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1月19日、クレープの日~具材てんこ盛り、ホットクレープ~
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私、当麻 湊が勤める喫茶店、喫茶「バルカローラ」。
落ち着いたレトロ感漂うこの喫茶店には、いろんなお客さんが来る。
美味しい食事を楽しむ人、落ち着いた雰囲気の中で珈琲と共に本を楽しむ人、そわそわした素振りで待ち合わせをする人、食い入る様にノートパソコンの画面を見る人…他にも色々。
お昼時には少しボリューミーな昼食目当ての、午後はのんびりとした空気や時間目当ての、夜は隠れ家の様な雰囲気目当てのお客さんがそこそこ入って来て、なんだかんだきちんと売り上げは立っている…らしい。
落ち着いたレトロ感漂うこの喫茶店はホットケーキが絶品で、何度かタウン誌にも取り上げられた事もある、地元でもそこそこな有名店だ。
優しい甘さ、雲の様なふかふか加減、それが三段重ねで出されるのだから、有名になるのも頷けた。
粉は喫茶店で配合していて、その割合はそこそこ働いている私だって教えられていない。
ただただマスターに相談すれば…勿論信頼関係がある事が前提ではあるが、粉を格安で購入する事ができる。
「なーちんー、昨日ホットケーキ粉を貰ったからお昼に焼くぞー」
「やったー!ホットケーキパーティーだー!
みぃの喫茶店のホットケーキ美味しいんだよねー!」
「いや、パーティーと言う程の量は無いけれど…」
と、今持っているこの粉も、そうして購入した物だ。
量はそんなに多くは無い。いつもの喫茶店の作り方なら作れて二枚ぐらいだろう。
だから、ちょっとだけ私の作り方は喫茶店のそれとは違う作り方だ。
「今回もいつも通りホットクレープにする予定だよ」
「おっけー!じゃあソーセージとかチーズとかあんことか生クリームとかアイスとか買って来るねー!」
「いやそんなには…って、いないし…」
なーちん…風の様に去って行ったなぁ…余ったら冷凍する予定だったけれど、まさか全部食べる気じゃなかろうか…。
「…とりあえず卵と牛乳と粉と…」
ホットクレープ、で検索すれば、様々な種類の物が見つかる。私が作ろうとしているホットクレープも見つかるだろう。
私が作るホットクレープは、ただホットケーキをいつも作る倍量の牛乳と卵で作るという物。ホットケーキとクレープの中間、という事でホットクレープと命名した。
割と外道感はあるけれどこれが結構美味しい。少ない粉の量で沢山焼けるし、色々な食材を挟めるし。たまに食べたくなる。
…と、まぁそんな事を思っている間にも、あっという間にホットクレープの生地の出来上がりだ。
ホットケーキの生地よりさらさらしていて、クレープの生地よりとろとろしている。まさにホットクレープ。
それをしっかりテフロン加工がなされたフライパンに流し込んで、フライパンをくるくる回して生地を広げながら焼けば完成。わぁお簡単。
さてと、後はこれをいっぱい作って、と…。
「みぃたっだいまー!
たいりょーたいりょー!」
「おかえりなーいや本当に大量だな」
鼻歌を歌いながら次々と焼いていると、なーちんが大袋を引っ提げて帰って来た。
ソーセージ数種類、大量のハム、ベーコン、カップアイス数個、こしあん粒あん、ブロックチーズに粉チーズ、ピザ用ソースにホワイトソース、他にも色々。本当に大量だ…。
「こっちも焼けたぞー」
「じゃあホットクレープパーティーだー!」
「先に色々広げておいてくれ。
私はソーセージ焼いたり温めたりするから」
「おけおけー!」
なーちんは目に見えてうきうきしながら、大量のホットクレープの乗った皿と、焼いたり温めたりしなくて良い物の乗った皿をリビングに運んでいく。
私は私でソーセージを焼いたり茹でたり、そういった細々とした事をしてリビングへと向かった。
「もう食べ始めてるのか…」
やはりというかなんというか、なーちんはもう食べ始めていた。口の周りがピザ用ソースで少し汚れている。
「おっさきー!
めちゃうまだよー!」
「そうか…それは良かった。
ほら、ソーセージ」
「待ってましたー!」
皿からソーセージを摘まんでホットクレープに乗せ、ピザ用ソース、粉チーズを掛けて、大口を開けて頬張るなーちん。
…見てたら私もお腹が減ってきた…。
「いただきます」
手を合わせ呟き、ホットクレープを一枚手に取って、ハム、チーズを乗せ、胡椒をふり、くるくると巻いて頬張る。
あー…素朴な味だー…なんだか安心するー…。
ホットクレープのほんわりとした甘さに、ハムとチーズの塩味がうまい具合に混ざり合う。
そしてホットクレープのもちもち感。普通のホットケーキやクレープではなかなか出せない食感だ。
特筆する美味しさというのは無いが…やっぱり美味しい。これなら私だって何枚でもいける。
「おわっとっと!零れる零れる!」
「デザート系以外の全部を入れたのか…入れ過ぎだろ流石に」
「うまー!ジャンク感すっげー!」
「…なんか美味しそうだな…私もやろうかな…」
「やっちゃえやっちゃえ!」
「うわっ、零れる零れる!
というかよくこれ食べられたな!?
いつもどうやったらそんなに綺麗に食べられるんだ本当に…!」
「はっはっはー!経験が違うのだよ経験が!」
「突っ込み所しかないな…」
大量に食材乗っけたホットクレープを食べる経験ってなんだそれ…。
このホットクレープ、塩味の強い食材も合うが、勿論甘い物も合う。
カップアイスから少しアイスを取り、あんこを乗っけて、買い置きのきな粉を軽くふりかける…はい、和風ホットクレープ一丁上がり、と。
二枚目の食材全部乗せ…いや、あれは全部乗せな上にそれぞれの倍の量を乗せたホットクレープを作っているなーちんを横目に、和風ホットクレープを頬張る。
ほんの少し溶けたアイス、強い甘味のあんこ、香ばしい香りのきな粉…ああ…日本って良いなぁ…。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁアイスがぁぁぁぁぁぁ生クリームがぁぁぁぁぁ!」
なーちん…甘味系も全部乗せしたな…?ああ…溶けたアイスやら生クリームやらがポタポタと…。
……………………。
「…………ぎゃあアイスが溶ける生クリームが溶けるあんこが流れるー!」
「みぃ乗せ過ぎだよー!」
「なーちんに言われたくなうっま!やっぱ盛り沢山うまいなっ!」
「あたしもあたしもー!」
「ああ…食べた…」
「食べたねー…お腹いっぱいー…幸せぇー…」
一通り食事も落ち着いて、私もなーちんも一息。
お腹がぱんぱんだ…動けそうにない…。
「みぃー、今日どうしよー?」
「あー…なんか考えるのも億劫だなー…」
「だねー…」
なんだかこのまま眠ってしまいそうだ…なーちんなんかこっくりこっくりしながら携帯をいじっている。
あー…………このままもう一眠りしても良いかなぁ…。
「ねぇねぇみぃみぃ、速報速報」
「どうしたなーちん」
「いつもゲームのゲリライベント発生した」
「何っ!?本当かっ!?」
がばっと跳ね起きる。あ、ちょっと頭がくらくらする。
私もなーちんもそこそこ高頻度でプレイしているゲームのゲリライベント発生…これはもうやるしかない!
「よし準備だみぃ!今日こそランク上位を目指すぞ!」
「よし来た!やってやれだぜー!」
しっかり腹拵えもできた!私達に抜かりは無い!
やってやるぞー!おーーーーっ!
落ち着いたレトロ感漂うこの喫茶店には、いろんなお客さんが来る。
美味しい食事を楽しむ人、落ち着いた雰囲気の中で珈琲と共に本を楽しむ人、そわそわした素振りで待ち合わせをする人、食い入る様にノートパソコンの画面を見る人…他にも色々。
お昼時には少しボリューミーな昼食目当ての、午後はのんびりとした空気や時間目当ての、夜は隠れ家の様な雰囲気目当てのお客さんがそこそこ入って来て、なんだかんだきちんと売り上げは立っている…らしい。
落ち着いたレトロ感漂うこの喫茶店はホットケーキが絶品で、何度かタウン誌にも取り上げられた事もある、地元でもそこそこな有名店だ。
優しい甘さ、雲の様なふかふか加減、それが三段重ねで出されるのだから、有名になるのも頷けた。
粉は喫茶店で配合していて、その割合はそこそこ働いている私だって教えられていない。
ただただマスターに相談すれば…勿論信頼関係がある事が前提ではあるが、粉を格安で購入する事ができる。
「なーちんー、昨日ホットケーキ粉を貰ったからお昼に焼くぞー」
「やったー!ホットケーキパーティーだー!
みぃの喫茶店のホットケーキ美味しいんだよねー!」
「いや、パーティーと言う程の量は無いけれど…」
と、今持っているこの粉も、そうして購入した物だ。
量はそんなに多くは無い。いつもの喫茶店の作り方なら作れて二枚ぐらいだろう。
だから、ちょっとだけ私の作り方は喫茶店のそれとは違う作り方だ。
「今回もいつも通りホットクレープにする予定だよ」
「おっけー!じゃあソーセージとかチーズとかあんことか生クリームとかアイスとか買って来るねー!」
「いやそんなには…って、いないし…」
なーちん…風の様に去って行ったなぁ…余ったら冷凍する予定だったけれど、まさか全部食べる気じゃなかろうか…。
「…とりあえず卵と牛乳と粉と…」
ホットクレープ、で検索すれば、様々な種類の物が見つかる。私が作ろうとしているホットクレープも見つかるだろう。
私が作るホットクレープは、ただホットケーキをいつも作る倍量の牛乳と卵で作るという物。ホットケーキとクレープの中間、という事でホットクレープと命名した。
割と外道感はあるけれどこれが結構美味しい。少ない粉の量で沢山焼けるし、色々な食材を挟めるし。たまに食べたくなる。
…と、まぁそんな事を思っている間にも、あっという間にホットクレープの生地の出来上がりだ。
ホットケーキの生地よりさらさらしていて、クレープの生地よりとろとろしている。まさにホットクレープ。
それをしっかりテフロン加工がなされたフライパンに流し込んで、フライパンをくるくる回して生地を広げながら焼けば完成。わぁお簡単。
さてと、後はこれをいっぱい作って、と…。
「みぃたっだいまー!
たいりょーたいりょー!」
「おかえりなーいや本当に大量だな」
鼻歌を歌いながら次々と焼いていると、なーちんが大袋を引っ提げて帰って来た。
ソーセージ数種類、大量のハム、ベーコン、カップアイス数個、こしあん粒あん、ブロックチーズに粉チーズ、ピザ用ソースにホワイトソース、他にも色々。本当に大量だ…。
「こっちも焼けたぞー」
「じゃあホットクレープパーティーだー!」
「先に色々広げておいてくれ。
私はソーセージ焼いたり温めたりするから」
「おけおけー!」
なーちんは目に見えてうきうきしながら、大量のホットクレープの乗った皿と、焼いたり温めたりしなくて良い物の乗った皿をリビングに運んでいく。
私は私でソーセージを焼いたり茹でたり、そういった細々とした事をしてリビングへと向かった。
「もう食べ始めてるのか…」
やはりというかなんというか、なーちんはもう食べ始めていた。口の周りがピザ用ソースで少し汚れている。
「おっさきー!
めちゃうまだよー!」
「そうか…それは良かった。
ほら、ソーセージ」
「待ってましたー!」
皿からソーセージを摘まんでホットクレープに乗せ、ピザ用ソース、粉チーズを掛けて、大口を開けて頬張るなーちん。
…見てたら私もお腹が減ってきた…。
「いただきます」
手を合わせ呟き、ホットクレープを一枚手に取って、ハム、チーズを乗せ、胡椒をふり、くるくると巻いて頬張る。
あー…素朴な味だー…なんだか安心するー…。
ホットクレープのほんわりとした甘さに、ハムとチーズの塩味がうまい具合に混ざり合う。
そしてホットクレープのもちもち感。普通のホットケーキやクレープではなかなか出せない食感だ。
特筆する美味しさというのは無いが…やっぱり美味しい。これなら私だって何枚でもいける。
「おわっとっと!零れる零れる!」
「デザート系以外の全部を入れたのか…入れ過ぎだろ流石に」
「うまー!ジャンク感すっげー!」
「…なんか美味しそうだな…私もやろうかな…」
「やっちゃえやっちゃえ!」
「うわっ、零れる零れる!
というかよくこれ食べられたな!?
いつもどうやったらそんなに綺麗に食べられるんだ本当に…!」
「はっはっはー!経験が違うのだよ経験が!」
「突っ込み所しかないな…」
大量に食材乗っけたホットクレープを食べる経験ってなんだそれ…。
このホットクレープ、塩味の強い食材も合うが、勿論甘い物も合う。
カップアイスから少しアイスを取り、あんこを乗っけて、買い置きのきな粉を軽くふりかける…はい、和風ホットクレープ一丁上がり、と。
二枚目の食材全部乗せ…いや、あれは全部乗せな上にそれぞれの倍の量を乗せたホットクレープを作っているなーちんを横目に、和風ホットクレープを頬張る。
ほんの少し溶けたアイス、強い甘味のあんこ、香ばしい香りのきな粉…ああ…日本って良いなぁ…。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁアイスがぁぁぁぁぁぁ生クリームがぁぁぁぁぁ!」
なーちん…甘味系も全部乗せしたな…?ああ…溶けたアイスやら生クリームやらがポタポタと…。
……………………。
「…………ぎゃあアイスが溶ける生クリームが溶けるあんこが流れるー!」
「みぃ乗せ過ぎだよー!」
「なーちんに言われたくなうっま!やっぱ盛り沢山うまいなっ!」
「あたしもあたしもー!」
「ああ…食べた…」
「食べたねー…お腹いっぱいー…幸せぇー…」
一通り食事も落ち着いて、私もなーちんも一息。
お腹がぱんぱんだ…動けそうにない…。
「みぃー、今日どうしよー?」
「あー…なんか考えるのも億劫だなー…」
「だねー…」
なんだかこのまま眠ってしまいそうだ…なーちんなんかこっくりこっくりしながら携帯をいじっている。
あー…………このままもう一眠りしても良いかなぁ…。
「ねぇねぇみぃみぃ、速報速報」
「どうしたなーちん」
「いつもゲームのゲリライベント発生した」
「何っ!?本当かっ!?」
がばっと跳ね起きる。あ、ちょっと頭がくらくらする。
私もなーちんもそこそこ高頻度でプレイしているゲームのゲリライベント発生…これはもうやるしかない!
「よし準備だみぃ!今日こそランク上位を目指すぞ!」
「よし来た!やってやれだぜー!」
しっかり腹拵えもできた!私達に抜かりは無い!
やってやるぞー!おーーーーっ!
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