6 / 13
◆タダで復讐代行
しおりを挟む
翌日。
わたくしは復讐代行のもとへ向かった。
果たしてすぐに受けてもらえるか分からないけど、全財産を差し出す覚悟で向かった。
到着し、扉をノックすると反応があった。
「…………君か」
「あなたに依頼があって参りましたの」
「仕事の依頼は助かる。ちょうど空いていたところだ」
「それは好都合。ぜひお願いします」
「いいだろう。では、中へ話を聞かせてくれ」
復讐代行の家の中へ。
相変わらず簡素。あまりモノがない。
生活感すらなくて心配になる。
「話の前にひとつだけ」
「なんだ?」
「あなたの名前を聞いていませんでしたわ。そろそろ教えていただけないかしら」
「……名前か。匿名希望ではダメか」
「でも……」
「仕方ないな。では偽名で……ルークと呼んでくれ」
「分かりました、ルーク」
それから、わたくしは彼に……ルークに今までのことを話した。
ドノヴァンという伯爵と付き合い始めたこと、リーシャという女がわたくしの家に放火し――お父様を殺めたことを。
「……というわけなのです」
「まずはお悔やみを」
「……ありがとうございます」
「分かった。復讐は任せろ。今回はタダでいい」
「え……でも」
「前回の報酬があまりにケタ違いだったのね。まだ余裕はある」
「よろしいので?」
「今回はサービスだ。そのリーシャという女に地獄を見せてやればいいのだろう」
「はい。簡単には殺さないでください。どうか、じわじわと……」
「任せてくれ。三日もあれば十分だ」
「お願いします」
これでリーシャは……きっと。
成功を祈り、わたくしは復讐代行・ルークに全てを委ねた。
わたくしは復讐代行のもとへ向かった。
果たしてすぐに受けてもらえるか分からないけど、全財産を差し出す覚悟で向かった。
到着し、扉をノックすると反応があった。
「…………君か」
「あなたに依頼があって参りましたの」
「仕事の依頼は助かる。ちょうど空いていたところだ」
「それは好都合。ぜひお願いします」
「いいだろう。では、中へ話を聞かせてくれ」
復讐代行の家の中へ。
相変わらず簡素。あまりモノがない。
生活感すらなくて心配になる。
「話の前にひとつだけ」
「なんだ?」
「あなたの名前を聞いていませんでしたわ。そろそろ教えていただけないかしら」
「……名前か。匿名希望ではダメか」
「でも……」
「仕方ないな。では偽名で……ルークと呼んでくれ」
「分かりました、ルーク」
それから、わたくしは彼に……ルークに今までのことを話した。
ドノヴァンという伯爵と付き合い始めたこと、リーシャという女がわたくしの家に放火し――お父様を殺めたことを。
「……というわけなのです」
「まずはお悔やみを」
「……ありがとうございます」
「分かった。復讐は任せろ。今回はタダでいい」
「え……でも」
「前回の報酬があまりにケタ違いだったのね。まだ余裕はある」
「よろしいので?」
「今回はサービスだ。そのリーシャという女に地獄を見せてやればいいのだろう」
「はい。簡単には殺さないでください。どうか、じわじわと……」
「任せてくれ。三日もあれば十分だ」
「お願いします」
これでリーシャは……きっと。
成功を祈り、わたくしは復讐代行・ルークに全てを委ねた。
16
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、自由に生きたら王太子が失脚しましたあ
鍛高譚
恋愛
名門アーデン公爵家の令嬢 ロザリー・フォン・アーデン は、王太子 エドワード・カミル・レグノード の婚約者として誰もが認める完璧な貴族令嬢だった。
しかしある日、王太子は突如 “聖女” を名乗る平民の少女 セシリア・ブランシュ に夢中になり、ロザリーに無情な婚約破棄を言い渡す。
「これは神の導きだ! 私の本当の運命の相手はセシリアなんだ!」
「ロザリー様、あなたは王太子妃にふさわしくありませんわ」
──ふたりの言葉を前に、ロザリーは静かに微笑んだ。
「……そうですか。では、私も自由に生きさせていただきますわね?」
だが、これがロザリーの “ざまぁ” 逆転劇の幕開けだった!
神託と称して王太子を操る “聖女” の正体は、なんと偽者!?
さらに王室財政を私物化する 汚職貴族との黒い繋がり も発覚!?
次々と暴かれる陰謀の数々に、王宮は大混乱。
そして、すべての証拠が王の手に渡ったとき──王太子 エドワードは王太子の地位を剥奪され、偽の聖女と共に国外追放 となる!
「ロザリー様を捨てた王太子は大馬鹿者だ!」
「やっぱり王妃にふさわしかったのはロザリー様だったのよ!」
社交界ではロザリーへの称賛が止まらない。
そしてそんな彼女のもとに、なんと隣国の 若き王クラウス・アレクサンドル から正式な求婚が──!?
「私はあなたの聡明さと誇り高き心に惹かれました。私の王妃になっていただけませんか?」
かつての婚約破棄が嘘のように、今度は 本物の愛と自由を手にするチャンス が巡ってくる。
しかし、ロザリーはすぐに頷かない。
「私はもう、誰かに振り回されるだけの人生は選びません」
王妃となる道を選ぶのか、それとも公爵家の令嬢として新たな未来を切り開くのか──?
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
不機嫌な侯爵様に、その献身は届かない
翠月るるな
恋愛
サルコベリア侯爵夫人は、夫の言動に違和感を覚え始める。
始めは夜会での振る舞いからだった。
それがさらに明らかになっていく。
機嫌が悪ければ、それを周りに隠さず察して動いてもらおうとし、愚痴を言ったら同調してもらおうとするのは、まるで子どものよう。
おまけに自分より格下だと思えば強気に出る。
そんな夫から、とある仕事を押し付けられたところ──?
冬薔薇の謀りごと
ono
恋愛
シャルロッテは婚約者である王太子サイモンから謝罪を受ける。
サイモンは平民のパン職人の娘ミーテと恋に落ち、シャルロッテとの婚約破棄を望んだのだった。
そしてシャルロッテは彼の話を聞いて「誰も傷つかない完璧な婚約破棄」を実現するために協力を申し出る。
冷徹で有能なジェレミア公爵やミーテも巻き込み、それぞれが幸せを掴むまで。
ざまぁ・断罪はありません。すっきりハッピーエンドです。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
愛に代えて鮮やかな花を
ono
恋愛
公爵令嬢エリシア・グローヴナーは、舞踏会の場で王太子アリステアより婚約破棄を言い渡される。
彼の隣には無垢な平民の娘、エヴァンジェリンがいた。
王太子の真実の愛を前にしてエリシアの苦い復讐が叶うまで。
※ハッピーエンドですが、スカッとはしません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる