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26 『あたしのレオン』は誰にも渡さない! 【SIDEビアンカ③】
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「ビアンカ ビアンカ」
小さなレオンハルトがあたしに付きまとう。
一度身の回りの世話をする侍女に、あたしより懐きそうになったので、レオンハルトに魅了魔法をかけてやった。
サキュバスは、男に魅了魔法をかけて精力を食べる魔族だ。
だからあたしもこの魔法が使える。
小さなレオンの魔力は、あたしより少ないからかける事ができた。
魔族同士が魔法をかける場合、より強いものなら相手にかける事ができる。
あたしでは純血のレオンには、魅了魔法をかけることはできなかった。
「ビアンカ、どこに行ってたの? ボクの側にいて」
泣きべそをかく小さなレオン。
「食事をしてたんだ」
今日は下男の精力を頂いた。
この屋敷の大半の男は、あたしの魅了で言いなりだ。
あぁ楽しい!
「あらあら『そそう』をしたの?」
レオンのズボンはぐっしょりと濡れている。
2才になるこの子は、まだちゃんとトイレに行けない。
「だって、だって……ビアンカを探していて……」
「言い訳はきかないよ! 早く脱いで!」
ズボンを脱ぎ、小さなおしりをみせるレオン。
あたしはポケットから小さなムチを取り出す。
ピシッ! ピシッ!
「ひっ! ひっ!」
レオンの悲鳴は、あの獣人女の喘ぎ声のよう。
あぁなんて可哀想で、可愛いあたしだけのレオン。
大人になったらあたしたちは、最高のパートナーになるだろう。
あたしはレオンに血を与え、レオンはあたしに精力を与える。
そして、いずれは子を成すのだ。
ところが、7才になったある日から、レオンは急に大人びた口調で話すようになり、あたしの言うことを聞かなくなった。
魔力量が私を越え、魅了魔法が解けたのだ。
そしてあたしがそうだったように、身体の成長がゆっくりになった。
吸血=食事も外ですますようになった。
バンパイア族は、魅了魔法と忘却魔法が使える。
ターゲットを魅了し、快感で幻惑している間に吸血し、最後に忘却魔法で全てを忘れさせるのだ。
その魔力を手に入れたレオンは、あたしに頼らなくても、生きていけるようになった。
そして王都図書館から大量の書物を運ばせ、むさぼるように読むようになった。
歴史、地理、経済、古文書、外国語、風俗ありとあらゆる知識を手に入れ、王家の口効きで学校にも通うようになった。
そして50年たち、見た目が20才くらいになったレオンは、伯爵家当主として全てを相続し、いくつもの事業を始めた。
その収益で王家の庇護下から抜け出し、幼少期に援助されていた金銭も全て返却した。
そして王家から派遣されていた使用人も返し、魔族の血の濃い者たちを新しい使用人として雇い入れた。
あたしほどではないが、魔力が多く寿命が長いため、生き辛い思いをしている者たちだ。
彼らはレオンに感謝し、忠実な下僕と化した。
しかもレオンは彼らに弱い魅了魔法、支配するほどでもない微弱な魔法をかけたのだ。
そのせいであたしの魅了魔法をはじき返され、食事に事を欠くようになってしまった。
上位魔族バンパイアの魔法に、あたしは勝てない。
おかげで言いなりになる男はいなくなり、食事のためわざわざ市井に出向かわなくてはならないという屈辱を味わった。
「あたしの血が必要なくなったらお払い箱? お前はなんてひどい子なの!」
涙ながらに父親の所業や、母親の代わりに血を与え続けたあたしの苦労話をすると、レオンも思うところがあったのだろう。
そこそこ見栄えの良い3人ほどの男を
「充分な報酬と本人にも了承を得てるので、食事をするのは彼らだけにして下さい」
と差し出してきた。
よしよし及第点だな。
そして、畳みかけるのは今だと、あたしのレオンを取り返すのは今だと、その3人の男を魅了魔法で完全支配。
レオンの行動を監視させ、出かける際は必ず同行し、近づくものがいれば排除した。
「彼らは事業相手です! 仕事の邪魔は辞めて下さい!」
「ふふっ。レオンあんたってば、やっぱりバカな子。頬染めて、あんな目であんたを見てるんだよ。気があるに決まってるじゃないか! 本当、あたしがいなきゃダメだねぇ」
ため息を吐き、レオンが首を振る。
何よ今更! あの獣人女以外、蹴散らかしても笑って見てたじゃないか!
「あんたは『あたしのレオン』であたしのパートナーなんだ! 誰にも渡さないよ」
小さなレオンハルトがあたしに付きまとう。
一度身の回りの世話をする侍女に、あたしより懐きそうになったので、レオンハルトに魅了魔法をかけてやった。
サキュバスは、男に魅了魔法をかけて精力を食べる魔族だ。
だからあたしもこの魔法が使える。
小さなレオンの魔力は、あたしより少ないからかける事ができた。
魔族同士が魔法をかける場合、より強いものなら相手にかける事ができる。
あたしでは純血のレオンには、魅了魔法をかけることはできなかった。
「ビアンカ、どこに行ってたの? ボクの側にいて」
泣きべそをかく小さなレオン。
「食事をしてたんだ」
今日は下男の精力を頂いた。
この屋敷の大半の男は、あたしの魅了で言いなりだ。
あぁ楽しい!
「あらあら『そそう』をしたの?」
レオンのズボンはぐっしょりと濡れている。
2才になるこの子は、まだちゃんとトイレに行けない。
「だって、だって……ビアンカを探していて……」
「言い訳はきかないよ! 早く脱いで!」
ズボンを脱ぎ、小さなおしりをみせるレオン。
あたしはポケットから小さなムチを取り出す。
ピシッ! ピシッ!
「ひっ! ひっ!」
レオンの悲鳴は、あの獣人女の喘ぎ声のよう。
あぁなんて可哀想で、可愛いあたしだけのレオン。
大人になったらあたしたちは、最高のパートナーになるだろう。
あたしはレオンに血を与え、レオンはあたしに精力を与える。
そして、いずれは子を成すのだ。
ところが、7才になったある日から、レオンは急に大人びた口調で話すようになり、あたしの言うことを聞かなくなった。
魔力量が私を越え、魅了魔法が解けたのだ。
そしてあたしがそうだったように、身体の成長がゆっくりになった。
吸血=食事も外ですますようになった。
バンパイア族は、魅了魔法と忘却魔法が使える。
ターゲットを魅了し、快感で幻惑している間に吸血し、最後に忘却魔法で全てを忘れさせるのだ。
その魔力を手に入れたレオンは、あたしに頼らなくても、生きていけるようになった。
そして王都図書館から大量の書物を運ばせ、むさぼるように読むようになった。
歴史、地理、経済、古文書、外国語、風俗ありとあらゆる知識を手に入れ、王家の口効きで学校にも通うようになった。
そして50年たち、見た目が20才くらいになったレオンは、伯爵家当主として全てを相続し、いくつもの事業を始めた。
その収益で王家の庇護下から抜け出し、幼少期に援助されていた金銭も全て返却した。
そして王家から派遣されていた使用人も返し、魔族の血の濃い者たちを新しい使用人として雇い入れた。
あたしほどではないが、魔力が多く寿命が長いため、生き辛い思いをしている者たちだ。
彼らはレオンに感謝し、忠実な下僕と化した。
しかもレオンは彼らに弱い魅了魔法、支配するほどでもない微弱な魔法をかけたのだ。
そのせいであたしの魅了魔法をはじき返され、食事に事を欠くようになってしまった。
上位魔族バンパイアの魔法に、あたしは勝てない。
おかげで言いなりになる男はいなくなり、食事のためわざわざ市井に出向かわなくてはならないという屈辱を味わった。
「あたしの血が必要なくなったらお払い箱? お前はなんてひどい子なの!」
涙ながらに父親の所業や、母親の代わりに血を与え続けたあたしの苦労話をすると、レオンも思うところがあったのだろう。
そこそこ見栄えの良い3人ほどの男を
「充分な報酬と本人にも了承を得てるので、食事をするのは彼らだけにして下さい」
と差し出してきた。
よしよし及第点だな。
そして、畳みかけるのは今だと、あたしのレオンを取り返すのは今だと、その3人の男を魅了魔法で完全支配。
レオンの行動を監視させ、出かける際は必ず同行し、近づくものがいれば排除した。
「彼らは事業相手です! 仕事の邪魔は辞めて下さい!」
「ふふっ。レオンあんたってば、やっぱりバカな子。頬染めて、あんな目であんたを見てるんだよ。気があるに決まってるじゃないか! 本当、あたしがいなきゃダメだねぇ」
ため息を吐き、レオンが首を振る。
何よ今更! あの獣人女以外、蹴散らかしても笑って見てたじゃないか!
「あんたは『あたしのレオン』であたしのパートナーなんだ! 誰にも渡さないよ」
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