業者用の出入口とかあるはずよね。
「そのままの意味です。この屋敷全体にレオンハルト様が結界を張られていて、許可なく中のものは外に出れませんし、外の者は侵入することができません」
結界?
人の出入りを制限するそんなものが、実際にあるの?
「しかも旦那様がいない今、その結界の権限をビアンカ様が上書きされたので、私たち使用人はビアンカ様の許可なく屋敷を出ることはできないのです」
結界って! 冗談きついわぁ。
マリアは本気で言ってる訳はないよね? 断る理由にしては説得力ないわよ?
しかもその結界をレオンハルト様が張ってるって? この屋敷全体に?
さらにそれをビアンカが上書きするとか……
聖女に神聖力があるなら、そんな力があっても、おかしくはないかもしれないけれど……
そんな大きな魔法? 超能力? なんて、もはやおとぎ話の力だわ。
それともそんなことができる機械でも、発明されたのかしら。
ともかく、使用人たちにお願いはできないらしく、私はあきらめるしかなかった。
36
あなたにおすすめの小説
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる